日本の冠婚葬祭の靴について考える。(メンズ)
こんにちは!aishiです。
さて大人になると冠婚葬祭に出る機会も増えますね。
まあ新型コロナが蔓延して以降世界が変わって冠婚葬祭のスタイルも結構変わってきたところも多いですが。
今日は現在の日本の冠婚葬祭に履いていく靴について考えます。
まあ何を履いていけば問題ないか?
だけを考えれば洋装で庶民の僕らが着る一般的な略礼服(ブラックスーツ)に合わせるには黒の内羽根でストレートチップの革靴が正解です。
比較的安価な本革おすすめ内羽根、ストレートチップ黒靴
この中でも4万円以下で本革造りのしっかりとした革靴ならスペイン靴のバーウイック(Berwick 1707)の内羽根ストレートがおすすめ。
こちらなら大事に使ってやればかなり長持ちしますし、
革靴入門として新社会人の方など初めて革靴を買われる方にも革靴ってどんな物なのかが分かりやすいと思います。
ちょっと前までは本格的な革靴の入門価格帯って3万円からだったんですが今は少し値段が上がってしまいましたね。とは言え本格革靴で4万円切ってるのでかなりコスパは高いです。

正直サラリーマンの方は一足持っておくと色んな場面で重宝すると思います。
冠婚葬祭の様な古くからの形式に則った式にはスタイルが重視されるのでどんなに高価でもスニーカーやカジュアルなローファーは避けましょう。
特に主賓に近い方や親族の方。または会社等組織の上にいる方等は。
安い物で構わないので黒の内羽根ストレートチップを用意しておくとキッチリして見えます。ただし安物だと全体が合皮だったり、外が本革でも内側が合皮だったり、ソール部分がポリウレタンが使われていたりと長く持っておくのは厳しいです。使わない人だと数年下駄箱に入れておくなんてザラですね。
そうすると加水分解や経年劣化で履こうと思ったら朽ちていた。。
なんて話は多いですね。
なので形式的な場面で使う、急に必要になる物は最初から良いものを買っておくのが間違いないです。
冠婚葬祭の度に買い直してたら時間もお金も勿体ないですからね。
見栄えも良い靴の方が良いですし。できれば試着して買いましよう。
3万円前後の本革の黒の内羽根ストレートチップなら問題ないと思います。
勿論上を見れば切りが無いですが。本革の靴も結構最近は値上がりしてますから。
使ってない時にたまに下駄箱から出してブラッシングしてあげてるとかなり長持ちしますよ。
とは言えとりあえず今回だけ用意したいという方もいると思います。
礼服に合わせるなら幾ら高くてもローファーやモンクストラップのシューズ、茶靴などはルール的には冠婚葬祭用の礼服には避けるべきでそれなら安くて良いので内羽根、ストレートチップを用意しましょう。
黒靴の外羽、プレーントゥをお持ちなら礼服でも大丈夫です。
ちなみに「見た目一緒なのに値段が違う!ぼったくり!」
なんていう人もいらっしゃいますが、基本高いには高いなりの理由があります。安い靴は大抵中底なんか見えないところはお金も手間もかけてないですし、やたら機能を誇張したがりますね(苦笑)上の商品でもソールを天然ゴム+木底と謳ってますがヒールの革の積み上げを木と間違えているのでしょう。よく下駄箱に入れていたら履こうとしたらボロボロになったというのはこういう安い物が多いですね。とは言え値段が値段だけに使い捨て覚悟で買うには悪くないと思います。※もちろん高いオールレザーの物でもクリームを塗りたくって靴箱の中に入れっぱなしなんてのは良くありませんが。
一応ここまでは現在の日本における形式的なお話をしました。
ここからが自分的には本題。
実は驚かれる事が多いのですが、
そもそも論で現在の日本の冠婚葬祭での定番になった略礼服(ブラックスーツ)って日本だけの物なんですよね。
だから一度海外に出たら冠婚葬祭用の服だという事は通じない服装なんです。
略礼服という概念が通じないので欧米の方からみたらただのブラックスーツ。
なので逆に浮いて見える場面も多いんだとか。
だからといって自分は安易に略礼服を否定する気はありませんよ。
そこまでお金をかけずに、しかも何を着ていけばよいかと迷う事もなく、これを着ておけば間違いない「制服」のようなものですから。お金持ちもそうでない方も悪目立ちしない良くも悪くも日本的ですよね!ある意味合理的。
しかしだからこそ何故冠婚葬祭でTPOに合った服装をする意味をしっかり知っているのは大事だと思います。
特にお葬式などでマナー警察みたいな方が故人を偲ぶのも忘れて、ここがなってない、あそこがなってないみたいな事を言う人がいます。
こないだXでも話題になっていたストッキングの厚さもそうです。
とくにビジネスとしてマナー講師やってる人は割と独自マナーを作って変なマナーを広めたりして最近はマスコミやマナー講師が問題になっていたりしますね。。
あと実はマナーや話が噛み合わないのにはお金持ちの人と庶民や貧困層で冠婚葬祭に対する向き合い方や理解度が違うからだと思っています。
特に元々ファッションや服装、形式的な物って貴族や富裕層がどうしても決めたり形を作ってきたものなのでそういう皇族や王族の式典には高価で細かな形式にのっとった服装が求められるのは当然です。
しかし庶民の冠婚葬祭の服装に皇族や王族がするようなスタイルに習う必要がどこまであるか?そこはちゃんと考える必要があるかと思います。
実際イギリスなどのスーツの本場の冠婚葬祭を見ていると抑えるところは抑えていますが割と自由だったりします。
靴だってもし他人に「なんで黒の内羽根ストレートチップじゃないんだ!」なんてお葬式で突っ込んだりすると「ここは皇室関係のお葬式かね?」なんて言われるでしょう。そういう話は聞いた事があります。
イギリスでは故人が好きだった色をドレスコードにしたり、落ち着いたトーンを基本にしつつあまり形式ばった服装にならないようにしてる方の方が多い印象。
まあ拘りポイントが国によって違うのでビジネスシーンでは黒の革靴が絶対だ!という話もありますが。
スーツや略礼服、またはカジュアルシーンのアイビースタイルも情報が殆ど入って来ない頃に少ない知識や現物、思い込み、組み合わせで今の形が作られてきました。なので海外から見たらちょっと変だったり、海外では見ないようなスタイルの洋風が着られている事が多いです。勿論それが日本の文化でもあるので一概に悪いと思いません。海外の物を取り入れて現地のスタイルとすり合わせていくという事はどの国でもありますしね。
昔は色んなスタイル情報が日本に入って来る時にどういう人が窓口だったか?
やはりお金持ちやそれなりの組織に入っている人がどうしても比較的多くなります。
海外に当時行けるのもそういった方たちだったし。
そうなるとお付き合いする人も自ずとお金持ちの方。
そうすると持ち帰る情報や入ってくる情報、スタイルは富裕層向けになりがちなんですよね。
だから冠婚葬祭のフォーマルな服装には靴は黒の内羽根でストレートチップでないといけない!みたいな話になりがちになってしまったんだと思います。
まあ洋装のスタイルの正解がわからない時代、今でも冠婚葬祭の服装に悩む人の少なくないですからある意味答えがある方が楽ではあります。
昔アイビースタイルを日本人が見様見真似、妄想も含めて雑誌なんかで広めた時も「アイビーとはこうあるべし!」
みたいに言い切った事方が受けが良く売れ行が良かったという話もありますし。
まあその話のオチ的には当時のアメリカのアイビーキャンパスに撮影と取材に行ってみたらそんな格好してる人は殆どいなかった。。なんて話は有名ですが。
でも個人的にはそれをヨシとしつつも、知識の無い量販店の店員やマナー講師、マスコミに踊らされ過ぎない事も大事だ事かな?とも思います。
だってまず冠婚葬祭の一番大事な事は主賓や主役、親族や関係者に対しいて敬意や敬愛、寄り添う気持ちが大事ですからね。
式の雰囲気をぶち壊すような格好は主役や親族に寄り添う気持ちが無い独りよがりなのでNGですけれど、最低限の気持ちが出ていれば多少チグハグ感はあっても駆けつけてくれた事がやはり嬉しいですよね。
あと冠婚葬祭は式よって色んな世代が来られる事も多いです。
足の悪い方もいらっしゃるでしょう。
そういう方は今の日本でもローファーやスリッポンで構わないと思います。
式では椅子での参列が増えてきたとはいえ、お家や式場の待合室では靴を脱ぐ場面が多々あります。
葬儀屋さんも今では脱ぎやすい靴を使ってるところも増えてきましたが、まだまだ脱ぎにくそうな革靴を使ってるところも少ないありませんね。
個人的には靴が好きなので割と葬儀屋さんの靴に目がいったり、不動産屋さんの靴に目がいったりします。
どちらもよく靴を脱ぐお仕事ですがやはり踵がかなり傷んでたり人によっては革靴の踵を踏んでいる方も少なくなくてとても残念な気持ちになります。
靴べらを使っている方も少ないですね。
勿論対応する客によって「なに呑気に靴を履いているんだ!」とか言われたりそこまでいかなくてもお客様を待たせてはいけないという気持ちから気が焦って靴を履いてしまうんだと思います。まあ単純に面倒になる方も多いでしょうが(苦笑)
しかしよく脱ぎ履きする日本の環境であるにもかかわらずそういった脱ぎ履きしにくい靴に縛られていて、しかも冠婚葬祭やビジネスシーンで汚く見えるのは如何なものでしょうか?
そもそも略礼服のスタイルが日本独自の物なのでローファーやスポックシューズの様な脱ぎ履きしやすい靴を取り入れても良い気がします。
ここら辺は自分が言っても何も変わらないのは理解してるし、独りよがりの意見になってしまいがちなのでもっとファッションとスタイルに関して造詣が深い業界の方々がより素晴らしい日本文化のスタイルとしてアップグレードして言って欲しいなと思います。
因みに自分は古来からの日本児的甲高幅広の足をしているので内羽根ではかなり足入れしにくく、しかも履いても不格好になってしまう始末。
なので基本的には黒の外羽根のプレーントゥの革靴で冠婚葬祭に出席させて貰う事が多いです。昨今の一般的な冠婚葬祭では問題ないでしょう。
日本では二次会や精進落としの場などには靴を脱ぐシーンが多いのでそういう面からしても外羽根は合理的な選択肢なのではないか?とも思っています。
※内羽根は王室や大学生がルーツではないか?と言われる富裕層発祥の靴。
内羽根は羽が広がらないので形が崩れにくく足元の形が綺麗に見えてフォーマルな印象を与える。外羽根の靴のルーツは軍靴。欧米では若干スポーティなイメージ。
フォーマル度は下がるが羽根が広がる分足入れしやすいので足が悪い人にも若干履きやすく歩きやすい。正直甲高幅広の日本人には外羽根の方が足には合いやすいと思います。
ここだけの話、よく出羽守なんかが海外からみたら笑われるなんていう話がマナーに関しても少なくないですが結構合理的な考えの多いアメリカ人なんかは絶対富裕層でも日本の靴を脱ぐスタイルで暮らすようになって冠婚葬祭に出るようになったらローファーみたいなスリッポンシューズでも庶民的な式なら全然OK!!みたいに手のひらクルックルに返すと思っています(笑)
まあ庶民の冠婚葬祭は結構今現在でもどの国でも服装はゆるい印象を受けますが。
なので出羽守の話は話1/3くらいに聞いとけばよいですね。
自分がもし一般的な冠婚葬祭で黒の外羽根のプレーントゥの革靴でもし嫌味な感じで突っ込まれるような事があったら上記の考えから「こちらは皇室関係の式でしたか?失礼しました!」と言って帰っちゃうでしょうけれど。
勿論大事な式典や歴史ある企業や組織、団体の格の高い式典でしたらその格に合わせてできる限りフォーマルな格好の方がより思いが伝わるでしょう。
自分はそういった式典に出れる程の人間ではございませんがー(苦笑)
という訳で富裕層のようなスタイルは形式張って良いとして、
庶民の冠婚葬祭はもう少し形式に囚われ過ぎない人と人との繋がりを意識した服装を模索する努力やアップデートをした方が現代にも合ってるのではないか?という問題提起を業界や世間にして終わらせて頂きたいと思います。
個人的にはモンクストラップの黒靴、タッセルローファーを日本の冠婚葬祭用の靴としてアップデートさせられると良いなと思います。

