存在の耐えられない軽さ布団日記
いきなり生活密着型の話をしますが、私はいま、ちょっと良いかけ布団を使っています。
そう、かけ布団。
なんでも、NASAが開発した、宇宙服に使われている調温素材を使ったものらしいです。
薄くて軽くてかさばらないのにオールシーズン使えて、丸洗いもできる。
色もお洒落で、布団ではなく「コンフォーター」と呼ばれるにふさわしいデザイン。
たくさん寝ないとなんにもできない人間として、ハイスペ寝具には注目せざるを得ないのです。
肝心なつかい心地はというと。
これが、あたたかくもなく寒くもなく、存在として完璧な "無" なのです。
暗闇で目を閉じてみると、ああ、宇宙服ってこうなのだろうな、と体感をもって納得してしまいます。
宇宙空間にいるひとには、きっと死ぬほど大事なことが目の前にあり続ける。
そんな状況のひとのため、暑いとか寒いとかのくだらないノイズが脳に生まれることを完全に排除すべく、100%の快適性が担保されているのです。
お布団にくるまれながら「100%の快適性が担保されている…」などと感想を述べる私も私ですが、この体験はそのくらい容易に、思考を宇宙空間に連れていってくれます。
眠りにおちるまでのあいだ、私はなにか重要な船外活動を任されている宇宙飛行士のような気分で宇宙空間を浮遊するのです。
そんなふうに眠りにつくのは、なかなかに興味深い体験です。
けれど、じゃあ完ぺきかといえば、それは違います。
お布団の醍醐味、それはあたたかさや、そのものの存在感にあるはずです。
このNASA布団は、機能としては完ぺきですが、存在としては完全なる "無" です。
お布団のしあわせとは、「もう少し、あと5分、ぬくぬくしていたい…」などという情緒の生まれるところにあるし、やわらかさやその存在感のなかにじぶんを包むことは、じつは私たちが布団に期待する本質かもしれません。
暑くて途中はだけて、朝方に肌寒くなって手繰り寄せて、という一連の布団ムーブも、煩わしいようでいてじつはなくなるとすこしさみしい。
つまり、お布団を愛する者としては、その存在感のなさは耐えられない……むしろ原点回帰して素朴さ一辺倒なお布団が恋しくもなるのです。
と、ここまでいろいろ書いてはきましたが、これを使ってからほんとうに快眠ですし、とても効果を感じています。しかも、容易に宇宙を感じることができるので、今後への期待も込めて★5をつけたいと思います。
……こんなレビューあったら嫌ですね。
けれど、ほんとうに快適なのでじっさいおすすめです。
いろんなメーカーからこのような宇宙的商品が出ていますので、ご興味のあるかたはぜひ。
あわせて読みたい:
