『カペリンの奇跡』#07 プロローグ 《スタビレの帰還》 第七章 【心の灯をたどって】
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「スタビレ、スタビレ大丈夫か。」
ピービーが心配そうに声を掛けた。
「あ、はい。」
「あの、ピービーさん、」
「ピービーさんのご家族はご無事ですか?」
「俺の方は大丈夫だよ、家族も早くからこっちに移り住んでいたから。」
ピービーは、そう言うと申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「あの、友達の事も心配だから、これから疎開エリアに行ってみます。」
「そうだな、それがいい。」
「途中、戦没者慰霊碑に寄って行きな、親父さんもそこに眠っているから。」
そういうとレンタルエレカ(電気自動車のシェアサービス)のカードキーをくれた。
受け取るスタビレは、やはり焦燥していた。
無理もない。
「気をしっかり、帰りまた寄ってくれ。」
「有難う。」
「必ず寄れよ。」
スタビレは礼を言うとアルバート社のロビーを後にした。
次章、第八章 【刻まれた名前】
戦没者慰霊碑で悲しみに暮れるスタビレ。
そこに思いがけない再会が待っていた……
「君に帰れる場所はあるか。」
