ミックス作業で大事なこと(11):テンプレートを用意しておく
ミックスやマスタリングでは、毎回同じような作業が発生します。
例えば、ボーカルトラックにはEQやコンプレッサーを、ドラムトラックには別のコンプレッサーを、バスには特定のプラグインを、センドトラックにリバーブを入れて…といったように、頻繁に使うプラグインやルーティングがあると思います。
これらの設定を毎回ゼロから行うのは手間がかかり、非効率です。
そこで、自分だけのテンプレートを用意しておくことをおすすめします。
テンプレートとは、あらかじめプラグインやトラック、ルーティングなどを設定したプロジェクトファイルのことです。
これを活用することで、新規プロジェクトを立ち上げた瞬間に、いつもの作業環境が整った状態でスタートできます。
テンプレートのメリット
テンプレートを用意することで、以下のようなメリットがあります。
作業時間の短縮: 毎回プラグインを立ち上げたり、ルーティングをしたりする手間が省けます。
クオリティの安定: 毎回同じ設定からスタートするため、設定ミスのリスクが減りミックスのクオリティが安定しやすくなります。
創造的な作業に集中できる: 面倒な準備作業から解放されるため、音楽制作そのものに集中しやすくなります。
ミックスの方向性を統一できる: 複数の楽曲で同じテンプレートを使用することでミックスの方向性が統一され、アルバム制作などにも役立ちます。
テンプレートの作り方と活用法
DAWソフトの多くは、プロジェクトをテンプレートとして保存する機能を備えています。
例えば、CubaseやStudio Oneでは、「ファイル」メニューから「テンプレートとして保存」といった項目を選んで保存できます。
Ableton Liveでは、プロジェクトファイルを特定のフォルダに保存することで、テンプレートとして認識させることができます。
以下のような項目をテンプレートに含めると、より便利になります。
トラック構成: ドラム、ベース、ボーカル、ギターなど、楽曲でよく使うトラックをあらかじめ用意しておく。
プラグイン: 各トラックによく使うEQ、コンプレッサー、リバーブなどをインサートしておく。
ルーティング: ドラムバス、ボーカルバスなど、バスへのルーティングを済ませておく。
トラックの色分け: トラックの種類ごとに色分けをしておくと、視覚的に分かりやすくなります。
テンプレートで予め用意していたトラックやプラグインので使わないものが出てくることもありますが、そういったものは無効化するか削除すれば良いのです。
テンプレートは一度作ったら終わりではなく、作業を進める中で「この設定はいつも使うな」「このプラグインは毎回インサートするな」といった発見があれば、その都度テンプレートを更新していくのがおすすめです。
