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【DTM】パラデータのミスを回避する効率的な書き出しの方法

ミックスダウンの準備や外部のエンジニアにミックスを依頼する際、自身が制作した楽曲の音源をパラデータ(ステム、トラックごとのWAVデータ)として書き出す必要があります。

しかし、パラデータの書き出しにミスがあると楽曲のクオリティに悪影響を及ぼしたり、ミックス作業を担当するエンジニアに余計な手間をかけさせてしまったりする可能性があります。

そこで、パラデータを書き出す際に気をつけるべきポイントをまとめておきます。


1.トラックに適切な名前を付ける

パラデータを書き出す際、通常はDAW上のトラック名がそのままWAVファイルのファイル名になります。
そのため、誰が見ても内容を理解できるようにトラック名をわかりやすく編集しておくことが重要です。

文字化けやバグを避けるため、トラック名(ファイル名)は日本語ではなく、半角の英数字を使用したほうが安全です。

同じ楽器が複数ある場合は、最初に楽器名を入れるとファイル名順で並べた際に同じ種類の楽器がまとまるため便利です。

  • NG例: Backing_Guitar, Lead_Guitar →ファイル名順に並べた際にファイルがバラバラになってしまいます。

  • OK例: Guitar_Backing, Guitar_Lead →ファイル名順に並べた際にファイルが隣同士に並びます。

パンニングの位置が固定されている場合は、L(左), R(右)や、L55, R30のようにパンニング位置をメモしておくとエンジニアがミキシングする際の参考になります。

参考までに、トラック名の参考例を挙げておきます。

  • DRUM_KICK

  • DRUM_SNARE

  • DRUM_TOM_Hi

  • DRUM_TOM_Mid

  • DRUM_TOM_Floor

  • DRUM_HiHat

  • DRUM_Cymbal_L

  • DRUM_Cymbal_R

  • DRUM_Overhead

  • BASS_Main

  • BASS_Sub

  • Guitar_Backing-R

  • Guitar_Lead-L

  • Piano_R

  • Strings_L

  • Vocal-Main

  • Vocal_Hamori


※補足

  • トラック名例に通し番号(例 01_DRUM_KICK)を付けると、ファイルを意図どおりに名前順で並べることができます。

  • マルチマイクのドラムは「KICK」「 SNARE」「 OH_L」「 OH_R」「 ROOM」など、役割と左右を明確にすると親切だと思います。

  • バス出力(ドラムバス/Vocal_BUS 等)を別ファイルとして同梱するかどうかは事前にエンジニアと調整しておいたほうが良いです。説明しないまま両方渡すとルーティング混乱の原因になることがあります。


2.全てのトラックを曲の頭から書き出す

ボーカルトラックが10小節目から始まる場合でも、すべてのトラックを曲の先頭から同じ長さで書き出してください

ボーカルのデータがある部分だけを書き出すと、受け取ったエンジニアが各トラックのタイミングを合わせるために時間と手間をかけることになります。

楽曲の頭よりも前に1小節分の余白(カウント)を含めて書き出すことで、エンジニアはすべてのWAVファイルの頭を揃えるだけで簡単にトラックを同期できます。

小節の途中から曲が始まる場合(例:3拍目から始まる曲)でも、必ず1拍目から書き出しをしましょう。
小節の途中から書き出すと、エンジニアが各小節の頭を把握するのに手間がかかってしまいます。



3.ステレオで書き出すかモノラルで書き出すかを決める

パラデータを書き出す際、そのトラックをモノラルで書き出すか、ステレオで書き出すか判断する必要があります。
一般的な例を挙げておきます。

  • ボーカル: 通常はモノラルで書き出します。複数のボーカルハーモニーがある場合も、それぞれ個別のモノラルトラックとして書き出します。

  • ギター: 基本的にモノラルで書き出します。ただしアンプシミュレーターの空間系エフェクトやモジュレーションでステレオサウンドを作っている場合はステレオで出力します。

  • ベース: モノラルで書き出します。低域が拡散するとミックスがぼやけてしまうためです。

  • ピアノ: ピアノはステレオで録音・出力されることが多いためステレオで書き出します。

  • ドラム:

    • 生ドラムは、録音時の設定(オーバーヘッドやルームマイクはステレオ、キックやスネアはモノラルなど)をそのまま使います。

    • ドラム音源は音源がステレオで出力されている場合はステレオで書き出します。ただし、キックやスネアは後々のミックス作業で扱いやすくなるためあえてモノラルで書き出す場合もあります。

  • ストリングス、シンセサイザー: 音源自体がステレオ音像を持っていることが多いためステレオで書き出すのが基本です。


4.サンプリングレートとビットをチェックする

他の人とデータをやり取りする場合、サンプリングレートとビット深度が指定されることが一般的です。
書き出す前に指定された設定と合っているかを確認しましょう。


5.書き出したトラックに漏れが無いかチェックする

パラデータを書き出した後、書き出したWAVファイルの数とDAW上のトラックの数が一致するかを確認しましょう。
これにより書き出しの漏れを防ぐことができます。


6.全てのデータをDAWに張り付けて再生して確認する

パラデータを書き出した後は、一度DAWに全てのWAVデータを貼り付け、再生して問題がないかを確認します。

パラデータを1つずつ再生して確認しても良いのですが、トラックが多い場合には確認に時間がかかってしまいますし、DAWに貼り付けることで波形でで問題点を把握できることもあるため多少面倒でもDAWに貼り付けて同時に再生して確認しがほうが効率が良いです。

この作業はレコーディングスタジオでドラムなどを録音してもらった後にも早めに行っておくことをおすすめします。

以下の点を確認しましょう。

  • 音切れ、タイミングのずれ

  • 不自然に大きい、または小さい波形

  • ノイズ、歪み

  • 意図しないエフェクトがかかっていないか

これらの確認作業を徹底することで、スムーズなミックス作業につながります。


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