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生成AIが使えない日に業務を止めない方法|中小企業のAI障害対応7ステップ

公開日:2026年8月6日
最終更新日:2026年8月6日

※生成AIサービスの稼働状況、機能、料金、利用制限は変わります。障害時は利用サービスの公式ステータス・サポート情報を確認してください。本記事は一般的な業務継続手順であり、個別サービスの復旧やデータ保全を保証するものではありません。

結論:復旧手順より先に「AIなしで続ける業務」を決める

生成AIが業務へ定着するほど、使えない日の影響は大きくなります。

  • ChatGPTへログインできない

  • 回答が返らない、極端に遅い

  • 利用上限へ達した

  • 連携アプリだけ動かない

  • モデル更新後に出力が変わった

  • 担当者のアカウントが使えない

このとき「復旧するまで待つ」だけでは、顧客返信、請求、社内承認などが止まる可能性があります。

中小企業が先に決めるべきなのは、別のAIサービス名ではありません。

  1. AIがなくても続ける重要業務

  2. 手作業へ戻す業務

  3. 承認済みの代替手段へ切り替える業務

  4. 復旧まで延期する業務

  5. 復旧後に二重処理しない方法

です。

AIよろず室では、障害時の処理を「手作業・代替・延期」の3経路へ分け、業務ごとにAI障害対応カードを作る方法を提案します。

この記事で分かること

  • AIが使えない原因の切り分け方

  • 障害時にも続ける業務の選び方

  • 代替AIへ切り替える前の確認事項

  • 復旧後の二重送信・二重登録を防ぐ方法

  • コピペできるAI障害対応カード


「ChatGPTが使えない」原因は5種類ある

1. サービス全体の障害

多くの利用者でエラーや遅延が発生している状態です。OpenAIも、エラー時には公式ステータスページで既知の障害を確認するよう案内しています[1]。

2. 自社ネットワーク・端末の問題

社内ネットワーク、VPN、ブラウザ、拡張機能、端末設定等が原因の場合があります。

別端末・別回線で再現するかを、社内ルールの範囲で確認します。障害時に個人端末や未承認回線へ業務データを移さないでください。

3. アカウント・権限の問題

ログイン方法、SSO、退職・異動処理、管理者設定、アプリ権限等に原因がある状態です。

4. 利用上限・契約・課金の問題

クレジット、利用量、支払い、API制限等により処理できない場合があります。追加購入を現場が自己判断しないよう、承認者を決めます。

5. 出力品質の障害

サービスは動いていても、参照資料の変更、モデル更新、プロンプト変更等によって、業務で使える品質を満たさない状態です。

「応答するから正常」と判断せず、重要なテストが失敗した場合は利用を止めます。

業務を3段階へ分類する

A:止められない業務

顧客への緊急連絡、支払・請求、法定期限、安全対応等、AIがなくても継続する業務です。手作業の手順と責任者を用意します。

B:時間を決めて待てる業務

数時間または翌営業日まで待てる業務です。待機期限を超えたら手作業または代替へ移します。

C:延期できる業務

アイデア出し、参考調査、社内向け文章の改善等、復旧後に再開できる業務です。

すべてを止めない設計にすると、代替運用の負担が大きくなります。重要度と期限で分けます。

AI障害対応の7ステップ

ステップ1:自動実行と追加操作を止める

送信・登録・更新が途中で止まった場合、何度も実行すると二重処理になる可能性があります。まず予約タスクや再試行を止めます。

ステップ2:発生時刻と症状を記録する

利用者、サービス、モデル、機能、エラー表示、時刻、処理中の業務、完了した可能性を記録します。機密情報を含む画面の共有には注意します。

ステップ3:影響範囲を切り分ける

  • 他の利用者でも起きるか

  • チャットだけか、API・連携アプリも影響するか

  • 公式ステータスに障害情報があるか

  • 自社のネットワーク・権限変更はないか

を確認します。

ステップ4:A・B・Cで業務を振り分ける

止められないA業務から対応します。C業務の復旧を急いで、重要業務を後回しにしないようにします。

ステップ5:手作業・代替・延期を選ぶ

手作業:承認済みの従来手順へ戻す
代替:事前承認済みの別サービス・別機能を使う
延期:期限と再開条件を記録して待つ

障害が起きてから、個人アカウントや無料AIを探して業務データを入力しないでください。

ステップ6:社内・顧客へ必要な連絡をする

影響、暫定手順、次回更新時刻、問い合わせ先を簡潔に伝えます。復旧見込みを確認できていない場合は断定しません。

ステップ7:復旧確認後、限定的に再開する

いきなり全処理を戻さず、公開情報やテストデータで正常・例外・停止条件を確認します。その後、少量の実データから再開します。


生成AIへ依存している業務はあるものの、止められない業務、手作業、代替手段、復旧確認を整理できていない場合は、AIよろず室の30分の無料相談で、一つの業務について障害時の流れを整理します。相談後に契約する必要はありません。



代替AIへ切り替える前の6つの確認

  1. 会社が利用を承認しているか

  2. 入力データの利用・保存条件は確認済みか

  3. 同じアクセス権限を再現できるか

  4. 出力形式と品質をテスト済みか

  5. 代替側で作ったデータを本番へ戻す手順があるか

  6. 元サービス復旧後に自動処理が重複しないか

複数サービスを契約しているだけではBCPになりません。障害時に安全に切り替え、元へ戻せることが必要です。

法人向けサービスの契約・データ・管理・終了条件は、「法人向け生成AIツールの選び方」も参考にしてください。

コピペできるAI障害対応カード

対象業務
業務責任者
通常利用するAI・機能
業務の期限
重要度:A/B/C
障害を判断する条件
最初に止める自動処理
手作業の手順・保存場所
承認済み代替手段
代替へ移るまでの待機時間
代替時に扱ってよいデータ
社内・顧客への連絡文と担当者
復旧確認テスト
未処理・処理済みを記録する場所
二重処理を確認する人
最終訓練日

復旧後に必ず確認すること

  • 障害中に手作業で完了した案件

  • 代替AIで作成・送信した案件

  • 途中まで実行された可能性がある案件

  • 予約タスク・再試行キュー

  • 入力と出力の欠落

  • モデル・設定・連携権限の変更

  • 顧客や社内への完了連絡

「未処理」「手作業済み」「代替済み」「要確認」「再処理完了」の状態を付け、件数が合うまで通常運用へ戻しません。

業務手順が担当者の記憶だけにある場合は、「生成AIで業務マニュアルを作る方法」を参考に、通常手順と縮退手順を分けて残します。

30日で準備する方法

1週目:AIを使う業務を一覧化し、A・B・Cへ分類
2週目:A業務の手作業手順と責任者を確認
3週目:架空データで障害・代替・復旧を試す
4週目:二重処理、連絡、記録の不備を直す

訓練では「2時間使えない」「担当者も不在」「途中実行の成否が不明」等、複数条件を組み合わせます。

よくある質問

Q. 別の生成AIを契約しておけば十分ですか?

十分ではありません。データ条件、権限、品質、切替手順、復旧後の戻し方を事前に確認します。同じクラウド・連携先の障害で両方使えない可能性もあります。

Q. 障害中は個人アカウントを使ってよいですか?

会社が事前に承認していない限り、業務データを個人アカウントへ移さないでください。緊急時の例外手順と承認者を平常時に決めます。

Q. どのくらいの頻度で訓練しますか?

業務の重要度と変更頻度によります。重要業務は定期的に行い、モデル、プロンプト、連携、担当者、社内規程が変わった場合にも再確認します。

Q. 月額39,800円のプランしかありませんか?

いいえ。月額39,800円(税別)は継続伴走の入口です。業務継続手順の整理、個別実装、テスト、研修等、課題に応じた支援もご案内しています。範囲と費用は着手前に確認・合意します。

まとめ

  • AI障害対策は、サービス復旧より先に重要業務の継続方法を決める

  • 業務をA・B・Cへ分け、手作業・代替・延期の3経路を用意する

  • 障害時に未承認AIや個人アカウントへ業務データを移さない

  • 復旧後は少量テストを行い、手作業・代替・自動再試行の二重処理を確認する

AIよろず室の30分の無料相談では、生成AIを使う業務を一つ伺い、停止時の手作業、代替、延期、復旧確認を整理します。月額プラン以外の支援もご案内しています。売り込みや、その場での契約のお願いはいたしません。



この記事を書いた人
AIよろず室。
中小企業を対象に、業務診断、AI活用ロードマップ、実装、社内定着までを支援しています。代表は、IT業界20年以上のエキスパートです。


参考資料

[1]OpenAI Help Center「Troubleshooting ChatGPT Error Messages」

https://help.openai.com/en/articles/7996703

[2]OpenAI「Status」

https://status.openai.com/

[3]内閣府「事業継続ガイドライン」

https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/keizoku/sk.html


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