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宇宙ビジネスの話なのに、いちばん人間くさかった出来事

宇宙の話をすると、
どうしてもスケールが大きくなりすぎる。
ロケット。
月。
火星。
人類の未来。
でも、ある出来事を知ったとき、
宇宙ビジネスが急に
ものすごく人間くさく見えた

ブルーオリジン社。
2021年7月、最初の有人フライト。
このとき、座席はオークション方式で売られた。


※この記事を書いている私は、仕事・家族・健康を同時に考えながら、
経験をどう編集すると人生が立体的になるか考えている普通の会社員です。


希少な座席を、少しでも高く売る

表面的に見ると、
やっていることはシンプルだ。
・席は超希少
・価格は決まっていない
・欲しい人に競ってもらう

結果、
とんでもない金額がついた。
約30億円。

ここだけ切り取ると、
「お金持ちの遊び」
「宇宙は一部の人のもの」
そんな批判も出てくる。

でも、「すごいな」と思ったのはそこじゃなかった。


本当に集めたかったのは、座席じゃない

このオークションでブルーオリジンが得たもの。
それは、オークション参加者から取れる情報。

すなわち

支払い能力の上限
価格に対する感情反応(どこで降りるか)
地域分布(中東・北米・アジアなど)
個人 or 代理人(ファミリーオフィス)
体験単価の許容レンジ(一度きりか、継続か)

チケット代じゃない。
未来の顧客データだった。

これから宇宙が
「研究」や「国家プロジェクト」から「産業」へ移っていくとき、
この情報は、とんでもなく大きな武器になる。

これは、宇宙船を売ったのではなく「宇宙を買える人の名簿」を作ったってこと。


宇宙の話なのに、やっていることは地に足がついている

ここが妙に心に残ったポイントだった。
月に行く会社がやっていることは、
・誰が欲しがるかを見る
・いくらなら成立するかを見る
・市場の輪郭を確かめる
ものすごく現実的で、ものすごく冷静。
宇宙という一番遠い場所を目指しながら。
一番近い「人間」を見ている

人間が何にワクワクし、
どこまでなら現実的に手を伸ばすのか。
その生々しい感覚を、きちんと測ろうとしている。


宇宙は、夢だけでは続かない

宇宙ビジネスって、
どうしても夢の話になりがちだ。

人類の進出。
フロンティア。
ロマン。

でも、
夢だけでは、続かない。
誰が支えるのか。
誰が払うのか。
どこで回り始めるのか。

ブルーオリジンのオークションは、
「夢を続けるために、ちゃんと現実を見る」という宣言にも見えた。


日常と宇宙は、思っているより近い

朝、白い月を見て、
「あそこに人が行ったんだよな」
と感じたあの感覚。

それと同じでこのオークションの話も、
宇宙が急に現実に戻ってくる瞬間だった。

宇宙は、遠い未来の話じゃない。
誰が、どんな理由で、どこに価値を感じるか。
その積み重ねの先にたまたま月があるだけ。

宇宙ビジネスを見ていてワクワクする理由は技術だけじゃない。
こういう、夢と現実の接続の仕方に、強く惹かれている。

そこから興味の枝が伸びていく。
「じゃあ、この先、どんな会社が宇宙を“産業”にしていくんだろう?」

次回は宇宙産業についてちょと調べてみよう。
特に日本にはどんな企業がいるのだろうか?

▼このnoteを書いた人


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