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ADHD投資家が、なぜノボノルディスクに賭けたのか。― 肥満薬と巨大な統計、そして「薬を飲む」という行為について ―

ADHD投資家が、2025年末に少し組み入れた会社

2025年末、私のポートフォリオに少しだけ組み入れた会社がある。
ノボノルディスク
デンマークの製薬会社だ。

ファイザー、イーライリリー、アストラゼネカ、ノボノルディスク。
この4社のチャートを並べて眺めていたとき、「今はここだ」と、身体感覚的に思えたのがノボノルディスクだった。

ADHDは衝動的だと言われがちだ。
確かに、一社を深く調べ続けるのは苦手だし、考えすぎると逆に何も決められなくなる。

でも一方で、複数のものを横に並べて、相対比較することには強い
細部よりも、全体の輪郭をつかむ。
その瞬間に、スッと腑に落ちる。

今回の投資判断は、まさにそのADHD的な強さが出た場面だったと思っている。


ノボノルディスクという社名の妙

ノボノルディスク。
名前も良い。

「ノボノルディスクーーー!」
有馬記念のゴール前で、思わず叫びたくなるような語感だ。
(※正式名称はロイヤルノボノルディスクではありません)

アメリカ企業ではなく、デンマークの会社というのも印象的だ。
デンマークと聞くと、北欧のセンスの良い暮らし、社会制度や教育、医療への投資が自然と頭に浮かぶ。


飲む肥満薬「ウゴービピル」が示したもの

最近、ノボノルディスクは
飲む肥満薬「ウゴービピル」で米FDAの承認を受け、世界の製薬業界を驚かせた。

1日1回の錠剤で、週1回の注射と同等の体重減量効果。

このニュースを見て、「これは一時的なブームではないな」と感じた。

アメリカには肥満の人が多い。
肥満はそれ自体が病気とされないことも多いが、万病のもとであることは、ほぼ共通認識だ。

日本でも「アライ」という薬が話題になった。
実は私自身も、やや肥満気味で、これまで2度ほど使用を検討したことがある。
そして今、3回目を本気で考えている。

太り始めている、という実感がある。
そして、肥満は確実に寿命を縮めそうだ、という感覚もある。


「病気」と「生活」のあいだにあるもの

肥満、ADHD、うつ病、適応障害。
これらはすべて、病気のようで、病気ではないような状態でもある。

診断がつく人もいれば、つかない人もいる。日常生活に支障が出る人もいれば、「なんとなくしんどい」で済まされる人もいる。

ノボノルディスクが向き合っているのは、こうしたグレーゾーンなのだと思う。

肥満を「自己責任」で片付けず、
医療として、薬として扱う。
そこに巨大な市場が生まれている。


酪農大国から、製薬バイオ大国へ

中央日報の記事で紹介されていた話も興味深かった。

人口600万人ほどの小国デンマークが、官民学一体で製薬・バイオ分野を戦略産業として育ててきた。
メディコンバレーには1000社以上の生命科学企業が集積している。

これは、
「他がダメだったから残った産業」ではない。
ポジティブな選択の結果だと感じる。

国家にも、長期投資がある。
集中投資がある。

その姿勢は、個人投資家としての自分の考え方とも、どこか重なる。


薬を飲むことは、データを提供することなのか

ここから少し、視点を引いて考えてみたい。

私たちは今日も、世界のどこかで薬を飲んでいる。
その情報は、電子お薬手帳に記録され、効果、副作用、継続率、使用中止の理由として蓄積されていく。

それらは匿名化され、分析され、次の薬を良くするための材料になる。

これは、誰かを犠牲にする人体実験ではない。

全員が少しずつ参加している、巨大な統計だ。

AIがそれを解析し、医療が進化し、製薬会社の企業価値が評価され、株価に反映される。

AI、医療、投資、そして私の生活は、
すでに一本の線でつながっている。


ADHDの私が、なぜこの会社に賭けたのか

ノボノルディスクに投資した理由は、
「話題だから」でも
「株価が上がっているから」でもない。

  • グレーゾーンを医療で扱う姿勢

  • 国家としての戦略

  • データとAIを前提とした未来

  • そして、自分自身の身体感覚

それらを横に並べたとき、
一番しっくりきたのが、ノボノルディスクだった。

ADHDの特性は、欠点として語られることが多い。
でも、相対比較し、全体像をつかみ、「ここだ」と感じる力は、確かにある。


投資は、自己責任で

最後に、いつもの言葉を書いておく。

投資は自己責任。

この記事も、誰かに買いを勧めるものではない。
私自身が、自分で考え、自分でリスクを引き受けているだけだ。

もしこの投資がうまくいかなければ、それもまた、私自身のデータになる。

今日も誰かのために薬を飲み、今日も誰かのためにデータが蓄積される。

その世界の中で、私は自分の責任で、この会社に少しだけ賭けてみた。


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ちわこ@ADHDの投資家(気持ちはFIRE) ADHD気質で投資に疲れていた私が、長期・分散投資で落ち着いて続けられるようになった記録です。共感いただけたら、チップで応援してもらえると嬉しいです。

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