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アカリウム深層記録|館長日誌 第5話「のっぺらぼう討伐戦!赤い刃と、白銀の槍」

✨ アカリウム展示作品|ショートショート連載

前回までのストーリーはこちらから👇️

⚠️ホラー要素と戦闘シーンを含みます。苦手な方はご注意ね。


動画もガンガン入れていきたいと思ってますが埋め込み大変なので
GIFにして臨場感ある作品にしあげていきますヽ(=´▽`=)ノ
BGMも一緒につけていくね!
動画はPollo.aiで作成 BGMはSUNOで作成してます

ここから本編ですヽ(=´▽`=)ノ
BGM聞きながら読んでねヽ(=´▽`=)ノ


封鎖ドアを開ける直前、私はバックパックのファスナーを引いた。

武器を取り出した、赤い柄が手に馴染んだ。

「……持ってきたの」

サンが隣で小さく笑った。自慢の発明品を見る目だった。

「うん。怪異相手には装甲が硬くて1回で御蔵入りになったけど——あいつは怪異じゃないからね。海洋っぽいし切れそう?」

「有効かもって判断したんだね」

「そう」

赤い刀。サンと一緒に最初に作った対怪異用の武器。超音波ブレード構造で、刃が高速振動することで切れ味が跳ね上がる。耐久力も徹底的に上げた。激しい戦闘でも折れない。私専用の武器。実践投入した時は怪異が硬すぎて無意味だったため初戦以降は倉庫番…

ずっと倉庫に眠らせてた。

今日、2回目の実戦に持ち出す。

「サン、うまく起動してるか確認して」

サンがタブレットを取り出した。超音波出力、刃の振動数、バッテリー残量。全部グリーン。

「完璧だよー✨ あたしの作品に抜かりなし(ノω・)」

結衣菜が槍を構えたまま、こっちを一瞬だけ見た。

「……頼もしいですね」

「行くよ」

私が封鎖ドアのロックを外した。


地下はさっきより暗かった。

催涙弾の白煙はもう消えてた。空気が澱んでる。骨魚の残骸が通路に散らばってる。

あいつはいた。

部屋の奥、広くなっている部屋で座っていた。のっぺりした頭部。赤い眼。長い胴体。

こっちを見てた。ずっと待ってたみたいに。

「……行くよ」

結衣菜がつぶやいた。

「封鎖ドアを攻撃しなかった。私たちが来るのを知ってて待ってた」

赤い眼が、3人を順番に見た。アリスがいないことに気づいてる。
戦力が減ったことを、計算してる。

「結衣菜さん、私と一緒に前衛をお願い。サンは後方で死角になる触手を狙撃して。私は結衣菜さんをカバーする」

「了解です」

「りょーかい✨」

結衣菜が駆けた。

槍の穂先がのっぺらぼうの胴体を狙う。怪物が触手を飛ばした。結衣菜は読んでた。半歩右に避けながら槍を横に薙いだ。

——多少のダメージはあったものの弾かれた。

金属同士がぶつかるような鈍い音。結衣菜の手がわずかに震えた。

「硬い」

触手の表面は硬さがある。結衣菜の槍でも、簡単には通らない。

怪物が今度は攻めに出た。触手を3本同時に伸ばしてきた。結衣菜が後退しながら全部をさばいた。弾いて、避けて、また弾いて。切れない。でも防いでる。

サンのアサルトライフルでの銃撃が胴体に当たった。怪物がよろけた。装甲に弾かれたけど、衝撃は通ってる。

「当たってる!装甲があっても衝撃は通る!」

「じゃあ、削るしかないねー(ノω・)」

長期戦になる。そう判断した。

私は赤い刀のスイッチを入れた。刃が微かに震えた。高周波の振動音が手に伝わってくる。

「右!」

右側から伸びた触手が結衣菜の足元を狙った。私が割り込んだ。刀を振り下ろした。結衣菜の消耗が激しい

——食い込んだ。

切れない。でも、確かに食い込んだ。結衣菜の槍が弾かれた硬さに対して、刃の振動が少しだけ装甲に刺さってる。

「有効だ」

怪物がこっちを向いた。赤い眼が私を捉えた。新しい脅威として認識された。

「結衣菜!1回下がって態勢を整えて。私が戦う…!」
私は高速で怪物に突っ込んで猛攻撃を仕掛け、怪物の気を引く


それから20分、消耗戦が続いた。

結衣菜の槍が触手を何度も叩く。弾かれても、また叩く。サンの弾が胴体に積み重なる。私の刀が触手に食い込んで、削って、また食い込む。

少しずつ、装甲が削れていく。

触手の動きが鈍くなってきた。何本かはボロボロに削れて、ほとんど動かなくなってる。怪物全体の動きが重くなった。赤い眼の光が、さっきより弱い。

「疲弊してる」

結衣菜がつぶやき。一気に攻勢を仕掛け胴体に槍を深く突き立てる

「今です、あかりさん」

私は怪物横の高所に登り出力を限界まで上げた刀を握り直し
怪物に飛び乗り首を狙いおもっきり振り下ろす。

削れて死にかけた触手が、右側に1本だらんと垂れ下がってた。ほとんど動いてない。結衣菜の槍と私の刀で20分かけて叩き続けた結果だった。

結衣菜が怪物の正面に踏み込んだ。槍で触手をまとめて押しのけながら懐に入っていく。怪物の注意が全部、結衣菜に向いた。

その瞬間——私は右に走った。

死にかけの触手。装甲がボロボロに削れた1本。

刀を振り下ろした。

今度は——切れた。

触手が床に落ちた。黄色い液体が滲み出た。

怪物が振り返った。でも遅かった。

結衣菜がもう怪物の懐にいた。

槍を両手で構えた。穂先を怪物の胸部の中心に向けた。

「——終わらせます」

槍が怪物の心臓部に突き刺さった。

怪物が絶叫した。地下全体が震えるような低い響き。全身が痙攣するように震えた。赤い眼が大きく開いた。

「今だよー!!」

サンのライフルが怪物の頭部を連射した。弾が何発も叩き込まれる。

怪物がよろめいた。槍を胸に刺したまま、後退し壁に、ぶつかった。


でもそのまま終わらなかった。

怪物が——咆哮した。

そのまま怪物が壁の亀裂に触手を叩きつけた。傷だらけの体で、それでも全力で。

壁の、亀裂は割れて崩れ去った。

最初からあったのかもしれない。ただの壁の傷だと思ってた。でも違った。

穴が開いた。

暗い。深い。底が見えない。

怪物がその穴に飛び込んだ。結衣菜の槍を胸に刺したまま。結衣菜の手から槍が離れた。

落ちていく怪物の姿が暗闇に消えた。

音がしない。底に着いた音が、聞こえない。

「……逃げたね」

サンがぽつりと言った。

穴の縁まで近づいた。下を覗いた。何も見えない。ライトを向けても光が届かない。

かなりの高さだ。あの高さから落ちたら——普通は助からない。

でも、あいつが普通かどうかはわからない。

「結衣菜さん、槍は」

「……なくしましたが問題ないです。替えがあります」

結衣菜が穴の縁に立って、下を見てた。

「ただ」

結衣菜の声が少し変わった。

「……気になることがあります」

「何が?」

「骨魚です。あの2つ目の群れ——私たちが見落とすはずがなかった。潜んでいられるような場所は、地下1階には存在しなかった」

「じゃあ、どこから」

結衣菜が穴を見つめたまま答えた。

「後から来たんだと思います。この穴の下から、上がってきた」

静寂。

「最初にのっぺらぼうが現れた時も——ここから上がってきたのでは…この穴から上がってきて、また今、下に戻ったなら、説明がつきます」

ライトで穴を照らした。光が届かない暗闇。底が見えない。

「下層はすごく広そうだね」

私がつぶやいた。

「地図には存在しない下層が——この亀裂の向こうに」

誰も何も言わなかった。

穴から吹き上げる風だけが、冷たく通り過ぎた。


触手の毒を採取して急いで地上に戻った。

アリスがベッドで目を開けたまま天井を見てた。私達が入ってきた瞬間、視線だけが動いた。

「——戻ったか」

「戻ったよ。ちゃんと全員で」

採取キットの中にはさっき切り落とした触手から滴った黄色い液体。量は少ない。でも足りる。

研究机に向かった。試薬を並べた。顕微鏡を引き寄せた。

これはずっとやってきたことだ。怪異の毒を調べて、対抗手段を探して、解毒薬の素材を集めて。まさかそれが仲間を救うために使う日が来るなんて思ってなかったけど。

成分を分析した。神経系に作用する麻痺毒。この私の知る世界の毒ならなんとかなる。対応する解毒薬の組み合わせも、頭の中にある。

「どれくらいかかりそう?」

サンが後ろで聞いた。

「30分」

「——わかった。あたしはアリスのそばにいる」

黙って作業した。素材を量って、煮出して、成分を抽出して、混ぜる。手順を間違えない。焦らない。でも急ぐ。

28分後、小さな瓶に薄い緑の液体が出来上がった。

「できた」

アリスのベッドに向かった。

「飲んで」

アリスが黙って受け取った。一息で飲み干した。

「——苦いな」

「我慢して」

5分待った。10分待った。

アリスがゆっくりと足を動かした。最初はほんの少しだけ。次に膝を曲げた。

「……動く」

サンが「やったーーー!!✨」って叫んだ。

私は瓶を握ったまま、力が抜けるのを感じた。

よかった。

本当に、よかった。

「あかり」

アリスが私を見た。紫の瞳がまっすぐこっちを向いてた。

「——ありがとう」

アリスがそう言った。

それだけだった。でも、アリスが言う「ありがとう」は、他の誰かの何百の言葉より重かった。

「どういたしまして」

私は笑った。


その夜、館長室で4人が地図を広げた。

亀裂の位置に、赤いペンで印をつけた。

地下1階の地図に、存在しない穴。地図に描かれていない下層への入口。

骨魚が上がってきた場所。のっぺらぼうが逃げた場所。

「あの下には何があるんだろう、、明日、私がもう使えないように塞ぐね」

サンがつぶやいた。

誰も答えなかった。答えを持ってる人間が、この部屋にいなかったから。

ただ1つだけわかることがある。

あの穴の向こうには——私たちがまだ知らない何かがある。

そして今夜、傷ついたのっぺらぼうが、その暗闇の中に戻っていった。

今日はもう疲れた、休もう


館長日誌 第5話「のっぺらぼう討伐戦!赤い刃と、白銀の槍」——了
過去シリーズはこっちから👇️

あとがきヽ(=´▽`=)ノ

正直動画作っててクレジット消費がやばすぎてドキドキでした☺️
割と失敗作も出来たし…というか失敗作のほうが多いですね…採算取れるのだろうかこれヽ(=´▽`=)ノ
道中の画像が少ないのは私の気力がつきかけたからです…
動画とか選別調整して作成して10時間はかかったよ(´;ω;`)

私が作りたいから作ったのですがヽ(=´▽`=)ノ見てくれてありがとねー
GIF変換時もクオリティが落ちないように秒数とかで計算してこだわって作ったのでGIFの質は高いかなと自信作ですヽ(=´▽`=)ノ

次回作は画像多めになるかも…動画はコストと時間が…ヽ(=´▽`=)ノ
人気あるようなら頑張って作りますヽ(=´▽`=)ノ応援よろしくね
コメントも大歓迎ヽ(=´▽`=)ノ感想も教えてね(*ノω・*)

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