短歌連作10首「君の名は魔法」
しかくからはじまる君の眩しさは髪を揺らした僕を許した
駆けるとは祈り僕らは靴を履く祈りを祈りで終わらせないため
君が好き 花は綺麗で、空は青、砂糖は甘い、君の名は魔法
見せかけの皮膚ではないと知りたくて膵臓あたりを抱きしめる
包丁の刃先を包む 僕たちやっと握手できたね
首代わりケーキを切って雪景色みたいでよかったねと笑う初夏
でも思う私の妄想のままに生きてほしいと 特別でいて
ランドルト環の隙間がわからない 月が随分大きく見える
寂寥に負けて箒をステッキをあなたがくれたことにしている
海を見てありがとうと笑う人になりたかった 私は海
