レンズ紹介 Tokina AT-X AF 28-70mm F2.8
このレンズは、半ばオールドレンズ用に買ったK200Dの写りに魅了されてしまった私が「1本だけ…」と用意したものです。
このレンズ、導入に関しては深い理由も候補も無いのでサクサクいきましょう。
本題は買った後なんですよ…。
このレンズを買うにあたって
冒頭でもサラッと触れた通り、このレンズを買おうと思った理由は単純に何かK200Dで使えるレンズが欲しくなったためです。
元々K200DはM42マウント等のオールドレンズを使うために購入したのですが、このカメラが吐き出す色に衝撃を受けてしまい、「オールドレンズ専用で終わらすにはもったいない…」と、専用のレンズを用意してあげようと思い至りました。
とはいえ、半分遊び用のサブ機にあまりお金をかけるわけにもいかず、とにかく安くてF値の低い使いやすい距離のズームレンズを…と白羽の矢が立ったのがこのレンズです。
なので、候補も何もなかったですね。
Kマウントで、F2.8通しのズームレンズ…おや、数千円であるじゃないか。この一番安いやつにしようじゃないか、と。
あまりに単純ですね。
解像が甘い問題
・ピントが合わない…?
届いたので早速K200Dに装着。

おお…かっこいい…!
明らかにオールド感がありますが、動作自体は良好。
ずっしりと重い金属とガラスの塊感…いいですね。
ワクワクしながらテスト撮影に出かけます。
…が、撮影中に違和感。
その違和感は現像後に更に深まることになります。
こちらの記事では「調整はしたのにピントが甘く、打率が低い」と締めくくっていますが、後々理由が判明。
撮った写真からピントが合ってないように見える写真を集めてみると、殆ど絞り開放付近に集中しています。
そうです。ピントが合ってないのもそうですが、そもそもちゃんと解像していなかったのです。

この写真では前ピン後ピンは出ていないですが、全体的にとてもふんわりした解像感です。

また、あまりにソフトなため、同じ被写体・同じ構図・同じ距離でもAFをやりなおす度に微妙にピント位置がズレてしまったり、ピントを掴みきれない事象が多発。
だから前ピン後ピンをひたすら疑いつつも解決しなかったんですね…。
◇ ◇ ◇
・解決策
絞ったら解決しました。
原因さえ分かれば解決策は至ってシンプル…ではありますが、果たしてそれでいいのか…
とりあえずF4くらいまで絞ると一気にシャープになり実用できるので、とりあえずそれで運用することにしました。



いい色ですよね…。やっと本領発揮って感じです。
絞ったとは言えF4ですので、それなりのボケも得られます。
お気に入りのK200Dでマトモに撮れるようになって一安心。
…なのですが、せっかくのF2.8なのに開放から使えないのは、ちょっとモヤモヤしますよね。
◇ ◇ ◇
・じゃあ開放での使用はダメなのか
ダメです。マトモに解像しないので使い物になりません。
…の一言で切って捨ててしまうことができないのが写真の難しいところと言うか、奥深いところと言うか…。
それでも言い切っておきたいのは、「しっかり解像させる必要のある通常撮影では使えない」ということです。
あまりにソフト、AFもズレる…流石に常用は厳しいです。
ただ、見返していると稀に「ドキリ」とする写真が混じっていることも確かで、これが所謂「味」なのかというと…いやこの領域は自分にはまだ確証が持てません。


思えば「ソフトフィルター」なるものも存在しますからね。
これを味方につけるのも一種の技なのでしょう。
逆光が辛い
これもコーティング技術の発達していない時代背景を考えると致し方ないですが、逆光が辛いですね。
ド逆光でなくても明らかに写りが白んでしまいます。

こればっかりは現代のレンズのありがたみを感じることになりましたね。
オールドレンズ含めフィルム時代のレンズだとこういう事は多々あるでしょう。
…とここまで書いて思ったのですが、これはフードがなかったからかも?とも少し思いました。
上の写真の時はフード無しで、後から専用フードを入手したのですが…


この写真は嫌な白さはあまり出てないんですよね。より絞ったから?
中途半端な逆光加減や明るさが良くないんでしょうか。
その辺りは有識者様の判断に委ねるということで…。
総評
・1段程絞れば古さを感じさせないシャープな写りを得ることが出来る。
・開放付近の甘さや逆光耐性の低さはあるので、上手く味方につける必要がある。
なんせ1988年発売のレンズですからね。約40年前。それにしてはよくやっています。
AF機構も問題無く動いていますしね。作りもしっかりしているのでしょう。
そしてフィルム全盛時代を生き抜いたこのレンズの写りはまさに「フィルムライク」そのものかもしれません。
同じくフィルムのような色合いを出すCCDセンサー機との相性も良いのかも…?
総じて、現代の目線から見ると非常にクセの強いレンズですが、今のレンズでは絶対に得られない栄養素が摂取できるのも確かです。
ある意味では、オールドレンズに片足を突っ込みつつ現代的にも撮ることが出来るレンズ…ともとれるでしょうか。
非常に面白いレンズだとは思いますが、カメラ初心者の自分としては流石に使いやすいとは言えず、その役目は「TAMRON SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (A09)」にバトンタッチすることになります。
それでも中々手放す決心が出来ない程には不思議な魅力の詰まったレンズですよ。
(上記製品は後継機種になります)
