漫画と映画2つの『嘆(なげ)きの天使』 推しに狂った「孤独な陰キャ」の悲喜劇
↓ 私の評価。漫画は単行本『ラビリンス』(1979年/ブロンズ社)で読んだ。
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△ 映画『嘆きの天使』(1930/独) ※「嘆き」=「悲しみ+怒り」⁈
◯ 漫画『嘆きの天使』(1977/日) ※ひさうちみちお(1951-)の短編
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胸糞確定だが漫画は無料で読めます。当然ドイツ映画を意識してるだろう。
↓ ↓ ↓ 《綺麗ごとで飾られた童話には、暗い出来事が隠されているのです。》
漫画を「囚われの姫と、姫を救おうとする騎士」の話と読むなら◎『タクシードライバー』(76/米)とも共通点を見出せる「独り善がりの狂った?コミュ障騎士(≒テロリスト)」の話。△『狂った果実』(56/日)の津川雅彦も連想。
この手の話を他人事として笑える人は健全。私は初読時から胸に刺さった。
◆ ドイツ映画『嘆きの天使』(1930/英題:The Blue Angel)
独身で偏屈な初老の男性教師が「哀れな三流芸人」と化す終盤以外にはこれといって見所が無かった。最後は『アスファルト・ジャングル』(50)のスターリング・ヘイドンの様に「戻りたくても二度と戻れない場所(原点)」に帰って行く。『天人唐草』(山岸凉子)みたいに奇声を発しながら(←泣かせる)。
未読の原作はハインリヒ・マン(トーマス・マンの兄)『ウンラート教授』。

海外の評価
リメイク予告篇。
原作小説(1905年)の書影

◆ 日本映画『狂った果実』(1956/英題:Crazed Fruit)
白黒映画の△佳作。奔放な兄(石原裕次郎)と生真面目な弟(津川雅彦)+中年のアメリカ人と結婚しながら浮気をくり返す20歳の女(北原三枝)の三人の「三角関係」。兄弟の友人でたまり場になってる家の裕福なハーフの女たらし(岡田真澄)が「もうけ役」?で弟のボートは「SUN SEASON号」。オスとメス二頭のライオンがいる檻に「自分も同類」と勘違いしたヤギが紛れ込む話。
オリジナル予告篇。仏で評価されてヌーヴェル・ヴァーグに影響を与えた
◇ 暗黒童話「嘆きの天使」を収録した『ラビリンス』書影と目次

大胆な真夜中!細心の真昼!
さまよう明晰、感動を呼ぶ無感動、悪意満ちるメルヘン、愛情あふるるグロテスク、清楚なるマゾヒズム、敬虔なスプラスティック(※スラップスティック? スプラッター?)――ひさうち迷路庭園に広がる形容矛盾の新世界!
書籍の「帯」の裏側の小谷 哲氏の解説(の一部)。全文は単行本巻末に収録。

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