#創作大賞2026読むぞ宣言③ FS-自害対策センター支援員 澤井希子- コッシーさん
「美咲さん、あなたはすでにお母さんです」
決めゼリフの威力炸裂
いきなり引用してしまいましたが、小説には決めゼリフがあってほしいと思います。私はこの一文が光って見えました。こういう生きたセリフがあると、先を読みたくなるものです。
(そうは言っても考えるのは難しいのですが)
FS-自害対策センター支援員 澤井希子- コッシーさん
この作品、決めゼリフがたくさん用意されていることを予測できる冒頭です。 ドラマチックな展開が待っているように感じるからです。
スマホで読んでいるのですが、書店に並ぶ本だと言われても、違和感がありません。文章に乱れがなく表現が巧みで、安心してストーリーを追いかけたくなります。
あらすじと、プロローグ Fighting Suicide-繋ぎ止める者-を読んだのですが
構成もキャラクター設定もしっかりしていて好感を持ちました。
プロローグの、訪れた患者を思いとどまらせるシーン(読んでみてください)は小説の道行きに期待をもたせます。
センターのスタッフとの会話はお仕事小説の要素もあるのかと思いました。新人の加入も騒動を巻き起こしそうです。
エンタメの下準備がしっかりされていると思いました。プロットもしっかり作られているのでしょうね。
テーマは重めですが、ワクワクドキドキして読めるようなエンタメ作品になっていると思います。
作者が用意したこの『株式会社FS 自害対策センター』という職場を舞台にして、何が起きるのでしょう。普通のカウンセラーとの違いが最大の肝ではないかと思うのですが、タイトルにある『Fighting Suicide』とはどんなものなのか。この後、どのような「ワクワクドキドキ」の小説世界を創るのか、それが楽しみです。
たくさんの作品を紹介したいので、長編は冒頭の感想をレビューすることにしているのですが、続きも読ませていただきます。
⇒続きの第一話をさっそく読みました。気になったので。
視点の工夫を感じました
視点が変わるのですね。プロローグのまま、澤井希子の視点でいくのかと思っていました。きっと構成上の企みがあるのでしょう。新人の初対面の印象という形で、この第一話で澤井を含めた登場人物の紹介が軽くできています。ただそのためだけではないはずです。
主人公の描写は第三者に視点があった方がしっかりできます。それが狙いでしょうか? それとも主人公は一人ではない? 多視点にして複数の人物の過去や病歴を詳細に語らせようとしているのでしょうか?
(私も視点人物をどうするかで悩むもので気になります)
私はコッシーさんとは、SNSでの交流や文学フリマでご挨拶をしているのですが、すみません、こんなに書ける人だとは知りませんでした。
楽しい方で、みんながnoteデビューした年を調べてくださる人だということは存じ上げていましたが、失礼しました。
以上、読むぞ宣言の第3回は、エンタメらしい練られた導入と、視点や人物配置に企みがあり、共感した作品でした。
