威沙で使ってるTNFを自分用にまとめる
威沙という組版ソフトを紹介されて以降ずっと使い続けている。
少ない機能で最大の成果を得る洗練された姿は、組版界のiPhoneみたいなソフトだと個人的に思う。
ざっくりとした使い方は以下となる。
メモ帳で小説を書く
威沙で「TNFファイル」と呼ばれる形式に変換する
TNFファイルを開き、編集する(コードを打ち込む)
TNFファイルを威沙でPDF化する
いまだに原稿をするたびに記憶がリセットされる鳥頭なので、主に使用しているTNFや機能を自分用にまとめておくことにした。
改行
メモ帳で本文を完成させてから威沙にかけるなら、この項目は不要。
自分は一度PDF化して校正した内容を、コードの編集も含めてTNFファイルに直接文章を打ち込んでいるが、改行の存在を忘れるため記載。
仕様
テキストの最後に半角チルダ「~」を加える
かぎ括弧のあとにも、空行にも必要
「あっ!」
威沙でTNFファイルをPDFファイルに変換したあと、PDFを開いて内容を確認した私は声を上げた。~
またやってしまった。いつもコレの存在を忘れがちなのだ。~
~
「上の文章、括弧閉じのあとの改行失敗してる……」~
~
がっくりと項垂れ、私は再度TNFファイルを開いた。~小賢しい技、略して小技
半角チルダを加えながら校正した文章を書き加えていくのは面倒なので
置換機能を使って一気に追加している。(*1)

改ページ
ページを変えたいときに使う。空白のページを作りたいときは2行記載。
<newpage force="on"/>縦中横
感嘆符疑問符とか、算用数字とかを縦書きにするもの。取扱いにちょっと注意が必要。
仕様
2文字であれば<double>を使用
3文字以上であれば<horizontal>を使用
「SNS」などの文字列は幅を取るため、無理に1文字分のスペースに収めるよりも、1文字ずつ縦書きにするのが綺麗(horizontalを使用)
<double>!?</double>
<horizontal>123</horizontal>注意点
全角でも半角でも「!?」はTNF変換時に自動で縦書き処理が追加される。
2文字のアルファベットにhorizontalを使うと位置がずれる等クセがあるため下記に例示する。 (*2)

傍点
セリフや地の文に傍点(、)が打ってあるとかっこいいから多用してる。
<stress>サンプル</stress>
波線・ダーシ
波線(~)やダーシ(─)の結合は個数によって変換時に自動処理される。
波線は4つ連ねる「~~~~」
ダーシは2つ以上連ねる「──」
ルビ(ふりがな)
基本的に面倒だからやってないけど、自ジャンルめちゃくちゃルビ多いから今度どこまでやれるかチャレンジしようと思ってる。100超える気がする。
仕様
参照元となるデータ「ルビマッピング」を用意する
本文のルビを振りたい文字列にコードを追加する
ルビマッピングの準備
<rubymap base="ルビを振られる文字" text="ルビ" render="every" balance="on"/>どの文字にどうルビを振るかを設定したデータ群のこと。小説本文より上の適当なところにドカッと置いてる。 (*4)
思想がなければ<!ーー ルビマッピング ーー>と書いてある位置でいい。

ルビを振りたい文字列を指示
<ruby>ルビを振られる文字</ruby>小説中にルビを振りたい文字が出てくるたび<ruby>で指示する。
逆に<ruby>の指示がない文字にはルビが振られない。 (*5) (*6)


扉絵・挿絵
字書きが出した同人誌、挿絵の枚数2桁だよ。
そうだったらいいのにな
そうだったらいいのにな
挿絵の仕様
拡張子は「JPEG(.jpg)」
サイズは「本のサイズ + 断ち切り」で作成
TNFファイル(.tnf)と同階層にJPEGファイルを格納 (*7)

改ページとセットで扱う
挿絵に小説本文を被せることのほうが少ないため。
<img src="挿絵001.jpg"/><newpage force="on"/>ノンブルを外す
状況によって使い分けるが、ノンブルを外したいときは下のように記載。
<nopagenum><img src="挿絵001.jpg"/><newpage force="on"/></nopagenum>挿絵を左ページ固定で差し込む場合
扉絵は改ページありきで差し込むページをコントロールするため上記のやり方で問題ないが、挿絵は小説の該当シーンにコードを書いて良い感じの左ページに出現させたいため、下記の方法で行う。
<img class="illustration" align="left" src="挿絵001.jpg"/>威沙での処理をするときの注意点
断ち切りをつけて挿絵データを作成しているため、威沙から出力する原稿データも断ち切りを含んだ寸法でなければならない。
威沙では「余白」という表記のため、まずここにチェックを入れる。(*8)

プロファイルを開き「トンボ・挿絵余白」の項目を確認。
断ち切り3mmの場合は「余白」の部分に8.5ptを入力。(*9)
※このとき「塗足し」が同じ数値であることを確認のこと

本件に関して、こちらの記事に命を救われました。
柱(ノンブル横)
コレのこといつも「ノンブル横」と呼ぶせいで名前を覚えられない。
仕様
本タイトルは右ページに表記される
章タイトルは左ページに表記される
本タイトル
TNF変換した時点で最初の数行に下記が挿入されているため編集する。
<title>タイトル</title>章タイトル
章の切替えタイミングで下記を追加する。
<page_title>章タイトル</page_title>柱を追加する場合は「柱付与」にチェックを入れてPDF化する。(*10)

地付き
ページの下に文字列を寄せることができる。
小説本文だけで物語の終了感が漂っていない、力量不足を感じる時に「完」とか付けてる。別にそうじゃなくても付けていいと思う。
<under>完</under>今後やってみたいこと
疑似小口染めでイラストをつける(ずらす角度を変えると絵柄を変えるみたいなのはできますか?!)
一部のフォントを変える
現在イラストソフトで作ってる奥付を威沙に変更する
最後に
あまり冒険した本を作ることがないので、今後もっと色んなことをやってみたいな~と思っている。そのときはここに追加予定。
挿絵がいっぱいの本の作り方とか、今まで作った本のまとめとかの記事も書きたいな~。
