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クラシック音楽を聴きつづけたら認知特性が変わった話

じぶんには『映像記憶』と呼ばれる能力がある、と気がついたのが数年前。
でも、だからってどうすればいいかわからなくて、最近まで放置してきた。

同じ本やCDを二度と買わなくて良くて便利だとか、どのお店のどの棚に何が売ってるか行く前にわかるのが便利、ぐらいの感じで生きてきた。


そして、2025年7月のこと。
一度きちんと調べてみようと思い立ち、本田真美氏の著書『医師のつくった「頭のよさ」テスト』に載っている「本田35式認知テスト」というのをやってみた。
(本のタイトルには違和感ありつつも、このテストも本の内容もとても助けになりました)

「本田35式認知テスト」の認知特性6タイプ

このテストでは、以下の6つの認知特性のうち自分がどのタイプなのかがわかる。
いわゆる認知特性の傾向のようなものを知ることができるのだ。

〈視覚優位者〉①写真(カメラアイ)タイプ
       ②三次元映像タイプ
〈言語優位者〉③言語映像タイプ
       ④言語抽象タイプ
〈聴覚優位者〉⑤聴覚言語タイプ
       ⑥聴覚&音タイプ

「本田35式認知テスト」における6つの認知特性タイプ

テストから算出した数値が基準値を超えると「強い認知特性」となり、その項目のある人は、その能力に特化しそれを活かした職業に就くと能力が発揮される、と本には記述されている。

さっそく35の設問に答えて6項目の数字を算出した結果を、図にあらわしてみた。
基準値(内側の点線)を越えたものが「強い認知特性」となる。

2025年7月のテスト結果

〈視覚優位者〉(①,②)がある程度高いことは予想していたけれど、あまりにいびつである。
特筆すべきは〈聴覚優位者〉(⑤,⑥)の低さ……
なかでも⑥聴覚&音タイプは、無に等しい。
これは音楽を愛するものとしては悲しいけれど、才能のなさを常々痛感してきた人生なので納得の結果でもある。

よく見ると〈言語優位者〉③言語映像タイプも、基準値を超えて「強い認知特性」と出ている。
これも、映像と関連のある項目になるからだろうか。
本には『文字や文章を映像化してから思考するタイプ』との説明がある。
本人的にはあまり自覚がないけれど、映像記憶のこともいい大人になってから、しかも偶然気がついたのだから仕方のないことなのかもしれない。
本人的には生まれたときからそうなのだから、それが当たりまえで、みんなもそうだと思って生きているのだ。
というかむしろ、マイナス面として捉えていたふしさえあるのだから、ほんとうにやっかい極まりない。

話がそれました。

じつはこの「本田35式認知テスト」をやる少し前から、私はクラシック音楽を聴き込むようになった。
これは、認知特性の話とはまったく関係なく趣味の話で、これまでの人生でほとんど触れなかったというのに突然ハマって聴くようになった。
そうして、それまで好んで聴いていたマリリン・マンソンなどを、一切聴かなくなった。(例に他意はない)

そんなつい先日、なんとなく気が向いて、再度「本田35式認知テスト」をやってみた。
そうしたら、ビックリするくらいに数値が丸くなっていたのだ。
図にあらわすと、こうなる。

2025年12月のテスト結果

見るからに、いびつさがなくなっている。
各パラメータが全体に丸くなりつつ、総スコアは変わっていない。
まるで、突出していた「視覚認知」の部分が、均すように「聴覚認知」へと移動したかのようだ。
注目すべきは⑥聴覚&音タイプで、数値としては基準値の半分ほどではあるけれど、7月からの数値の変動はもっとも大きかった。


この世にはクラシック音楽を聴くことの効用を示した論文もあり、クラシック音楽が脳に与える影響は科学的に証明されることだと聞き及んではいたものの、半年でこんなにも変わるもの?と正直驚いている。

もちろん個人差はあるだろうけれど、『聴く』という外的要因だけで、脳の特性が変化したことになるのだ。

特定の数値が高すぎるとどうなのか、あるいは高い項目が幅広くあるとどうなのか、ということについてはよくわからないけれど、私の個人的な体感としては、特定の項目に突出したり不足しすぎてもそれは危ういだけの気がするし、幅広くあることは、生きるうえでバランスの取りやすいことなのだと思う。

どこをどう伸ばしたいかは個人の目的によるけれど、いま日常を生きる私としては、なんだか現在の「クラシックを聴くじぶん」のほうがより人間的でいられる気がしていて、尖ってヒリヒリとすり減るようなこともなくなり、やわらかくやさしく、豊かな時間を過ごせているように思うので、これは好ましい変化だったと言いたいと思う。

相変わらずマリリン・マンソンだって好きなのだけれど、でもあれは生きづらさを肯定してくれているようで助長するような側面もきっとあるから今は外から眺めるようにしておいて、当面はクラシック音楽のなかに身を浸して、良きものを吸収してみたい。
そしてまた半年後にテストして、そのときのじぶんがどうなっているかを、楽しみにしたい。


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