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32歳、また無職になったのでインドに行きました #1 バンコク編

4年前の旅について書きます。

前回のシルクロード無職旅から3年、私は勤めていた会社を辞めて、また無職になりました。

32歳の夏。

片道航空券だけ予約してバンコクへ飛び、そこからカトマンズ、そしてインドのラダックへ…

インド・ラダック
(フィルムカメラで撮影)

1ヶ月の、無為で無計画な旅を振り返ります。


3年ぶりに無職になった理由

働いていた会社の1階部分。
同僚や上司に恵まれて濃い経験ができた。

前職での仕事は、毎朝起きるのが楽しみなほど充実していました。3年間みっちり働いて、独立して一人でやっていく自信がついたので退職。全力で走りきった反動か「燃え尽き症候群」の気配もありました。

次に進む前にリセットしたい。
というか、ただただ旅がしたい!

過去の写真を見返すしかなかった3年間(コロナ禍)
写真はキルギスのソンクル湖

前回のシルクロード旅は、内定が決まった上での「なんちゃって無職旅」でしたが、今回は内定もない、(自分で会社を作るつもりだったけど)仕事を回してくれるアテもない、正真正銘の「完全無職旅」です。

このヒリヒリする感覚、たまんないですね〜

久しぶりの海外旅行をバンコクから始めたかった

送別会やらPCの返却やらを慌ただしく終えて、入国書類(ワクチンの証明書や罹患した際の保険が必要だった)を準備し、片道の航空券で向かったのはタイのバンコク。

ワクチンの証明書(懐かしい…)

2022年当時は、タイが最も入国しやすい国の一つでした。

何より、『深夜特急』や80〜90年代の旅本に影響を受けてきた私にとって、久しぶりの旅をバンコクから始めることは、自然な選択でした。

谷恒生著『バンコク楽宮ホテル』
80年代前後のバンコク・ヤワラート界隈を描いた名著。
バンコクがもっと好きになる一冊です。

ひとまずバンコクでゆ〜っくり羽根を伸ばして、そこからどこへ行くか考えよう。

夢にまで見た空港出発ロビー(3年ぶり)

関空の国際線出発ロビー。
自動ドアを抜けると広がる、天井の高い空間。

KIX T1 国際線出発ロビー
人少ない!

最後の渡航は2019年でした。

それから3年、この場所に戻ってくることを心待ちにしていたのは、私だけじゃないはず。やっと!海外に行ける!誇張ではなく、空港で泣きそうになってました…

飛行機に乗るのも久しぶりでした。
しかもタイ国際航空でテンション爆上がり!

ワクワクドキドキ。不安、緊張、興奮。
久しぶりのタイ、久しぶりのバンコク。

タイ語の表記にさえ感動。

スワンナプーム空港に到着後、アライバルホールから外に出ると、肌にまとわりつくようなムワッとした熱気に包まれて、「ああ、これだよ、これ…」と感動すら覚えました。

ちょっとさみしい中華街(ヤワラート)

空港からすぐに向かったのはヤワラート。バンコクの中華街です。

静かなヤワラート
ちょっと得した気分ではある。

以前の喧騒を知っているからこそ、少しだけ静かになったヤワラートは、ちょっと切ない。けれど観光客が少なくて快適でした。得した気分。

中華街から少し離れたところに宿をとりました。

かつてこの界隈には「ジュライホテル」や「楽宮ホテル」といった、今なお語り継がれる伝説の日本人宿がありました。数えきれないほどの旅人たちが沈没し、そして世界へ散っていったそうです。

ジュライロータリーとジュライホテル(跡地)
もちろん泊まったことはない。
楽宮ホテル(跡地)
消えかかった「楽宮大旅社」の文字。

当時の空気感をすこしでも味わいたい…

そう思って来たものの、30年以上前の話だし何がわかるでもなく。けれど、この辺りのちょっと寂れた空気感は、無職になったばかりの私に妙にしっくりきました。

2022年のヤワラート、今はこの10倍の人がいます。
(参考)2025年のヤワラート

中華街は夜になっても賑やかさはなく、その分、落ち着いて街を歩けました。久しぶりの海外なのにテンションが上りきらない不思議な感覚。

相変わらず装飾は派手だけど客は少ない。
商売もどこか投げやり?

ゆっくり食事して、スタバに行って本を読んで、無職旅の1日目が終了。

ガラガラのスタバ@中華街

日々を無為に過ごすならタイほど心地良い国はない

タイには10日ほど滞在しました。

観光名所を回るわけでもなく、流行りのカフェを探すわけでもない。ただ起きて、適当な屋台で食事をし、街をぶらついて、冷房の効いたスタバで本を読み、日が暮れたら寝る。

中華街周辺をぶらつく。

タイには、「何もしなくていい」心地よさがあります。というか暑くて何もできない。「暑さ」を言い訳にできるゆるい空気感のせいかもしれない。

鉄道で12時間かけてチェンマイへ

バンコクに飽きた頃、チェンマイに出かけました。

フアランポーン駅から昼便で12時間かけて。夜行なら寝られて時間もお金も節約できるなんて「効率重視」な考えは無職らしくない。流れていく知らない田舎の風景をたっぷり眺めてやろう。

かまぼこ型のフアランポーン駅

そう思って昼の列車に乗りました。

バンコク〜チェンマイ間は地形の変化が少なく、ず〜っと平らな大地に緑が豊かに広がっていました。飽きるほど外を眺めました。

スマホは電波を拾わず、暇。
読みかけの本も読み飽きて、暇。

タイの田舎の風景
ずっとこんな景色が続いてさすがに飽きた。

逃げ場のない暇な時間っていいですね。
最高に無駄で、最高に贅沢でした。

チェンマイには2泊しました。

田舎のコンビニ、安心感がある。

初めて訪れた街でしたが、思っていた以上に田舎で、時間はどこまでもゆっくり。泊まったホテルには目がクリクリした猫がいて、時間を忘れて遊んでました。

温泉よりも原付2ケツで爆走の想い出

チェンマイに来たかった理由は温泉があると聞いたから。

ドイサケット温泉という、チェンマイから北東へ40kmのところにある小さな温泉。バスターミナルからソンテウに乗って行きました。

配車アプリを使えば便利で速いけど、ガタゴトと揺られながら、地元の人たちに混ざって熱い風に吹かれる時間が好きなんですよね〜

チェンマイの北側のバス乗り場。
黄色いソンテウに乗りました。
バス乗り場の裏側、この緩い雰囲気、たまらん。
買い物帰りの地元の人達とソンテウに乗る。

温泉は熱くて気持ちよかったです。

帰路ではソンテウが捕まらず、たまたま居合わせたオッチャンの原付に2ケツで夕暮れの下り坂を爆走。チェンマイまでぶっ飛ばしてくれました。ノーヘルだったのでめっちゃ怖かった…(命の危機を感じた)

チェンマイ名物カオソーイ

チェンマイでは名物のカオソーイも美味しかったですが、特に感動したのは「白身魚のライム蒸し」でした。

タイ料理の中で一番好きなメニューなのですが、ここで出会った一皿は別格。酸っぱい!辛い!うまい!チェンマイまで来てよかったぜ〜

大好物「白身魚のライム蒸し」

旅人不在のカオサン通り

バンコクに戻ってからも特にやることはなく。

暇つぶしにカオサン通りに行ってみると、全然人がいない!しかもなんか小綺麗になってる…

2018年のカオサン通り
(写ルンですで撮影)
2022年のカオサン通り
この有様、「カオサンの時代も終わった」と思った。

2010年代にカオサン通りに滞在していた私としては、この有様はショックだったし、時代の移り変わりを感じずにはいられなかったです。

(今は以前と同じ活気を取り戻しているようです。)

旅人不在のカオサン通りで冷えたコーラを飲む。

心地良い反面、それだけだと物足りない

バンコクの居心地の良さに自分を甘やかして数日。そろそろ動こうかと思って、ふと浮かんだのが「山が見たい」という、唐突で純粋な欲求でした。

これまでの旅にはいつも山があったし、バンコクで無為に過ごすよりも、ちょっとだけ「目的のある旅」をしたくなったんです。

前回のシルクロードの旅で、
ウルムチ行きの飛行機から見た天山山脈。

次回:山が見たい!カトマンズへ

山といえばヒマラヤ。ネパールへ行こう!

コロナ禍においてもネパールは比較的入国しやすかったので、すぐに飛行機を予約して、カトマンズへと飛びました。

バンコクからカトマンズへ!

次回もお楽しみに!

▼ 続き

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