村上春樹によるアメリカ映画『明日に向って撃て!』(1969/米)のネタバレ短評
2025/09/23の追記。『明日に向って撃て!』で共演(W主演)したポール・ニューマンと最近亡くなられたロバート・レッドフォードの映画と友情の話。
「だからポールについての賛辞は尽きないが、唯一の例外として、彼のユーモアのセンスはひどかった」「最悪だったのは、下手な冗談を言って自分で笑うところだね」と言い添えた。
レッドフォードさんとは「一緒にいてとても楽しい」とニューマンさん。「非常に波長が合う」とも語った。
2人はお互い「突飛ないたずら」を仕掛ける癖があった。
ニューマンさんによると、レッドフォードさんから誕生日にポルシェを贈られたが、これはギアがなく時速約210キロで樹木に突っ込んだ車だった。
「大きなリボンにくるまれた状態で、私の家の私道にぽんと置かれていた」とニューマンさんは振り返る。「だから車をぺちゃんこに潰してやった」
しかし、それで終わりでなかった。当時レッドフォードさんが住んでいた賃貸の家を手がける不動産仲介業者の助けを借りて、ニューマンはレッドフォードさんの家に入り、潰した車を玄関に置いてきたという。
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村上春樹(1949-)+川本三郎(1944-)の『映画をめぐる冒険』(1985年)より
この映画が封切られたのがたしか一九七〇年頃で、これを観たときは我々青年は――青年だったのだ――ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの生き方に心を揺さぶられたものだ。不気味な追撃隊に追われつづけながらもライフ・スタイルを崩さず常に夢を忘れず、明るく悪事をつづける二人の姿にである。しかし最後には彼らは軍隊の圧倒的な火力の前に抹殺されてしまう。六〇年代の青春を光八分影二分で描いたジョージ・ロイ・ヒルの心に残る秀作。私事で恐縮だが僕は飼っていた二匹の雄猫にブッチとサンダンスという名をつけたことがある。しかし誰も正確な名前を覚えてくれなくて「ブッチャー」とか「サンダース」とか呼ばれて、まるでプロレスラーみたいな感じになってしまった。
川本三郎氏によると、『冒険者たち』と同じく本作も【聖三角形】の映画。
2018年10月21日の『村上RADIO』の2回目の放送で、『貧乏な若い頃、真冬の寒い時期に寝るときは二匹の猫を抱いて暖をとっていた』と話していましたが、その時の二匹の猫がこの「ブッチとサンダンス」ではないだろうか?
「村上春樹はキモいのか」論争?みたいなのが、読者の間であったらしい。
村上氏の小説を読んだことはないが『映画をめぐる冒険』は好きな映画本です。何だか気取ったというか、翻訳調?の文章を書かれますが、それも個性でしょう。昔、いましろたかしの漫画―『ハーツ&マインズ』か『ザ・ライトスタッフ』だったと思いますが―で新喜劇の間 寛平みたいなアホ面をしたジジイの漁師が鼻水垂らしながら田舎の浜辺で『ノルウェイの森』を読んでいる場面があり「あ~、そういうイジられる種類の本なのか」と思った。評論家の呉 智英は、高齢の父親が村上春樹の本に興味を示しているのを知り『あれは大学生が読む小説だよ』と諭したと、何かの本に書いていました。価値は無いだろうが『風の歌を聴け』初版本を所有、1981年の映画は好き。
『明日に向って撃て!』のオリジナル予告篇
海外の評価
テレビの1話分すら通して見たことはないですが、舘ひろしと柴田恭兵のイケメンコンビが主役の『あぶない刑事』に、本作の影響を感じる。コンビは凸凹(でこぼこ)じゃなく「背格好の似たイケメン」でピンチに軽口を叩く。
シリアスではない「トレンディ(死語?)西部劇」≒「トレンディ刑事もの」。

映画評論家/映画監督の田中千世子(1949-)氏のVHDのジャケ写掲載の短評。
_ポール・ニューマンが走る! ロバート・レッドフォードが走る! 二人は撃った。撃って撃って撃ちまくった――_“自由”という言葉も見つからなかった60年代の終わりに、突然目の前に現われたアメリカン・ニュー・シネマ。今まで体験したことのない不思議な心のときめきは一体何だったのだろう。_ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドは西部を荒らし回った実在のギャングだった。しかし二人は何て嬉しそうにギャングをやっているのだろう。理由などない。しいて探せば、ギャングが好きだったからだ。_何ものにもとらわれず好きなように生きる――そんな自由がスクリーンにあふれ、観客をとりこにした時代もあったのである。_69年度アカデミー脚本賞・撮影賞・作曲賞・主題歌賞受賞のジョージ・ロイ・ヒル監督作品。バート・バカラックの「雨にぬれても」が聞こえてくる。
田中千世子
『マイ シネマ ハウス』(1980年)133頁より。監督はジョージ・ロイ・ヒル。
「イージー・ライダー」「俺たちに明日はない」とともに60年代末期をしめくくったアメリカン・ニューシネマの傑作。セピア調のファーストシーンからラストシーン迄,映画のもつ変りえない“エンターテインメント”のすばら
しさを淡々と,そしてダイナミックに描いたヒルの傑出した演出力は見事である。
劇場公開時?の立て看板?「B2判ポスター」らしいです。ヤフオクの出品物。


https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1106224760
LD(レーザーディスク)のジャケット写真


VHDのジャケット写真


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