なぜ宇宙ビジネスは「夢枠」としてポートフォリオに入るのか── 期待値ではなく、意味に賭ける投資の話
最近の投稿では「宇宙」をテーマにいろいろと考えてきた。
今日は投資の対象と見た時の宇宙についてを考えてみたい。
最初に言っておくと、私は宇宙ビジネスを
「リターンが高そうだから」ポートフォリオに入れているわけじゃない。
むしろ逆で、短期の期待値だけで見たら、入れない方が合理的かもしれない。
結論から言うと宇宙ビジネスは私にとって
お金を増やすための投資ではなく、
「夢枠」として入れている。つまりワクワクだ。
※この記事を書いている私は、仕事・家族・健康を同時に考えながら、
経験をどう編集すると人生が立体的になるか考えている普通の会社員です。
宇宙ビジネスへの興味の出発点は「これからの社会」だった
不安ではなく、前提整理として
最初にあったのはかなり地に足のついた問いだった。
人口減少
内需縮小
仕事の寿命の短縮
正解を教えられない時代
ここで私が考えていたのは、「不安」よりも、
この前提の世界で、人はどう生きると納得できるのか
という設計の問いだった。
未来不安から逃げたい、ではなく、前提が変わるなら、
生き方も設計し直すしかないよね、という感覚。
この時点で、すでに思考は「短期の正解」から
「長期の構造」へ移っていた。
次に目に入ったのが、宇宙ビジネスだった
その流れで目に入ってきたのが、宇宙ビジネス。
でも、ロマンでも、SFでも、投機でもなかった。
私が見ていた問いは、これだった。
人類は、この行き詰まりを
どこで拡張しようとしているんだろう?
通信
観測
防災
安全保障
宇宙は、
「遠い未来」ではなく、
生活インフラとして、すでに地上に降りてきていた。
ここで初めて、
宇宙=夢
という認識が、静かに外れた。
ポートフォリオに「夢枠」を作る、という発想
一般的な投資の話ではよくこう言われる。
・リスクとリターン
・期待値
・再現性
・分散
どれも正しい。
それを否定するつもりはない。
ただ、
人生全体をBSで見るようになってから、ひとつだけ違和感が残った。
お金は増えているのに、
自分がどこに向かっているのかは
だんだん説明しにくくなる。
これは、多くの人が無意識に入っていく状態。
資産は順調に増えている
選択は合理的
周囲から見れば「うまくいっている」
でも、いざ聞かれると答えに詰まる。
「で、これって何のため?」
理由はシンプルで、
判断基準が「増える/減らない」だけに寄ってしまうから。
お金は増えている。
でも、そこに
どんな未来を前提にしているか
どんな世界を信じているか
自分はどんな立場で生きたいか
が含まれていない。
だから、あらかじめポートフォリオの中に
「言葉にしきれないけど、確実に自分の方向性を示している枠」を用意した。
お金は、あとから理由を付けられる。
でも価値観は、放っておくと薄れる。
だから、資産という形で固定する。
どんな未来に関与したかったか
どんな時間軸で生きたかったか
どんな問いを手放さなかったか
それを、数字と一緒に残す。
これが「夢枠」。
宇宙ビジネスは「期待値」で語れない
宇宙ビジネスは、
冷静に見れば不確実性の塊だ。
・技術リスク
・資金調達
・規制
・時間軸の長さ
どれを取っても、
短期での回収を前提に語るのは難しい。
だからこそ、私はここに「期待値」を置かない。
代わりに見ているのは、
意味。
何に「意味」を感じているのか
私が宇宙ビジネスに賭けているのは、
成功確率じゃない。
・この社会は、どこまで長い時間を引き受けられるのか
・目先の正解がなくても、進み続けられるのか
・自分が生きている間に回収できなくても、やる理由を持てるのか
アルテミス計画
月
観測
防災
インフラこれらは全部、
「今すぐ儲からなくても、やる意味があるか?」
という問いに、真正面から向き合っている。
ここに、自分の価値観が強く反応した。
夢枠は「逃げ」ではない
誤解されやすいけど、
夢枠は現実逃避じゃない。
むしろ逆。
短期合理性だけで人生を運用すると、
いつの間にか「説明できること」だけが残る。
夢枠は、あえて説明しきれないものを残すための枠。
・今は意味が言語化できない
・結果が見えるのは次の世代
・それでも、無いよりあった方がいい
そういうものをちゃんとポートフォリオに残す。
これは、人生編集の思想と完全に一致している。
投資先というより、「姿勢」への投資
例えば前回の記事で取り上げた宇宙ベンチャーである日本企業「ispac、QPS、Synspective」
これらを見ていて思うのは、
彼らが売っているのは単なる技術やデータじゃない、ということ。
・どんな不確実性に、誰が金を払うのか
・どんな未来に、関与したい人がいるのか
・人はどの段階で「備える」判断をするのか
つまり、未来とどう付き合うかという人間側のデータを集めている。
私はそこに、強い価値を感じている。
なぜ「今」入れるのか
宇宙ビジネスは、結果が出てから入る投資じゃない。
価値観が固まる前に入るから意味を持つ。
子どもが現役として生きる2040年、
私の65歳以降の人生、
この時間軸で考えたとき、
「今の自分が、どんな未来にお金を置いていたか」はあとから効いてくる。
つまり自分がどんな未来を信じている人間でいたいか、その意味に賭けている。
たぶんこの投資は、
一番最後に効いてくる。
お金としてじゃなく、
生き方として。
▼このnoteを書いた人

💡お知らせ
世界一周の本を出しました。
この本は2008年に経験した「135日間6大陸29カ国世界一周」をした当時の日記やBlogを加筆修正して再編集したものです。
さらに少しでも旅の雰囲気が伝わるように、10,000枚以上撮影した写真の中から約150枚弱を掲載しています。Kindle Unlimitedで無料で読めます。
💡お知らせ2
世界一周から16年。43歳になった今、「お金」について考えた本を出版しました!こちらもKindle Unlimitedで無料で読めます。
いいなと思ったら応援しよう!
発信があなたの「思考の旅」の一助になっていたら、
コーヒー1杯分のチップで応援してもらえると嬉しいです☕️