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挿絵がいっぱい!わくわく小説同人誌

広く浅く色んな事をやって遊びたいオタクの現在最もHOTな趣味は同人誌を作ること。ある日、オタクは考えた。

文章から作中のシーンを想像するのが小説の醍醐味。
わかってはいるが、コバルト文庫や一迅社文庫で育った自分には足りない……物語が輪郭をもって目の前に現れるあのワクワクが、足りない……!

そんな強い想いから生まれた拙作の小説同人誌は10ページを超える挿絵つきでこの世に生を受けた。

あわよくば挿絵がたくさんある小説同人誌が増えればいいなと感じ、自分の本についての記録を残してみようと思う。

※筆者は二次創作同人界隈で活動しています。自界隈から見える景色のみで記事は作成されていることをあらかじめご了承ください。




本の仕様

内容を概説すると、倒れた状態で発見された攻めを検視するべく呼ばれた専門家かつ囚人の受けが、攻めは仮死状態であると見抜いて攻めを蘇生させ、事件の犯人を追う──というものだ。

構想段階でシーズン毎に1〜2枚の挿絵と扉絵をつけると決める。
見せ場を絵にしたいが、そうなるとシーズン終盤に挿絵が偏ってしまって良くない。ほどよく序盤・中盤のシーンも割当てよう。などと考えるのは楽しかった。そう、最初は。

結論から言うと地獄だった。

最終的に用意することとなったデータはトータル16枚分。前述した挿絵・扉絵に加えて、キャラ紹介ページに目次に奥付に……と絵を増やしていった結果だ。本編外の短編三本にも扉絵をつけた。アホすぎる。

ざっくりしたページ構成
・目次
・キャラクター紹介&あらすじ
・シーズン1 (扉絵/本文/挿絵)
・シーズン2 (扉絵/本文/挿絵)
・閑話 (扉絵/本文)
・シーズン3 (扉絵/本文/挿絵)
・シーズン4(扉絵/本文/挿絵)
・書き下ろし1 (扉絵/本文)
・書き下ろし2 (扉絵/本文)
・あとがき
・奥付



原稿スケジュール

参加予定のイベントは7月中旬。本を出すと決めたのはイベント10ヶ月前、本編執筆が終わり本格的に原稿に着手したのは4ヶ月前の2025年3月だった。

原稿スケジュール

校正は本編を執筆しながら少しずつ進めていたが14万字もあればそう簡単には終わらない
仕事の休憩中に校正をしつつ、短編を書き下ろし、休日は家で最大限クリスタと向かい合い挿絵を16枚用意する──なお仕事の繁忙期も重なって残業はだいたい毎月40時間超え。平日作業はほぼ不可能である。

原稿中は普通に後悔していたが、頭の中にある明確な製本ビジョンを諦められるわけもなく、瀕死になりながらもスキマ時間を活用してなんとか作業を進めていった。

校正中の画面

扉絵にもキーパーソンとなるキャラを描き下ろすつもりだったが納期的に無理があると断念。内容の雰囲気が伝わるような背景イラストを3D素材を活用しながら作成した。ありがとうCLIP STUDIO ASSETS……ありがとう最高の素材……!

3D素材を使用した扉絵

挿絵を描き終え、校正も済ませたらいよいよ「威沙」での作業だ。
実は挿絵つきの小説同人誌をつくるのは初めてではない。最初のときはMicrosoft Wordでの原稿作業だったが、本文を分割出力してPDF編集ソフトを別途DLしたのち挿絵とまとめる作業が苦痛だった。
威沙はワンクリックなのだ!

- - - 威沙の使用手順と、自分用に書いたTNFまとめの記事 - - -



印刷所

製本をお願いした印刷所は「製本が綺麗」「本が自立する」で有名な株式会社ブロスさん。

ブロスさんの製本力(ヂカラ)は本当にすごくて、300ページの厚みがあっても綺麗かつカッチリした糊付け、カバー巻きも丁寧で、厚い本を作るときは真っ先に候補に上がる。

さらにイチオシポイントがある。オンデマンド印刷でもモノクロ絵のベタがまじでテカらない……!

オフセットは印刷機によってトナーが光を反射してテカる。自分はそこまで気にならないほうだが、やはり絵がテカってないのはオフセットみを感じる。ちょっとプロっぽくてかっこいい気もするので、気になる人はぜひ試してみてほしい。



製本!

イベント当日、スペースに直接搬入されたダンボールが置いてあるのを確認するのも、ダンボールを開けて中に新刊が並んでいるのを見るのも楽しいよね。その新刊が挿絵つきの小説だったら……どうなると思う?

挿絵が挿入されたページ

トぶぞ。
商業誌であれば珍しい光景でもないが、小説同人誌となるとこの黒が差し込む小口が愉快に思えてくる。

小口の様子

挿絵が多いだけでも驚かれるが、実はカバー下の表紙にも漫画を描いている。コミックスで差分とか載ってたら嬉しいやつみたいな感じで。
コバルト文庫でも前はやってたんだけど、今でもこの文化は残ってるんだろうか……?最近買ってないからわからない。

わかりづらい写真だがカバー下の表紙

基本的に製本されたものの表紙を『見開き』で見ることは不可能な(というかしたくない)ため、右手側に1ページ目、左手側に2ページ目を載せている。念のためにノンブル代わりの数字も振った。

書き下ろし短編はどれも本編より過去軸の話だったため、表紙漫画には本編後の小話を描いた。
いや……表紙漫画ってなんだよ……(急に冷静になるオタク)


挿絵を依頼する場合

自分はもともと絵も文も書いてきたオタクだったため、挿絵がある小説同人誌をつくることへのハードルは低かった。
だが絵を描かない字書きに挿絵を用意するハードルは高いかもしれない。なので挿絵依頼についても少しだけ考えてみる。

依頼の仕方とか、内容(枚数や納期)とか、報酬とかの決定……よりも、まず依頼したい人についての情報収集をしたほうがいいかもしれないと個人的には思った。

  • 依頼を受け付けているか

  • カラーとモノクロどちらが得意なのか

  • 作業スピードはどうか

  • 原稿データを作成可能か
    ※同人活動の有無でも可

これは挿絵に限らず依頼物全般に言えることだが、依頼相手が気の置けない友人知人でない限り、仕事と同等レベルでの用意をして動くほうが、断られるにしろ角が立たないような気が……する。
そのうえで、

  • 納期(参加イベと自分の入稿予定日も併記)

  • 希望する挿絵の数

  • 背景や小物などの描き込みレベル

  • 報酬

を提示して、引き受けていただけるかどうかの回答をいただくのが無難じゃないだろうか。細かな仕様(解像度や原稿サイズ等)はそのあとでいい。

参考になるかはわからないが自分は筆が遅いほうで、モノクロ挿絵を一枚仕上げるのに二日ほどかかる。16ページも挿絵を用意するとなれば単純計算で1ヶ月はかかるということだ。

自分もそろそろ外注したいが、負担が大きいことを考えていつも二の足を踏む。表紙依頼すらできないのに、だれかに挿絵を描いてもらうなんて一生無理なのかもしれない。


今後の展開

一度沼ったら止められないのが同人活動とは聞くが、自分はわかりやすい事例で、しかも一度こんなに挿絵がある本を作ってしまったら気づくと原稿するたび「次は何枚挿絵入れようかな~」などと考えている。データ作ってるときはあんなに二度とやらないって言ってたのにね。

ちなみに通常の原稿を進める傍らで挿絵が20ページを超える本をのんびり作ることにしている。頭がおかしすぎる。構成は現時点で以下を予定。

次の刑務作業
・導入マンガ 2P
・第一章 扉絵
・第一章 本編(1万字×6本)
・章末マンガ 6P
・第二章 扉絵
・第二章 本編(1万字×3本)
・章末マンガ 2P
・第三章 扉絵
・第三章 本編(1万字×3本)
章末マンガ 4P

見逃すなよ……俺の最期を……。
(気力があったら制作過程を記事にします)

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