「OTUBONE」|#無茶ブリお題道場
[1000文字]
「OTUBONE部への異動を命ず」
人事からのメールを見て、山田 太郎は目を疑った。OTUBONEという部署名は聞いたことがない。しかし、辞令には従うしかない。太郎は新しい業務に期待と不安を膨らませた。
異動初日、太郎は七階の一番奥にある部屋に向かった。ドアには「OTUBONE」というプレートが掛かっている。恐る恐るドアを開けると、中には既に3人の社員が真剣な表情でパソコンと向き合っていた。
「おお!待ちに待った新入部員!」
部長らしき中年男性が、まるで凱旋将軍のように胸を張って太郎に近づいてきた。
「ところで部長、このOTUBONEって何の略なんですか?」
「ふっふっふ」
部長は得意げに眼鏡を光らせた。
「それは『Organization of Thoroughly Useless But Obviously Necessary Endeavors』! 直訳すると『完全に無駄だが明らかに必要な取り組みの組織』という、実に素晴らしい名前なのです!」
「はぁ……具体的にどんな仕事を?」
「われわれの仕事とは!」
部長は突然声高らかに宣言した。
「誰も読まない月次報告書の作成! 参加者全員が寝ている朝礼の完璧な運営! 毎年更新されるけど誰も見ないマニュアルの徹底的な改訂! そう、やらなければいけないけれど、実は誰も必要としていない仕事こそが、我々の誇りなのです!」
「でも、それって無くせばいいんじゃ……」
「おっと!」
部長は人差し指を天に突き上げ、目を輝かせた。
「それこそが我々の存在価値! これらの仕事を全部なくすと、会社の歯車が狂い始めるのです。誰かがやらなければいけない。でも、誰もやりたがらない。だからこそ、私たちOTUBONEは会社の影の功労者なのです!」
その日から太郎は、完全に無駄だが確実に必要な仕事の数々と向き合うことになった。意味のない会議の議事録作成、使われない企画書の作成、読まれることのない社内報の編集...…。
不思議なことに、これらの仕事がなくなると会社全体が何となく落ち着かない雰囲気になり、「あの無駄な報告書はまだですか?」という問い合わせが来るのだそうだ。
「これぞまさにOTUBONE」と太郎は悟った。完全に無駄だが、確実に必要な存在。それが私たちなのだと。
今日も、OTUBONE部は、誰かの役に立つかもしれない(けれど、おそらく立たない)仕事に、真摯に取り組んでいるのであった。
シンスケ様、参加させていただきます。
選ばれるとは思っていませんが、AI使ってるので賞金は辞退いたします。今回はネタ出しに存分に使っております
皆様に向けてAI使用記事の入賞辞退を推奨するつもりはありません。私の考えなのでご理解ください
ショムニみたいな部署なのかな、OTUBONE
ちなみにDeepLの直訳だと「Organization of Thoroughly Useless But Obviously Necessary Endeavors」は…
"徹底的に無駄だが明らかに必要な努力の組織化"となりました
お題は上記です
