ニューロダイバーシティに本気で取り組む企業は、なぜ長期で伸びるのか― ADHD当事者・投資家として見てきた「扱いづらい人材」がイノベーションになる瞬間 ―
ニューロダイバーシティという言葉を、最近になって知った
正直に言うと、
「ニューロダイバーシティ」という言葉を、最近まで知らなかった。
小さな会社で長く働いていると、
「ダイバーシティ」
「インクルージョン」
といった言葉自体、ほとんど聞こえてこない。
一方で、大企業にいた頃は、ダイバーシティという言葉は、かなり昔からあった。
ただ当時は、
女性活躍
年齢
国籍
といった話が中心で、
「脳や神経の違い」という視点は、ほとんどなかったように思う。
ニューロダイバーシティ、そして「運動」があったこと
調べてみて、ようやく知った。
ニューロダイバーシティとは、脳や神経、それに由来する特性の違いを
多様性として尊重し、社会の中で活かしていこう
という考え方だ。
さらに驚いたのは、
ニューロダイバーシティ運動という社会運動が、すでに存在していたことだ。
この運動では、
発達障害を「能力の欠如」と捉えない
「人間のゲノムの自然な変異」として位置づける
ASDやADHDなどの神経学的マイノリティの人権を擁護する
社会での受容と包摂を促進する
という、かなり明確な思想がある。
正直、「学校でも、会社でも、教えてくれなかったな」
と思った。
「私がADHDなら、世の中の大半はADHDでは?」と思う理由
自分はADHDと診断されている。
ただ、生活が破綻しているわけではないし、仕事も、ある程度はこなしてきた。
だから今でも時々、
「私がADHDなら、
世の中の大半の人は、何らかの発達特性を持っているのでは?」
と思う。
実際、
空気は読めないが、本質は突く
ルールは苦手だが、発想力は高い
協調性は低いが、専門分野では圧倒的
こういう人は、どこにでもいる。
投資の世界で見てきた「扱いづらいが、優秀な人たち」
投資や相場の世界を長く見てきて、ひとつ確信していることがある。
優秀なファンドマネージャーや投資家の中には、発達障害っぽく見える人が、かなり多い。
話が飛ぶ
空気を読まない
組織行動は苦手
でも、相場観だけは異常に鋭い
短期的に見れば、
「扱いづらい人材」
「組織不適合」
そう評価されがちだ。
しかし、長期で成果を出しているのは、こういう人たちだったりする。
ニューロダイバーシティに本気で取り組む企業は、なぜ伸びるのか
投資家目線で見ると、ニューロダイバーシティに本気で取り組む企業には、共通点がある。
短期では「非効率」に見える
評価制度に当てはまらない
マネジメントに手間がかかる
即戦力にならない場合もある
正直、短期的にはコストに見える。
でも、長期では「源泉」になる
一方で、時間をかけると、
既存の枠を壊す発想
誰も見ていない論点への執着
異常な集中力と専門性
これが、イノベーションの源泉になる。
画一的な人材だけを集めた組織から、大きな変化は生まれにくい。
違和感を持つ人、
ズレた視点を持つ人、
「普通」に馴染まない人。
そういう人材を活かせる企業は、
結果的に、中長期で競争力を持ちやすい。
これは「理想論」ではなく、成長戦略になりつつある
最近では、
発達障害のある人の特性を活かす
企業の戦力として位置づける
具体的な実践事例を集め、共有する
こうした取り組みが、成長戦略の一部として注目され始めている。
実践事例集が作られ、推進施策として整理されていること自体が、「一部のきれいごと」ではなくなってきている証拠だと思う。
人的資本経営やESGの文脈とも、かなり相性がいい。
最後に、少しだけ個人的なオチを・・・
ニューロダイバーシティという言葉を知って、ようやく、自分の立ち位置が言語化できた気がしている。
無理に「普通」になる必要はない。
ただ、合う場所にいればいい。
もし、
「この人、うまく使えば面白いかもしれない」
そう思ってくれる
人事・採用・組織づくりに関わっている方がいたら、
お気軽にご連絡ください。
発達特性をコストではなく、
将来の価値として扱える会社となら、
長く、面白い仕事ができる気がしています。
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ADHD気質で投資に疲れていた私が、長期・分散投資で落ち着いて続けられるようになった記録です。共感いただけたら、チップで応援してもらえると嬉しいです。