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ミックス作業で大事なこと(10):ノート・メモを取れるようにしておく

ミックス作業中に複数の問題点や修正すべき箇所に気づくことがよくあります。
たとえば、作業をしている最中に「ボーカルの音量が少し小さい」「ベースの低音が強すぎる」「リバーブが深すぎる」など、改善すべき点が次々と出てきます。
このような場面で「後で修正しよう」と思っていると、改善すべき点を忘れてしまって「あれ、何だったかな・・・」と思い出すのに時間がかかり、作業が思うように進まなくなってしまうことがあります。

そのため、作業中に見つかった問題点やこれからやるべきことをすぐに記録しておけるようにノートやメモ帳を準備しておくことをおすすめします。
PCのメモ帳アプリやDAWソフトのメモ機能でも構いません。

これにより「問題点Aを直しているうちに、次にやろうと思っていた問題点Bを忘れてしまった」という事態を防ぐことができます。

また、シンセサイザーのプリセット名、アンプシミュレーターのパラメーター、ギターの設定(ピックアップ、ボリューム、トーンの位置)など、細かい設定を記録しておきたい場面も出てきます。

ミックス作業は一日にして終わらないことがほとんどです。
時間を置いて再度作業するときに、前回の設定をすぐに再現できるように、これらの情報もメモに残しておくとスムーズに作業を進められます。


DAWのメモ機能を活用する

主要なDAWソフトには、各トラックにメモを書き込める機能が搭載されています。
この機能を活用すれば、外部のメモ帳アプリを使わなくても、DAW内で完結させることができます。

以下に代表的なDAWでのメモ機能を紹介します。

  • Studio One: アレンジウィンドウのトラック名が表示されている部分を右クリックし、「トラックのノートを表示」を選択すると、各トラックの下にメモ欄が表示されます。

  • Logic Pro: トラックインスペクタの「メモ」タブから、トラックごとにメモを記入できます。

  • Ableton Live: トラックビューの下部に表示される「インフォビュー」に、メモを書き込めます。

  • Cubase: トラックリストの「ノートパッド」機能を使うことで、トラックに関する情報を記録できます。

こうした機能を活用することで、ミックスの進捗管理や、設定の記録がより効率的に行えます。


ミックスが完成したら聴き直しながら気になった点をメモする

ミックスの完成度を上げていく上でオススメなのが、ミックスが完成したと思ったら一度オーディオファイルとして書き出して、日を分けて聴き直しながら、気になる点をメモ帳などに記載していくという方法です。

例えば、私は以下のような形でメモしています。

■Ver.X
・ボーカルのリバーブが少し強い印象があるので抑える
・ボーカルが全体的に「のっぺり」した印象はコンプとリバーブがBPMに合っていないからではないか?修正する
・ボーカルにもう少しディエッサーを掛けて処理したい
・ストリングスのリバーブのセンド量を小さくする
・「Piano Electric」のトラックの2段目のコンプは外しても良いかも
・マスターのEQ、120Hz,500Hz周辺をカットしたほうが良いかも
・全体的にコンプがかかり過ぎていてトランジェントが弱くなっている印象がある、修正する
・サビのギターはそのままで良いが、カッティングの部分の音量をもう少し下げる

■Ver.XX
・ギターソロの最初をオートメーションで突き上げる
・サブギターの前半部分の音量を少し上げる
・ギターソロ前のサンプルデータを差し替える
・冒頭のタム回し「つまづいている」印象があるので修正する

■Ver.XXX
・タムをイコライザーで聞きやすいように整える
・ボーカル大きいので下げる、-1程度で良いか
・ボーカルの「wowowo」の音量を上げて空間系のミックス量を下げる
・スネアの音量を上げる
・ベースの音量が少し大きいので下げる

■Ver.XXXX
・タムの音量をもう少し大きくしても良いかも
・リフギターのオーディオファイルの最後のディレイ音を綺麗にカットする
・最後のサビのボーカルのキメが抜けている

このような感じで気がついた点をメモしておき、その点を修正したものをまた書き出して日を分けて聴き直し、また気がついた点をメモして修正する・・・という作業を繰り返していくことで、少しずつミックスの精度が上がっていきまし、自分のダメな部分やクセなどを把握できるようになるので勉強にもなると思います。





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