セドナの魅力
アメリカ、アリゾナ州にあるセドナ。「セドナ」と聞いて何を思い描きますか?
リゾート地、ボルテクス、大自然、スピリチャル、ワイナリー、ビッグサンダーマウンテンのモデル、などなどさまざまなイメージが浮かび上がります。日本人にとっては有名人がお忍びで行くリゾート地や神秘的な場所としてセドナという印象を持つ方も多いと思います。
そんなセドナ。コロナ後に複数回訪れて魅了されたので、この地域の魅力について記そうと思います。
魅力的なセドナという場所
セドナは短時間で観光してSNS用に写真を撮って移動する場所ではないです。ここは、できるだけ時間をとりゆっくりと滞在することで素晴らしいと感じる場所なのです。
日帰りや1泊などの短時間の滞在は避けるべきです。できれば3泊から5泊程度の滞在がおすすめです。多くのセドナ訪問者は、一度訪れると次はさらに宿泊数を伸ばす方がほとんどです。それくらいゆっくりとこの街を楽しみます。セドナを旅行のディスティネーションに決めたら、他の観光地も見に行こうと欲張らない方が旅が終わった後にセドナに行ってよかっと思えるはずです。
では、セドナのどこにその魅力があるのでしょう。これは人によって様々だと思いますが、とにかく気持ちが良いのです。街全体がヒーリングスポットになっているだけあり、山登りや川遊びをしなくてもこの街に滞在しているだけで気持ちが良いです。私はスピリチャルとは程遠い人間でして、占いもやらないし、霊的な体験にも興味ないのですが、とにかく気持ちが良いのは確かです。
その中で、何をするかはその人次第です。ホテルでのんびりとするのも良いですし、ボルテクスを歩くのも楽しいでしょう。ダウンタウンにはこの町らしい店舗が並んでいますので、街歩きも面白いです。近くにはワイナリーもありますし、乗馬もできます。この町では一生懸命イベントやアクティビティを計画せずに、街の雰囲気を感じながら1日にひとつくらい、何かをするのが良いのではないでしょうか。

ボルテクス
セドナには4つのボルテクスと呼ばれるパワースポットがあります。
セドナに来たら、このボステクスのうちひとつには登るといいでしょう。街自体にいても気持ちが良いのですが、ボルテクスに行くと、さらに気持ちが良いです。観光客だけでなく住民の皆さんも朝早くからボステクスを目指してトレッキングをしています。ボステクスには比較的簡単に登ることができます。
実際に行ってみると、景色の素晴らしさに感動し、なんだかジワジワと体が暖かくなり、何時間もここにいたいと感じます。何時間も座り込んでいたりヨガをしたりしている人が多くいます。私が訪れた際は、いきなり泣き出しているアメリカ人の女性がいました。きっと何かがあるのでしょう。とても良い気が流れていると私にも感じることができました。
時間があれば4つのボルテクスに行くことをお勧めしますが、時間がない方はエアポートメサに行ってみてください。ここは駐車場から10分で到達できます。ただ頂上に行くだけなら往復で30分かかりません。幸運にもメサ近くの6台しか止められない駐車場が空いていたら往復20分です。

もう少し時間があれば、カセドラル・ロックかベルロックに登るのが良いでしょう。こちらは駐車場から往復2〜3時間程度です。それなりに過酷な部分がありますが、このくらいの登山をしないと登った感じがしません。登頂すると、壮大な景色と心の底から気持ち良い感じが体全体を包みます。
もうひとつのボイントン・キャニオンは、他と違って渓谷です。駐車場からは往復4〜5時間ほどかかりますが、実際に行ってみると時間はあっという間に過ぎてしまいます。
ボルテクスや各ボルテクスについてはネット上にたくさん解説があるので、そちらに譲りますが、セドナに行ったらひとつくらいはボルテクスに行ってみるのが良いでしょう。

ダウンタウン散策
セドナには中心街がふたつあります。アップタウンとダウンタウンと呼ばれていますが、どちらも観光客相手の繁華街です。繁華街と言っても、ここはセドナ。決して安っぽいガヤガヤした町ではなく、あくまでナチュラルな感じです。レストランはステーキ屋さんからタコス屋さんまで多彩にありますので食に困ることはないです。お土産物屋さんにはスピリチャルな石やネイティブ・アメリカンの作ったドリーム・キャッチャーなどが売られています。センスのいいTシャツ屋さんなどもあります。1日だと飽きてしまいますが、数時間なら楽しめる場所です。
観光客はアップタウンに集まっています。理由は歩いて散策がしやすいのと、レストランからの景色が美しいからです。ダウンタウンは歩けますが、車があった方が便利です。
テラカパキ・アーツ&クラフツ・ビレッジ
まるで映画の中に迷い込んでしまったような美しい街並みにたくさんの店舗が並んでいる場所。ちょうどアップタウンとダウンタウンの間に位置します。
普通ならショッピングモールと言うような施設ですが、ここは外観が素晴らしく、入っている店舗もチェーン店ではなく、個人経営の店ばかりです。ジュエリーショップには地元のアーティストが作った素晴らしい商品が並び、地元の有名なステンドグラス職人による商品、ネイティブ・インエディアンの工芸氏が作り上げた彫刻などを置くギャラリーがたくさんあります。お土産物屋さん、ワインショップ、テキーラやさん、レストランなどなど、ここは1日いても飽きないのではないでしょうか。

ワイナリー
私は何度もセドナに行っているのですが、最近までセドナにワイナリーがあることを知りませんでした。セドナから車で20分程南に行くとセドナから流れるオーク川沿いにワイナリーが点在しています。オーク川の水の恵みによりオアシス化している砂漠の一角で葡萄が栽培されているのです。この辺りは水捌けがよく、日中と夜間の気温差が激しいので、葡萄の栽培には適していると思います。
ワイナリーは歴史が浅いのですが、ワイナリー自体は昔からあるような佇まいです。しかしバックヤードでは最新の技術を使って美味しいワインを作っています。
観光客は、湖が見える美しいアーリーアメリカン調の母家に入ります。1階のテラスではカントリーの歌手がギター片手に裏を歌っていたりします。ワインショップに入ると、みなさんワインのテイスティングをしています。そして気に入ったワインを購入していました。

希望すれば、広大なワイン畑を案内してくれます。私が行った DA Ranchというワイナリーでは、8種類の葡萄を栽培していて、タイミングが合えば気になっている葡萄を触ったり食べたりできます(ワイン用なのでおいしくはないです)。そして、その場で目の前にある葡萄から作られたワインをテイスティングさせてくれるのです。このサービスを受けるとほとんどの客は、自分が目で見て、舌で感じた葡萄から作られたワインを購入します。

この辺りで作られるワインは、とてもおいしくて驚きました。これほどの味を維持しているのならワイン好きなら知っていても良いのですが、どうやらどのワイナリーも大量生産しておらず、基本的に地産地消だそうです。セドナで作られたワインがロサンゼルスやニューヨークまで辿り着く前に地元で消費されてしまうのだそうです。
ホテル・ステイ
セドナにはたくさんのホテルがあります。旅行者がセドナで何をするかによってこれらホテルを使い分けるといいでしょう。
優雅に過ごす
セドナには高級リゾートホテルがいくつか点在しています。このホテルは部屋が素晴らしく、ずっと部屋で過ごしたくなります。ほとんどの部屋からは雄大なセドナの岩山が見えます。夕暮れになるとこれらが夕日に染まり真っ赤になります。この景色を見ているだけで癒されます。そして部屋にはあらゆる設備が揃っていて、レストランでは素晴らしい食事が提供されます。ホテルにはプールもついていますので、景色を眺めながらプールサイドでゆっくりと過ごすことも可能です。
日本の某芸能人だけでなく多くのセレブリティが、これらホテルを利用しています。プライバシーも保たれ、心も癒させる贅沢な空間です。
おすすめは以下のリゾートホテルです。

L`Auberge De Sedona
セドナで贅沢にのんびりと過ごしたい人にはベストなホテルです。アップタウンの近くにあり、ホテルはコテージタイプです。チェックインすると、カートで部屋まで送ってくれます。メイン棟に行く場合は電話すればすぐにカートで迎えに来てくれます(歩けますが・・・)。
すべての部屋から美しいセドナの山々が見えます。部屋は広く風呂も大きいです。1部屋100平米以上はあるでしょう。この部屋から見える夕方に真っ赤の染まる山肌が圧巻です。

ホテルのレストランの脇には川が流れていて、川を見ながら食事ができます。朝食の時間にはとても美味しいフードを楽しみながら川の流れを楽しむことができます。夜はテラスにいい感じの電球が散りばめられていて美しいです。
川のせせらぎの音を聞きながらなんとも贅沢な時間を過ごせます。
価格は、セドナでもトップクラスですが、Amexの特典を利用すると朝食が無料になったり、ホテル内で使える100ドルのバウチャーをくれるので、それほど高いという印象はないです。
Enchantment Resort
何年も前の出来事ですが、いまだに日本の有名タレントがお忍びで宿泊したと言われるリゾートです。お忍びのはずが30年近く経過しても語り継がれることになるとは、タレントさんも大変な職業です。
有名人が宿泊したことは置いておき、このホテルも素晴らしいです。セドナの土の色と一緒の壁をした低層のホテルです。こちらも基本コテージとなっていて、お忍び感は満載です。

ホテル内には素晴らしいレストラン、プールもあります。このリゾートなら敷地から出ることなくずっと滞在できるほど気持ちが良い場所にあります。
それもそのはず、ここはボルテクスの上に建っているのだそうです。建設時はネイティブ・アメリカンと大きな問題になったそうです。
積極的に出歩く
部屋にいることなく、ボルテクスに行ったりワイナリーを観光したりするアクティブ派にも良いホテルがたくさんあります。大手のホテルチェーンがセドナにも展開しているので、こういったホテルに宿泊すると効率が良いです。これらホテルの部屋はシンプルですが、都会と比べると部屋が広く、プールなどもついています。そして朝食がついているところが多いです。
夜はダウンタウンにあるレストランを利用し、部屋には寝に帰るだけなら、このチェーンホテルで十分です。価格もそれほど高くなく駐車場もついているので、レンタカーでのセドナ観光に向いています。
家族で過ごす
ファミリーで宿泊するホテルも多数あります。Holiday Inn、Days Innのようなモーテルチェーンから、個人経営の大きな部屋がある家族用ホテルまでタイプは様々です。子供連れには、プール付きや朝食サービスがあるホテルが便利だと思います。どこも価格はそれほど高くないです。中心地からちょっと離れますが、広くて家族で宿泊できるという大きなメリットがあります。
キャンプグラウンド
セドナにはキャンプ場がいくつかあります。ここはキャンピングカーを停め宿泊する場所です。フェニックスやラスベガスにはたくさんのキャンピングカーをレンタルする店舗がありますので、キャンピングカーを借りてセドナに来て、キャンプ場に宿泊する日本人も見かけます。
キャンプ場といっても設備は素晴らしく、給水や排水、電源などが完備され、綺麗なシャワーやトイレもありますので、不便を感じることはありません。車を停める場所にグリルなども用意されているので、快適に宿泊できます。
セドナのキャンプグラウンドは数が限られているので予約は早めにした方が良いです。私がセドナに行くタイミングでキャンプ場前を通るといつも満車です。当日、ふらっと行って停められることはないと思います。
レストラン
セドナには幅広いチョイスができるレストランがたくさんあります。
場所柄オーガニックにこだわるレストランが多いです。あとはメキシコ料理、ステーキ店も多数見かけます。もちろん少ないですが日本食、中国料理、タイ料理を提供するレストランもあります。どの店もアメリカの他の都市にあるようなありきたりのメニューではなく、ローカル食材やオーガニック食材などを使った食事を提供しています。
Cowboy Club Grille & Spirits
セドナのアップタウン沿いにあるステーキレストラン。牛だけでなくバッファローやエルクなどのステーキも提供しています。どの肉もとても美味しいです。セドナ全体に言えますが、サービスはとてものんびりしています。こちらもステーキが焼きあがるまでにそれなりの時間がかかりますが、食べる価値ありです。
89Agave cantina
アップタウンにあるメキシカン。現地では人気があるそうです。閉店時間が遅い方ですので、遅めの夕食の際に重宝します。それでも21時には閉店してしまいます。
Sedona Organic Taco Company
セドナで一番美味しいタコス。2026年5月にアップタウンからウエスト・セドナに移転しました。タコス自体が素晴らしく、味も他のアメリカにあるメキシカンよりも美味しいです。タコスだけでなくスイカジュースも素晴らしい。価格も安く毎日通ってしまうくらい気に入ってます。
Disney+の「Summer Vacation !!」の撮影は以前の店舗で撮影されています。
Mariposa Latin Inspired Grille
雄大なセドナの夕景を見ながらモダンな南米料理を提供してくれます。
食事はとても美味しく、景色があまりに素晴らしいので、食事後にはこのレストランが印象に残ります。セドナ旅行では一度はおとづれて欲しい店です。
Chocola Tree Organic Eatery
スピリチャルなレストラン。オーガニックなランチが有名です。サンドイッチやサラダなどが人気です。こちらは中庭が美しいです。
Butterfly Burger
セドナからちょっと離れたオークビレッジにあるハンバーガー店。ここがセドナで一番美味しいハンバーガーだと思います。ファーストフードではなくレストランです。
場所と行き方
セドナはアリゾナ州にあります。日本からだとダイレクトにアクセスできないのがメリットだったりデメリットだったりします。
いくつか日本からのアクセスについてご紹介します。
ラスベガスから
ラスベガス観光と併せてセドナを観光する方が多くいます。この場合、ラスベガスから陸路5時間程度かけてセドナに向かうことになります。おすすめはレンタカーです。フーバーダムを見ながらルート66の古き良きアメリカを通過してセドナに向かうのはとても楽しいです。運転も簡単で、ラスベガスからセドナまでは道も広く空いているので、ドライブ自体が楽しいです。
レンタカーは乗り捨てが可能ですので、帰りはフェニックスに出るのも良いですし、ロサンゼルスまで走ってい行くのも楽しいです。
ラスベガスからはツアーバスも出ています。バスに乗れば、セドナまでは5時間。車窓からの風景は素晴らしいですが、自分の止まりたいところで止まれないのがバスのデメリットです。
フェニックスから
フェニックスはアリゾナ州最大の都市です。フェニックス空港にはアメリカの都市だけでなく世界中から直行便が飛んでいます。残念ながら日本からの直行便はないので、アメリカの空港経由となります。
フェニックスからは車で2時間弱でセドナに入ることができます。空港でレンタカーを借りても行けますし、複数のバス会社がシャトル便を出しています。
その他のアクセス
このほか、ロサンゼルスからレンタカーでルート66を旅しながら向かったり、グランドサークルを旅しながらセドナに寄るなど、プランによって様々なアプローチがあります。
セドナ空港について
エアポートメサというボルテクスが空港脇にあるので、セドナにも空港があると思う方がいると思います。確かに空港はありますが、小型のプロペラ機やドクターヘリ狩り発着する極めて小さな空港です。滑走路は短く旅客機は離着陸できません。こちらの空港を利用する場合は、プライベートでチャーター機を利用するくらいです。空港があるからといって航空券を探しても見つからないのでご注意ください。
まとめ
セドナ。なんと美しい場所なのでしょう。景色が素晴らしいだけでなく心も落ち着く不思議な場所です。
ウィルト・ディズニーは、時間があるとここを訪れ、心を癒したそうです。部屋から見える景色から着想を得てディズニーランドにビッグサンダー・マウンテンを作りました。彼の目にはセドナで見た赤く染まる美しい岩山が刻まれていて、ロサンゼルスにあの山を再現したかったのだと思います。
セドナで住人と話してみると、世界中からこの地に引っ越してきている人が多いのに驚かされます。みなさん、都会の生活で傷ついてここに移住しているのです。ここにいる心優しい人は、都会の激しい競争や人の嫌な部分に触れ、都会から逃げ出してきた人たちです。みなさん、この地で心が癒され、のんびりとした時間の中でのんびりと暮らし、元々持っていた優しい気持ちを堂々と主張して生きていました。
私のようなたまに訪れる旅人でさえも、都会の喧騒から数日だけエスケープしているのです。数日、ホテルでのんびりしたり、ちょっとだけハイキングしたりするだけで、心は清らかになります。都会に戻ると心はリセットされているのがわかります。どんなに嫌なことがあろうとも気になりません。自分も律することができます。しかし1年くらい都会生活が続くと、Sedonaに行きたくなるのです。
私は、世界中旅していいますが、このような気持ちになる場所はここだけです。なんとも不思議なセドナ。是非みなさんにも行くことをお勧めします。くれぐれも短時間滞在ではなく、3日以上ゆっくりと滞在してください。
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