英語で日本を再発見する、大人の修学旅行 in 東京★レポ
こんにちは。エバンス愛です。アメリカ人の夫と社会人向けの英語コミュニティ運営、通訳翻訳、英語コンサルティングなどをしています。
先週の土曜日は、私たちのコミュニティAmbassador Language Program (ALP)のイベントを東京で開催しました!ALPは、ひとりひとりが民間の親善大使として、日本の素晴らしさを英語で発信できるようになることを理念に掲げています。
そのALPにふさわしいイベントとして、「英語で日本を再発見する、大人の修学旅行」を開催していて、今回が2回目。
前回のレポはこちら↓
今回は、英語の通訳案内士の女性に東京の歴史的・文化的ランドマークを「英語で」解説してもらいました!総勢15名で、東京のスポットを巡りながら日本を再発見しました。

英語ガイドを快く引き受けてくださったのは大庭聖子さんという女性で、なんと、元歯医者さん。(お名前等の公開は許可いただいています)私のメルマガを10年前くらいから読んでくださってて、おそらく、最も古い読者さんのお一人です。
そんな昔から見てくださってて、私のあれやこれや、恥ずかしいことも全部知られてると思ったら、なんだかもう人生を長く共にした感じで(笑)ALPの修学旅行を東京でやるなら、聖子さんにガイドをお願いしたいなと以前から思っていました。

聖子さんは、歯科医院に来る外国人の患者さん対応のために英語を勉強されていたそうですが、やがて通訳案内士の試験に合格し、歯科医師という仕事に別れを告げ、コロナ後に通訳ガイドに完全に転向されました。
ご存じの方がほとんどだと思いますが、「通訳ガイド(有資格者は “通訳案内士”)」というのは、外国人観光客を英語やその他の外国語で案内する人です。聖子さんは、現在は東京を中心にフリーランスの通訳案内士としてご活躍中です。春の観光シーズンは特にお忙しいそうで、毎日どんどんお仕事の依頼が入ってきて引き受けきれず、断っている状態だそうです。
上野にこんなところがあったとは
ツアーの行き先は聖子さんに完全にお任せだったのですが、最初の行き先は上野公園。「上野公園って、桜と動物園しかイメージないけど、何が面白いのかな・・・?」と正直ちょっと心配だったんですが(笑)、なんと!上野公園ってすごく歴史的な場所だったんです。

江戸に都が移された後、江戸からでも京の都が感じられるようにと、京都の重要な神社や寺を模したものが現在の上野公園に作られたそうなんです。その場所をいくつも訪れて、聖子さんの解説を聞きながら、「ほんとだ・・・!」と。私、知らなかったら完全に素通りだったと思います。

メンバーさんの大部分は東京、千葉、埼玉、神奈川など関東在住の方でしたが、「上野にこんなところがあったなんて全然知らなかった!」と、皆さん驚いていました。

ところで、上野公園には、「上野大仏」っていうお顔だけの大仏様がいらっしゃるのをご存知ですか?関東大震災で大仏の頭部が落ちてしまい、再建予定だったものの、胴体部分は、戦争のため武器の材料として使われることになり、現在も、頭部だけが安置されています。

それがいつしか、「もうこれ以上落ちることはない」(すでに落ちてるから)ということで、合格祈願の仏様として信仰されるようになったそうです。その聖子さんの説明を聞いていたあるメンバーさんが、「息子が今年、受験生なんですっ!私もお願いしてきます!」と、絵馬を買いに走っていました(笑)

「あ、私、英語理解できてる・・・!」
ALPのメンバーさんは、必ずしも英語が得意なわけではありません。むしろ、「まだ勉強中」だからALPに参加してくださってるわけで。なので、最初は「私が英語のツアーなんて、ちゃんとついていけるんだろうか?」と、心配だった人もいるかもしれません。

でも、私はきっと大丈夫と思っていました。理由は、「背景知識があるから」です。徳川家康のこと、京都の有名なお寺や神社のこと、日本人なら誰でも、少しは知っています。だから、背景知識があるって、英語理解にはすごく重要なんですよね。
メンバーさんのお一人が「聖子さんの英語はすごくわかりやすくて、『あ、私、ちゃんと英語理解できてる・・・!』って嬉しかったです」とおっしゃってました。

聖子さんの英語解説のなかには「神社とお寺の違い」というものもありました。手作りの資料を見せながら、わかりやすく教えてくださいました。「神社とお寺の違い、今まで何となくしか分かってませんでしたし、あまり興味もありませんでした・・・今日のツアーで、はじめてちゃんと理解できました!」というメンバーさんもいらっしゃいました。
上野公園の次はみんなで電車で日暮里に移動し、谷中霊園や谷中銀座をまわりました。

谷中なんて、このツアーがなければ私は一生行く機会がない場所だったかもしれません。夫のマイクは、谷中霊園の雰囲気がいいとお気に入りでした。徳川慶喜のお墓も見に行き、参加者さんには非常に好評でした。


谷中銀座も、本当に普通の古い商店街という感じなのですが、なぜかここが外国人に大人気らしく、たくさんの観光客でごった返していました。

私たち日本人は、「外国人は、ここの何がいいんだろう・・」としきりに不思議がっていましたが、ガイドの聖子さんによると、その「普通」なのがいいそうです。それでも、だんだん観光地化してきてますけどね、と。

鳥居の前で
上野公園には、上野東照宮という神社もあります。
私は聖子さんに、「聖子さんがいつもやってるように、外国人向けの解説をぜひ私たちに英語で聞かせてください。それを聞くことで、『ああ、外国人にはこういう説明が必要なのか』と勉強になりますから」と事前にお願いしていたのですが、神社の鳥居の前で、聖子さんが英語でこう説明してくれました。

「神社の鳥居には、2つの役割があります。ひとつは、鳥居とは日常世界と聖域を分ける仕切りです。
それと同時に、鳥居にはリフレッシュの役割もあります。昨日飲みすぎて体調が悪い人は、鳥居をくぐると元気になりますよ!
それから、鳥居の先は聖域ですから、くぐる時は、軽く礼をして通ってください」
日本人相手なら、おそらく「鳥居には邪気払いの役割もある」とか、そんな感じの説明をするんだろうと思います。でも、外国人にそもそも「邪気」とか「お祓い」とか言っても、なかなか理解してもらえないですよね。なので聖子さんはわかりやすく、「リフレッシュ」と説明されていました。
そして、ジョークもきっちり(笑)外国人(特に欧米人)ってこういうジョーク、ほんとに好きなんですよね〜。

その後、私たちは15人の団体で、みんな鳥居の前で一礼をして、ぞろぞろと入っていきました。
すると、私たちの近くにいた、スキンヘッドでガタイの良いコワモテの白人男性が、私たちが一礼する様子に気づき、「はっ!」みたいな感じで、鳥居の前で深々と頭を下げていました。(笑)
そうそう、こうやって「日本ではこうやって振る舞うんです!」ということを私たちが態度で示していけば、周囲の人もきっと変わっていくのでは・・・と、先日も書いたばかりでした。↓
神社で迷惑行為をする外国人観光客は、本来ならば注意するべきだし、もちろん警察や警備員さんにお願いすればいいのでしょうけど、私は正直むずかしいなと思います。(上記の記事の神社は、警察に何度も相談したけれどダメだったそうです)
相手は、英語も日本語も通じない相手かもしれません。常識が通用しない、暴力的でヤバい人かもしれません。聖子さんも、外国人を注意するとしても、言い方が大事ですよねとおっしゃってました。素直に注意に従ってくれる外国人ならいいですが、言い方を間違えるとトラブルになる可能性もあります。だから、私たちが日本人として模範を見せることが、それ以上に大事なのではないかと、私は最近考えるようになりました。
自分の振る舞いが周囲の人を育てている
話は全然違いますが、SPEEDIER READINGの英語教材を一緒に作った大学受験塾講師のよなたんが、「最近の若者がスマホばっかり見て勉強しないのは、僕たち大人にも責任がある。電車に乗っても、周囲はスマホでゲームしてる大人ばかりで、読書や勉強をしている大人はほとんどいない」と言っていました。

ほんとに、そうだなと。自分に子供がいるかどうかに関係なく、自分の子供は大切にするけど他人の子供はどうでもいいと無関心でいるのでもなく、「自分の大人としての振る舞いが、日本の若者を育てている」という意識を持たなきゃいけないと、本当に思いました。
外国人問題も、それと似ているのかもしれません。もちろん、「人の振り見て我が振り直せ」が全くできない外国人もいるでしょう。でも、それ以外の、ただの無知から鳥居にぶら下がったりする外国人は、私たちの行動で変えられるかもしれません。

そのためには日本人の私たちが、まず日本を知ることです。今回、プロの通訳案内士さんのお仕事ぶりを間近で拝見して、聖子さんが心から楽しんで情熱的にお仕事をしているのが伝わりました。「こんなに素晴らしい日本を外国人に知ってもらえることが嬉しい」と、きっとそういうお気持ちで日々お仕事をされているのだろうなと思います。
そして、その素晴らしい国を大切に思っている通訳ガイドさんに案内してもらった外国人は、きっと迷惑行為なんてしないと思うのです。でも、本当ならば、通訳ガイドさんだけじゃなく私たち日本人みんながそういう気持ちでいるべきですよね。

日本のことをもっと知れば、もっと大切にしたい気持ちにきっとなると思います。
参加メンバーさんのご感想
参加したALPメンバーさんからはこんなご感想をいただきました!
正直、神社やお寺に行く機会はあまりなく、興味がありませんでしたが、地理や歴史、そこに建てた意味などをガイドさんに教えてもらうことでこんなに面白いのかと大変感動しました。
皆さんに刺激をもらいましたので、引き続き英語の勉強を頑張っていきたいと思います。本当に貴重な機会をありがとうございました。
上野はほとんど訪れたことがなく、知らないことばかりでした。聖子さんの分かりやすい説明で、一層理解が深まりとても勉強になりました。(京都を模して建物が建てられていることが1番の驚きでした)
聖子さんのガイドとコースが素晴らしかったです。長く東京に住んでいますが、まったく知らないところばかりで、驚きでいっぱいでした。谷中のお墓も知ってはいたけれど訪れたのは初めて。徳川慶喜公のお墓を見ることができて嬉しかったです。街並みも素敵でした。
みなさんとの散策の楽しさと、ビールが美味しかったのと、英語と日本語でたくさん話せたことが嬉しく、疲労感はまったくありませんでした。聖子さんからガイド試験のこと、今までの経験もたくさん伺うことができ、貴重で価値ある時間を過ごせました。
谷中は日本人なら見慣れた街ですが、様々な災害から逃れたからこそ見られる街並みだというこも印象に残っています。日本人には当たり前な洗濯物を干すことが貧しい印象を与えることにも衝撃を受けました!
前回の奈良のツアーでは文化財が何度も焼失してその度に復活する力強さを感じましたが、今回は色んな災害を免れた文化財だったので、印象に残りました。
皆さんとのお話もとても楽しく、そしてたくさんの刺激をもらいました。かなり歩いたので体は疲れているはずなのに、ワクワクした気分が続いているのは不思議な感じです。「楽しく英語を使う」をはっきりと心に留めて、この広がりを生かしていきたいと思います。
聖子さんの分かりやすい説明があったので、ツアーがより一層楽しい時間になりました♪夜は、お酒を飲んでワイワイ皆さんとお話しも出来てお料理も美味しくて時間があっという間に過ぎました。
日暮里は、多分、この企画に参加しなかったら、ずっとどんな場所か知らずにいたと思います。口コミの威力と、観光地っぽくない日本のニーズを肌で感じました。それから、聖子さんの鉄板ジョークは、笑いのポイントとなる文化の違いを説明してもらってから笑うというか、感心するという、ジョークの反応としてよかったかわからないですが、私は楽しかったです。
今学んでいることは、日本を案内することにつながっているんだということに気づき、ALPというコミュニティの意味と自分とを繋げて考えるきっかけになりました。
英語を学ぶことは日本を知ること、と愛さんが送ってくださったメールにもつながりました。漠然とはわかっていたけれど、昨日本当に実感した、という感じです。
夜の会では、個人的に久しぶりの飲み会だったのでめちゃめちゃ楽しかったです。聖子さんによるガイドさんの裏話から、歴史を語り合うまで、ふり幅がありすぎですが、それもさすがALPメンバーならではで、時間が足りないぐらいでした。愛さんとリラックスした状態で一緒に飲めるなんて、最高でした!
昨日は高揚感の中帰宅し、夫や子供たちにもハイテンションで楽しかったことを伝えました。以前朝活の画面を見て、怪しい団体なのではと子供が不信がっていたのですが、最近は理解してくれています。(朝5時半から勉強している大勢のメンバーにビビっていたようです)
私は子供たちに、しっかりとした歴史認識と伝統を伝えること、自分の意見を発することができる姿(英語でも日本語でも)を見せることで日本人としての誇りと責任を持てる人間になってほしいと願いながら学んでいきたいと思います。ちょっと大きくでましたが、目標は大きく!
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