人生灰色だった「子ども部屋おばさん」脱出ハック – レバニラは青春の味
「こどおば」という言葉が生まれる前から、私は子ども部屋で暮らしていました。
「こどおば」(子ども部屋おばさんの略)とは、ネットで探すと、
「子ども部屋おばさん」とは、成人しても実家の自分の部屋で暮らしている未婚女性を指す言葉で、「こどおば」と略されます。
2ちゃんねるで生まれた「子ども部屋おじさん」という言葉から派生してできた言葉」と説明されています。
(みんなのウェディング くふうmarry サイトより)
とのことです。
つまり、30歳を過ぎても実家暮らしを続けて、生活費や家事全般、さらには精神的にも親に依存している未婚女性を指すネットスラングだそうです。
私はつい最近、この言葉を知ったのですが、
なんと、いつまでも実家で暮らしていた、30年前の私そのものではないですか !
はっきり申しあげます。
私と同じような経験は、しないでください !
もし、あなたが今、ご自分が「子ども部屋おばさん」かもしれない、と思うなら、
また、今、ご自分のお嬢さんが「子ども部屋おばさん」になりかけているかも、とお思いになるなら、
以下、ぜひ、ご一読ください。
私は、「子ども部屋おばさん」化を未然に防ぐ方法や、「子ども部屋おばさん」からの脱出方法を、くわしくお伝えすることができます !
【実録】いかにして、私は「子ども部屋おばさん」から脱出したか?
当時、実家は、都心から1時間ほど離れたところにありました。
私は、勤め先に近いところで一人暮らしをした方が、ずっと楽だったはずなのです。
それなのに、なぜか、
いつまでも親元にいて、長い通勤時間を無駄にしながら、毎日、母に作ってもらった食事を食べて、飲み会があっても終電を気にして、さっさと早めに帰宅していました。
また、実家に住んでいながら、家に生活費を入れていなかったと思います。
そして、そういう毎日が「楽しかった」、という記憶は一切ありません。
家を出るチャンスを失ったまま、ただ、なんとなくだらだらと実家に居続けていたのです。
灰色の20代でした。
そんな私ですが、30歳をいくつか過ぎたころ、転職をきっかけにして、ようやく都内で一人暮らしを始めました。
両親は、もちろん反対でした。
結婚前の娘 (30歳を過ぎても娘なのです) が、親元を離れて一人暮らしをするなんて許さない !
家を出るなら、自分の金でやれ。
逆風が吹くなか、今のようにネットもスマホもありませんから、すべて手探りで、
自分で不動産屋を探して部屋を見つけ、礼金敷金を払って、
小さい「赤帽」という運送屋を頼んで、
布団一組と衣類などの、ささやかな荷物を新居に運んだのを覚えています。
小さな工務店の2階、3階を単身者向けアパートに改築した、マンションとは名ばかりの集合住宅でした。
でも、生まれて初めて、自分だけの「部屋」で生活できる喜びは大きかったです。
食器は、母が要らない、というのでもらい受けた、どこかから粗品でもらった、ふぐの絵がついたお茶碗とお皿のセットとお箸だけ。
お鍋一つと、それでも小さな安物の炊飯器はあったでしょうか。
ままごとみたいですが、恐る恐る、自炊を始めました。
会社の帰り道、部屋の近くの庶民的な商店街に寄って、
閉店間際の八百屋さんで、必要のない特売品を2つも3つも買ってみたり。。
八百屋で思い出しました。
そのころ、八百屋でよくニラともやしを買っていました。
肉屋で豚レバーを買えば、レバニラの材料がそろいます。
一人暮らしを始めた当初、週に3日はレバニラ炒めを作って食べていました。
特別、レバニラが好きだったわけではありません。
材料が安かったから。
栄養的にも問題がなかったから。
そして、炒め物以外に、まともな料理を作れなかったからです。
本当にお恥ずかしい限りですが、それまで実家で、経済的にも生活面でも
親に頼りっぱなしでした。
なかでも、一番の課題は、経済でした。
自分のお給料から家賃を差し引いて、その残りで、食費や光水熱費、電話代、交際費など、
すべてを賄う、ということを初めて経験したのです。
だから、1ヶ月にいくら食費を使ってよいのか、はじめは皆目わからないのです。
とにかく、手あたり次第に、値段の安いものばかりを買い漁って、
母の料理をぼんやり思い出しては、へんてこな料理を作って食べていました。
初めは、とても口にできる代物ではありませんでした。でも
そのうち、レバニラの下味に、にんにくやしょうがのほかに、
玉ねぎをすりおろして加えてみたり、
レバーには火を入れすぎずに焼き加減にこだわってみたり。
少しずつ、料理の腕も上がって、
どうしたらお金をかけずに、おいしく食べられるのか?
どうしたら、楽しく生活できるのか?
自分で考えて、自分で工夫できるようになっていきました。
これが、
なんだか、とっても楽しかったんです !
毎日がワクワクして、本当に楽しかった !
私の人生に、彩りが生まれたようでした。
誰に文句を言われるわけでもない。
誰かのために、でもない。
ただ、自分のためだけに、
自分のよろこびのためだけに、
生活も、仕事も、自分でやっていく。
当時流行ったトレンディードラマに出てくるような、小洒落たワンルームマンション
でもなんでもない、段ボール箱を置きっぱなしの殺風景な部屋で、
30歳を過ぎた未婚のおばさんが、一人暮らしのスキルを、一つひとつ
たどたどしく身につけていった、
あの2年間。
貴重でした。
初めて「自由」の楽しさを教えてくれた、遅ればせの、
私の「青春」でもありました。
お読みいただきまして、ありがとうございました🙏
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