フィールドワークって楽しい!東京のど真ん中でフィールド愛を叫ぶ|東大農学部卒【後編】
こんにちは。双子のノソノソ(妹、東大卒)です。
後編は、東大農学部を卒業した私のフィールドワークライフをご紹介します。
前編の京大農学部卒の姉の記事はこちら↓
東大生は閉じこもりがち?
私は大学に入学する前から、「農学部生はフィールドに出てなんぼ」「土の匂いのしない農学部なんて嫌だ!」と思っていました。
東大だと講義は座学中心で、土に触れたことのないエリートが幅を利かせているんでしょ?という偏った思考で農学部に進学したのですが、その偏見は8割くらい当たっていました。
農家出身の学生はほとんどおらず、多くの研究室では白衣を着てラボにこもって研究をしています。お昼はカップラーメンで済ませる学生も多いです。農学部なのに…!
東京のどまんなかにあるので、ある程度は仕方がないのでしょう。
ただ、もちろん全員が外に出ないわけではありません。
反例は私です。
フィールドに出たくて仕方がなかった私の大学生活をご紹介します。
大学の授業
週に1度の農場実習
私がいた東大農学部の学科は、かつて「農学科」と呼ばれていました。
その名の通り、農業生産にまつわる講義、例えば作物学や園芸学、植物病理学、昆虫学などがあります。
東京都文京区にある弥生キャンパスで受ける座学が中心ですが、毎週丸一日使った東大農場での実習がありました。


内容は、野菜や果物の収穫、菊の新品種開発、柿の渋抜き、カイコの飼育、などなど…。毎週「私はこの実習に出るために東大に入った(?)」と思うほどの精神的充足感と、たくさんの収穫物を持って帰っていました。
このときに大学の授業料を回収したと思います。
ただ、このときにはすでに全国の農家を回っている最中だったので、実習で学生が「お客様扱い」されていること(3分クッキングみたいに楽しいことだけやらせてくれる、草刈りなどしんどいことは全部技術職員さんがやってくれる)、実際の農業現場とはかけ離れていることを感じていました。
夏休みに農家に泊まり込みの実習
農学部の先生方に、農業の現場を知ってほしいという良心があるのでしょう。数日間農家に泊まり込む実習もあります。

体験活動プログラム
「東大生は閉じこもりがち」問題を解決したいという大学の意思を感じさせるのが、大学が運営する「体験活動プログラム」です。
農業体験はもちろん、さまざまなプログラムがあります。
私はこのプログラムの大ファンで、夏休み、春休みの年2回参加していました。

多様なプログラムがあるにもかかわらず、私が応募したのはほとんど農業分野。このことが「私は本当に農業が好きなんだ」と気がつくきっかけにもなりました。
また旅費の補助も多少してくれることから、大学生になるまで関東甲信越を出たことのなかった私のような学生が「体験格差」を埋めるきっかけになると思います。東大生は参加を勧めます。
自分で農家を開拓
先述のように、「農業の現場を知りたい!」と思った私は、大学が用意してくれる機会だけでなく、自ら農家に連絡して農作業に行く活動もしていました。
今は農業サークルがありますが、当時は東大になかったのです。
東大に来ていた農家や役所の方にお願いしたり、友人の帰省についていったり、京大の農業サークルに入ったり、など色々な手法を駆使して農家と知り合いました。



大学の4年間で計20県ほど行きました。
今思い返せば、私を受け入れてくれる農家は篤農家に間違いないので、「農業の現場を知る」といってもある意味偏っていたと思います。
また他人の家に泊まる際のマナーなどは、この体験で身に着けました。
農業サークル
体育会の部活を引退したあと、農業サークルの代表を務めていました。
あるときは作っていた農産物が余り、大学の周辺の飲食店に飛び込み営業して30店ほどで料理に使ってもらったことも。
東大のキャンパス内に畑も作りました。
今も突き進むフィールドワーク道
東大を卒業したあとも、新聞記者、栽培試験をする博士課程、とフィールドワーク道を突き進んでいます。
悩んだら現場に行こう!

何が私をフィールドワークに駆り立てるのか
この記事を書くために大学時代の写真フォルダを見返していたのですが、いったい体力がどこから湧き出てるんだ、というくらい常にどこかに出かけてフィールドワークをしていました。
なんでそんなにフィールドワークが好きなのか?
私にとっては、「生きている実感」を得られる、というのが大きいと思います。
実は2年間大学のラボに閉じこもって分子生物学の実験をしていた時期があるのですが、ラボは一年中適温で昼夜問わず蛍光灯が光り続け、季節感がない環境。生きている実感がありませんでした。
ラボを抜け出して和歌山の梅農家さんに会いに行ったことがあります。
夜行バスの休憩で立ち寄ったサービスエリアの洗面台の水がつめたく、「ああ、自分は生きているんだな」と涙が出ました。
私は冷たい水と太陽の光で光合成する植物なのかもしれません。
終わりに
前編、後編と双子で「フィールドワーク」の魅力を紹介してきました。
今回は農学部生ならではの活動を紹介してきましたが、フィールドワークといっても多種多様。皆さんはどんな世界に飛び出したいですか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも双子をよろしくお願いいたします🐼
(この記事は執筆ノソノソ、校正は「雄ニワトリと格闘」で思わず笑ったトコトコがお送りしました)
姉(京大農卒)による前編はこちら▼
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