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「おせちに飽きたら🍜ラーメンもね。(1月3日)」

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「棚島 香帆汰(たなしま かほた)さま、
【短編小説】卵とラーメンのあいだ」へのオマージュ(hommage)として。

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お正月の三が日。つい三日前の大晦日まで過ごした日々とは一変、お正月の食卓に居並ぶは『おせち料理』である。

大晦日まではお台所の戸棚、日常使いの食器に押し出されて、奥に閉じ込められていた重箱を取り出し、洗い清めては、煮物に焼き物などおよそ縁起にかこつけたお料理の数々が、目にも鮮やかに盛り付けられている。

だが、少量多品種の和食の定めか、どうしても作り過ぎる。一年振りのお重には手に余る量となる。

それでも、おめでたい"ハレの日"の食卓ゆえ、せっせと口を動かすが、それも元旦と二日目までが限界。こう言っては、和の心に背くとあなたからお叱りを受けそうだが、昆布ベースの味付けは、日常の濃い目の味付けに慣れ親しんだわが身には辛い、正直、飽きてしまう。

そこで、歴史と伝統、日本人の食文化には申し訳ないが、少しの暇をいただいて、
インスタントのラーメンに浮気をする。

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そんなこともあろうかと、用意したわけではないが、ここにラーメンの一袋がある。
お丼に入れ、お湯を注ぐと3分で完成をみる、あの🐣ひよこちゃんである。

食するまでは、わずかの時しか待たないが、このひよこちゃん、立ち去った後も、朗々と香りとなって爪痕を残す。かわいい成りをしていて、なかなかどうして、獰猛な本性を隠しているのである。

いや、普段を過ごすひとり身なら、焼肉だろうとキムチだろうと、濃い芳香をお部屋に漂わせていたとて、誰にはばかるものではないが、お正月の実家では、そうもいくまい。

『家族の中、一番先におせちに飽きて、逃げたのはアンタね?』

そう思われるのが、恥ずかしい。
私にだって羞恥心ぐらいは備わっているのだ。だから、こうして家族の留守の間に、隠れるように、いそいそと一人でラーメンの準備を整える。

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ラーメン🍜の待ち時間、3分間に進む日常。そっけない景色のインスタントラーメン、そこに浅く示された窪みに向けて、ざらりとした手触りの生卵を両の手にとり、割って落とす。

さて、その卵だ。スーパーの食品棚にあって、パックの中、お隣さんと肩を並べてお行儀良く10個並んでいる時には、全く横並びの顔をしているのに、いざ手に取ると、途端に個性を訴えてくる。

卵は、ラーメンには姿を残すように、軟着陸させねばならぬ。が、どうやら、その殻の厚みと堅さは色々あるようなのだ。

熱湯は、おやかんで『冷めないうちに注げ!』と、ぐつぐつ文句を言うし、
ラーメンからは『そこをねらえ! 外すでないぞ!』と訴えかけてくる。

気軽に食すつもりが、そこには目に見えないプレッシャーが隠れているのである。

あっ、いけない! と思うより早く後悔が先に来る。

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あと、女子としては恥ずかしい景色なのだが、誤って落下させた先が、食卓の上なら、まだ黄色のドームの丸みが崩れていないのであれば、そっと顔を近寄せて、"口吸い"の誘惑に駆られる。

🇮🇹イタリア人が言っている。
『3秒ルール』だよって。🤭

お正月早々、食い意地が張っている私。失礼しました。

今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)


Special thanks:
【短編小説】卵とラーメンのあいだ
/棚島 香帆汰(たなしま かほた)さま

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