四川メシ 夫妻肺片(フーチー フェイピエン)
[日] 夫妻肺片
[中] 夫妻肺片
四川省成都発祥の各種牛モツの冷菜、麻辣味。

由来
清朝末期、成都の街角では、行商の担ぎ売りや籠売りで「肺片」と言う牛モツの和え物を売る姿が見られた。安い牛の内臓や端材を洗った後に茹で、スライスし、醤油、紅油(ラー油)、花椒(華北山椒)粉、炒りごまなどで和えた肺片は、安価で美味しく、人気で、特に人力車夫や運送業者、貧しい学生たちに喜ばれた。
1930年代、成都の郭朝華、張田政夫婦は、「肺片」の和え物を作って売ることを生業としていた。牛肉店の端材を使っていたため、値段が安く、味も良く、大変好評を得たが、牛の肺は食感が良くないことに気づき、使用をやめた。
1933年、郭夫妻は成都の半辺橋付近(現在の人民公園裏門付近)に店を構え、正式に店名を「夫妻肺片」と名付けた。看板は黒地に金文字で、書家の趙蘊玉が揮毫したものだった。郭朝華夫妻が作る「肺片」は、鮮やかな赤色で、辛さと香りが際立ち、柔らかくて口当たりが良く、絶品だったため、次第に評判が広まっていき、他でも夫妻肺片を出すようになり、成都を代表する料理の一つとなった。
一説によると牛肉屋の捨てていた部分を使った「廃片」だったが、イメージがよく無いので、同じ発言の「肺片」に名前を変えたと言う。
