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ミックス作業で大事なこと(8):オーディオデータの変換・確認・フェード処理



オーディオデータへの変換

ミックス・マスタリング作業を始める前に、プラグイン音源やソフトウェア音源(以下、ソフトシンセ)を使用しているトラックは、オーディオデータに変換しておくことをおすすめします。

主な理由は以下の3点です。

  • コンピューターの負荷を軽減する:ソフトシンセはリアルタイムで音を生成するため使用するトラック数が増えるほどCPUに大きな負荷がかかります。オーディオデータに変換すれば、再生時の負荷が大幅に軽減され、よりスムーズに作業を進められます。特に、ミックス作業で多くのエフェクトプラグインを使用する際には負荷を軽減しておくことが重要になります。

  • 意図しない音の変化を防ぐ:ソフトシンセの中には、再生するたびに微妙に音が異なる挙動をするものがあります。また、ソフトウェアのアップデートやDAW環境の変化によって音が変わってしまうこともあります。オーディオデータに変換することで音を確定させることができるため、ミックスの過程で「再生するたびに音が違う」といったトラブルを未然に防ぐことができます。

  • フェードイン・フェードアウトの処理が簡単になる:ソフトシンセのMIDIトラックに直接フェード処理を施すには手間がかかったり、リバーブ成分を上手く処理できないことがあります。オーディオデータに変換してしまえばDAW(音楽制作ソフト)の標準機能を使って、直感的かつ迅速にフェード処理を行えます。



オーディオデータに変換する際の注意点

オーディオデータに変換する際は、特別な理由がない限り基本的にすべてのトラックを曲の頭から書き出すようにしたほうが安全です。

データの容量を節約するためにボーカルなどを音が鳴り始める箇所から書き出す人もいますが、これはミックス作業において混乱やミスの原因となったあり、時間軸のズレにつながることがあるため注意が必要です。




オーディオデータの確認

ミックスを始める前に、変換した、あるいは受け取ったオーディオデータに音響的な問題がないかを確認しておくことが重要です。
特に他のエンジニアやアーティストから受け取ったデータを扱う場合は、丁寧にチェックしましょう。


データのノイズチェックと対処法

音源にノイズが含まれている場合は、まずその原因を特定しノイズのない元の音源を用意できないか検討します。

ノイズの無い音源を用意できない場合にはノイズの含まれたデータを使わざるを得ませんが、このような場合に役立つのが、iZotopeの「RX」などの専用の修復・ノイズ除去ツールです。

「プチッ」というような瞬間的なクリックノイズやポップノイズはノイズが発生している部分の前後でオーディオファイルを細かく分割しフェード処理をすることで除去できる場合があります。
この場合、波形の切れ目(分割点)をわずかに重ねてクロスフェード処理を行い、音の継ぎ目を滑らかにすることが多いです。


フェード処理の重要性

オーディオファイルの再生開始点(先頭)や再生終了点(末尾)には意図しないクリックノイズやポップノイズが発生することがあります。
これは、波形が急激に始まったり、途切れることによって生じる現象です。

これを防ぐためにオーディオファイルの再生開始点(先頭)や再生終了点(末尾)にフェードイン・フェードアウトを掛けてて処理をします。


補足:フェードカーブの活用

DAWによってはフェードのカーブ(傾き)を変更する機能があります。
通常の線形(リニア)なフェードではなく、S字カーブや対数カーブなどを使うことで音量の変化をより自然にすることができます。
そのため、フェード処理を行う際はノイズが自然に消えるカーブを選択するようにしたほうがが望ましいです。











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