メキシコでアメリカ人義母がモテた日
こんにちは。エバンス愛です。アメリカ人の夫と社会人向けの英語コミュニティ運営、通訳翻訳、英語コンサルティングなどをしています。
2024年12月にアメリカ人義母と夫と3人でメキシコに行った記録。その1と2はこちら↓
コスメルへ

朝起きたらコスメル港にすでに到着していて、近くには別のクルーズ船が見えた。コスメルとは、メキシコのユカタン半島の対岸にある小さい島。
もう一つの船の停泊作業がはじまった。

こういう時、バルコニーから向こう側の船を見て、お互いに手を振り合ったりするの、なんでだろう(笑)

コスメルは有名なビーチリゾートだそうだけど、海の色がめちゃくちゃきれい。ここは有名なリゾート・カンクンのすぐ近くで、テレビとかで見たことあった色そのままだった。

クルーズ港

クルーズ港にはたくさんお土産屋さんがあり、客引きもかなりアグレッシブ。歩いているとどんどん英語で声をかけられる。
この港にはクルーズ客しかいない上に、大部分のクルーズ客はアメリカ人。つまり、アメリカ人旅行客でビジネスが成り立っている。だからここで働いてるメキシコ人はみんな流暢な英語を話すし、もちろん米ドルも使える。メキシコであってメキシコではないような、不思議な場所。

お義母さんはやさしい人なので、話しかけられたら無視ができない。すぐに化粧品の客引きに捕まってしまい、マイクと一緒に店内に連れて行かれた。私は、とっさに他人の振りをして逃げて難を逃れた。こういう時は、人種が違うと便利である。
お義母さんは20分くらい拘束された挙げ句、顔にいろいろクリームを塗られたらしい。めちゃくちゃ高かったそうで何も買わずに出てきたが、「これからはもう、私は下を向いて歩くから!」と宣言していた。
客いじりが異次元なメキシコ人
私たちは現地発のバスツアーを予約していたのだけど、出発まで時間があるので、港のレストランでランチにすることにした。

何も知らずに「時間あるし、まあ軽くつまむか〜」という程度のノリで入ったこのお店が、すごかった。
まずはカクテル。相変わらずデカい。

その後、調理台が席のすぐ横にやってきて、お兄さんが陽気にパフォーマンスをしながらワカモレ(すりつぶしたアボカドにトマトや玉ねぎなどが入ったディップ)を作ってくれた。

終わると、別のお兄さんがやってきて、お義母さんに話しかけはじめた。最初は普通に陽気に話していたのだが、だんだんとお義母さんを誘惑するような口調になり、お義母さんの髪の毛を両手でまさぐりはじめ、最後はなぜかお義母さんの髪の毛をゴムで結んでしまった。

もちろん、本気で嫌がる客にはやらないと思う。明らかにパートナーが同席している人にもやらないだろう。だんだんと上手に距離を詰めていき、客から訴えられないギリギリを攻める。お義母さんもノリの良い人なので、大笑いしながらされるがままになっていた。
すると次にお姉さんがやって来て、あっという間に眼の前で風船をふくらませはじめ、3人とも冠を被せられてしまった。


すぐ次にまた別のお姉さんが来て、「ハッピーアワー!今だけカクテルが無料よ。どうですか?」と言う。小さいショットグラスに青いカクテルを入れ、一気飲みを迫る。一気飲みはちょっとと思い「No thank you」と断ると、隣のテーブルに行き、同じようにカクテルを勧めはじめた。30代くらいの女性2人組が座っているテーブルだった。
彼女たちは、無料カクテルを受け入れた。スタッフの女性は、「ハッピアワー!」と声を上げて注目を集め、グラスを客の女性の口に持っていき、「ピピーピピー!」と大きな音で笛を吹きながら、彼女に飲ませはじめた。飲み終えると、また「ピピーピピー!」と笛を吹いて次の1杯を注ぎ、飲ませる。そしてまた次の1杯。
そのうち、女性スタッフはその女性客の胸を服の上からまさぐりはじめた。酔いが回ってきた客の女性はまんざらでもなさそうな表情を浮かべ、周りの客は大きな歓声を上げる。もちろん、これも本気で嫌がる客にはやらないだろうし、女性スタッフだから許されるけど、日本では絶対に見られない光景に、唖然としてしまった。

他にも、いきなり事故現場のようなテープを椅子の周りにグルグルと貼られて出られないようにされたり、胸に変なあだ名シールを貼られたりと、お客さんを数々のイタズラで楽しませるレストランだった。


そして、お義母さんに貼られたシールは「パーティーアニマル」だった・・・
レストランの天井には、数々の笑えるメッセージが貼ってある。

レストランから出て、冷静になった。私はお義母さんの髪の毛のゴムをはずしてあげながら、「せっかく作ってくれたこの風船の冠、どうしよう?」となった。するとお義母さんが「いい考えがある」と言い、近くにいた子連れの大人に近寄って、「これをあなたのお子さんにプレゼントしていいですか?」と言って、子供にあげた。

お義母さんは、「こういうのはね、子供に直接あげるんじゃなく、親の許可を取った方がいいのよ」と言った。確かになるほどと思った。兄弟がいれば取り合いの喧嘩になるだろうし、親が見ていないところで子供が受け取っても、親に怪しまれるだろう。
なので、私もお義母さんに倣って、近くにいた子連れのママに話しかけた。ママはすごく喜び、息子さんに「彼女にお礼を言いなさい」と言って、私の冠を受け取ってくれた。
コスメル島のツアー
ツアー前の体験が強烈すぎたけど、小さなバスで2時間ほどのツアーに出かけた。







お土産屋さんの多いショッピングエリアでしばらく自由時間があり、街を散策。



お土産屋さんばかりの通りをフラフラと歩いていると、やたらと目についたものがあった。

こういう小さな薬局が、お土産屋さんと並んで何軒もある。「観光客ばかりのショッピングエリアで、こんなに薬局いるか?」というくらいたくさんある。
夫のマイクに理由を聞いて、その謎が解けた。夫によると、アメリカでは処方箋がないと買えない薬が、ここでは処方箋なしで買えるんだそうだ。だから、観光客相手に薬を扱う店が多いらしい。

一体どんな薬が買えるのかと聞いてみると、「おそらく、何でもある」と。看板に書いてあるバイアグラとかの他にも、直接聞いてみれば、他のいろんなお薬をこっそり出してくれたりするのかもしれない。看板に「And Much More」と書いてあるように。

というわけで、客いじりが異次元なメキシコ人に圧倒された1日も終わり、クルーズ船に戻った。

というわけでお義母さんとのはじめての旅は思い出深いものとなったし、まだ知らないお義母さんの一面を見ることができて楽しかった。お義母さんにも、息子との久しぶりの旅を楽しんでもらえたら嬉しいなと思う。
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