葬送のフリーレンに学ぶ人生論 アニメ5話(前編)
漫画・アニメ「葬送のフリーレン」は、「もっと早く出会っていたら人生が変わった」と思える、示唆に満ちた作品だ。
笑いあり、涙あり、そして人生について考えさせられる。
その「フリーレン」にツッコミつつ、人生論から感想を綴る本連載。完全ネタバレ有りなので、アニメ視聴後に読むのがおすすめ。
引用の太字は人生論や重要なセリフ等、通常はツッコミ他。コメント歓迎。
以下のマガジンにアニメ1期全28話と、2期も随時掲載中。
今回は5話「死者の幻影」の前編。
百分の一と二分の一
オレオールがある大陸最北端の地・エンデへの旅は、かつてヒンメル達が10年かけて魔王城に到達した道のりと同じ。
フリーレンの「たった10年の冒険だよ」という言葉に、アイゼンは、以前フリーレンが言った「百分の一か」と問いかける。
フリーレン みんなとの冒険だって、私の人生のたった百分の一に満たない。
アイゼン 面白いものだな。
フリーレン 何が。
アイゼン その百分の一がおまえを変えたんだ。
ハッとするフリーレン。魔王討伐の冒険、ヒンメルの死、フェルンとの出会い、ハイターの死、フェルンとの旅…。これまでの思い出がよみがえる。
大事なのは一緒に過ごした長さだけではない。フリーレンは10年の重みを分かっていなかった。
4話後編のアイゼンのセリフ「人との関係はそういうものじゃない」とも重なる部分だ。
アイゼンと別れ、出発する二人。
フェルン 私の人生では二分の一ですから。フリーレン様と過ごした時間です。
フリーレン これからもっと多くなるよ。
ちょっと嬉しそうなフリーレンが素敵。二人にとって、かけがえのない時を積み重ねていく。
いい子でいたら
夢の中で、ハイターの遺言を思い出すフェルン。
ハイター これからはフリーレンの言うことをよく聞いて、いい子にしているんですよ。さもないと…。
フェルン さもないと?
ハイター 死んだ後に化けて出ます。
フェルン ハイター様。私が悪い子になれば、化けて出てきてくれるのですか。
ハッとして微笑むハイター。
ハイター ずるがしこくなりましたね。誰に似たんだか。撤回しましょう。あなたがいい子でいたら、少しくらいなら化けて出てあげてもいいかもしれません。
フリーレンに声を掛けられて一度は起きたものの、再び眠るフェルン。夢でも、もう少しハイターに会いたかったのか。
到着した村では、村人が幽霊に連れ去られ、何人も行方不明だった。死んだ身内や知り合いの幽霊が、生前の姿で現れたという。
相手に心当たりのあるフリーレンは、「悪趣味な奴だから出会わないようにしないと」と、朝一番に村を出ると言う。
フェルンはハイターの夢を思い出した。
フェルン フリーレン様。村の人たち、困っていました。
フリーレン ヒンメル達みたいなことを言うね。
フェルン 私はフリーレン様とは違っていい子なので。
フリーレン、悪い子認定。
幻影魔法
村人が消えた峠道で、フェルンが幻影魔法の痕跡を発見する。正体は死者の幻影を見せる魔物・アインザームで、フリーレンは幻影を撃てば簡単に倒せると説明する。
フェルン 死者の幻影を撃てばいのですね。
フリーレン 撃てる?
フェルン 当然です。偽物だと分かっているのですから。
簡単に言うフェルン。前に遭遇したフリーレンは、命乞いをするフランメの幻影を撃っていた。
フリーレン まあ先生の命乞いは聞き慣れていたから、そこまでの罪悪感はなかったけどね。だとしても気分のいいもんじゃない。
フェルン 命乞いを聞き慣れるって、どういうことなんですか?
どういうことなんだろう。なぜ、どんな状況でフランメがフリーレンに命乞いするのか、既知のエピソードでは全く想像できない…。人のプリンを食べた的な?
ハイター、ヒンメルの幻影
薄暗い森に入り、霧が出てくる。フリーレン は幻影が出たら迷わず撃つよう告げる。
ハイターの幻影 フェルン。
フェルン 出た、これが死者の幻影。動揺はない。撃てる。
ハイターの幻影 一段と魔法使いらしくなりましたね。あなたが良い子でいたから、少しだけ化けて出ることにしました。
フェルン 記憶だ…。
ハイターの幻影 魔法使いの道を選んで正解でしたね。
フェルン こいつ…私の記憶を。なんて残酷なことを。これは私の大切な思い出だ。
偽物と頭で理解しても、撃てないフェルン。
フリーレンにはヒンメルが現れる。
フリーレン ヒンメルが出てくるんだ。てっきりまた先生が出てくるものかと思っていたけど。私も少しは変わっているってことかな。
ヒンメルの幻影 フリーレン。撃て。
フリーレン そうだね。ヒンメルならそう言う。
幻影魔法は記憶を読み、大切な人の言葉を再現する。躊躇なく「撃て」と言うヒンメルの、フリーレンへの確かな信頼を感じた。
そう考えると尚更、なぜフランメがフリーレンに命乞いをしたのか知りたいw
本物に会いに
フリーレンの魔法でアインザームが崩れかけ、我に返ったフェルンも攻撃する。
フェルン あれはハイター様の幻影でした、偽物です。
フリーレン そうだね。次は本物に会いに行こう。私たちはオレオールを目指しているんだから。
フェルン そうですね。
やはり幻影でも、ハイターに攻撃した罪悪感があるフェルン。確かめるような「偽物です」に対し、「本物に会いに行こう」と応えるフリーレンの、確かな愛情を感じた。
今回のまとめ
人との関係は、一緒に過ごした長さだけが大事ではない。その時間、相手をどう捉えるか。
次回はこちら↓
