見出し画像

AKATALE事業改革書2026年7月改訂版「支援」から「仕事を生み出す仕組み」へ

AKATALE事業改革書

2026年7月改訂版

「支援」から「仕事を生み出す仕組み」へ

AKATALEを始めてから、何度も資金繰りの危機がありました。

そのたびに、商品を買ってくださった方、Noteを読んでくださった方、SNSで拡散してくださった方、直接ご支援くださった方に支えられて、なんとかここまで続けてくることができました。

本当にありがとうございます。

AKATALEは、ケニアのLGBTQ+難民たちの手仕事や表現を、日本をはじめとする市場につなげるために始めたブランドです。

一時的な寄付や緊急支援だけではなく、難民・移民・社会的に周縁化された人々が、自分たちの力で継続的に収入を得られる仕組みをつくること。

それが、AKATALEの目指していることです。

ただし、ここまで走ってきた中で、はっきり見えてきた課題もあります。

それは、AKATALE一つに、あまりにも多くのものが集中しすぎているということです。


1. AKATALEの基本理念

AKATALEは、ケニアをはじめとする世界各地のLGBTQ+難民、移民、社会的に周縁化された人々が、自らの手仕事や表現によって収入を得られる仕組みをつくるブランドです。

目指しているのは、一時的な支援ではありません。

継続的な仕事を生み出すことです。

商品をつくる人がいて、それを買う人がいる。
その売上が、また次の仕事を生む。
そして、支援される側と支援する側という関係を超えて、互いに支え合う経済圏をつくっていく。

私はそれを、AKATALEにおける「連帯型経済」と呼んでいます。


2. 現在の最大の課題

現在のAKATALEの最大の課題は、売上に対して担っているものが大きすぎることです。

AKATALEの売上は、商品の仕入れ、制作費、発送費、事業運営費、ケニアへの支援、そして運営者である私自身の生活基盤とも密接につながっています。

つまり、AKATALE一つに、

  • 事業費

  • 生活費

  • ケニア支援

  • 新商品の開発費

  • 渡航費

  • 現地での緊急対応費

が集中している状態です。

その結果、売上が落ちると、すべてが同時に苦しくなります。

生活も苦しくなる。
ケニア支援も止まりやすくなる。
新しい商品開発ができなくなる。
現地への投資も遅れる。
常に目の前の資金繰りを優先せざるを得なくなる。

この構造のままでは、AKATALEを長く続けることはできません。

実際、ケニアでシェルターとして過去5年間借りてきた建物の
家賃が支払えなくなり、先月いっぱいで引き払わざるを得なくなりました。
家賃滞納分が支払えていないので、
業務に使うためのMacbookなどが担保として差し押さえられています。

また、DV被害者などの緊急避難用シェルターと収益事業としての
Airbnbとして借りてきたマンションも今月いっぱいで引き払うことになりました。
不動産業者からは
「滞納した家賃の支払いは後でいいから今後も住んでほしい」
と言ってもらえましたが、6万円ほどの家賃を支払う余裕がありませんでした。
結局、シェルターの本部は現在、月の家賃6000円ほどの長屋の一部屋に
間借りしている状態です。
正直言って業務に集中できる環境ではありません。



3. 改革の方向性

これまで私は、「AKATALEだけで難民の経済的自立をサポートしつつ、自分も生活できるようにする」ことを一つの目標として考えてきました。

しかし、今は少し考え方を変えています。

AKATALEだけで生活することを目標にするのではなく、複数の収益源によって生活と事業を安定させ、その上でAKATALEに再投資していく。

これが、これからの基本方針です。

AKATALEの利益だけに依存するのではなく、Note、翻訳、執筆、講演、専門的な仕事などを組み合わせる。

そうすることで、AKATALEの売上をすべて生活費に回すのではなく、新商品の開発、ケニアでの雇用、現地への投資、映像制作、海外展開などに使えるようにしていきます。


4. 四本柱への転換

これからのAKATALE関連事業は、大きく四本柱で考えています。


第一の柱:AKATALE本体

第一の柱は、もちろんAKATALE本体です。

内容は以下です。

  • EC販売

  • イベント販売

  • 卸売

  • 海外販売

  • 新商品の開発

  • ケニア製品の制作・販売

  • 反差別Tシャツの制作・販売

AKATALE本体の役割は、難民や周縁化された人々に仕事を生み出すことです。

商品をつくる。
販売する。
売上を次の制作につなげる。
現地メンバーに報酬を支払う。
さらに品質を上げる。
販売先を広げる。

この循環を強くしていくことが、AKATALE本体の役割です。

既に韓国では2店舗での委託販売を始めています。
これを韓国全土、さらには台湾にも広げていく計画です。


第二の柱:AKATALE Note

第二の柱は、AKATALEのNoteです。

ここでは、ケニアのLGBTQ+難民シェルター、現地での商品制作、生活の様子、支援の現場、事業の裏側などを継続的に発信していきます。

扱う内容は、たとえば以下です。

  • ケニアのLGBTQ+難民の現状

  • シェルターの運営

  • 家賃支援

  • 商品制作の過程

  • 現地メンバーの仕事

  • AKATALEの資金繰り

  • 連帯型経済の実践

  • 渡航レポート

  • 現地で起きていること

AKATALE Noteの役割は、活動を支える継続収入をつくることです。

特に、ケニアのシェルター家賃を安定して支えられる規模に育てることを目標にしています。

現在、家賃支援は常に大きな課題です。
一度支援して終わりではなく、毎月必要になるものだからです。

だからこそ、Noteのメンバーシップや有料記事を通じて、継続的に支えていただける仕組みを強化していきます。


第三の柱:北朝鮮・韓国情勢 Note

第三の柱として、新たに北朝鮮・韓国情勢を扱うNoteを立ち上げる予定です。

これはAKATALEとはブランドを分けます。

私はこれまで約10年間、北朝鮮、韓国、人権、メディア報道に関わる翻訳・執筆の仕事をしてきました。

その経験を活かし、北朝鮮住民の生活、韓国メディア、海外報道、人権問題、東アジア情勢などを扱う解説記事を継続的に発信していきます。

想定している内容は以下です。

  • 北朝鮮住民の生活

  • 北朝鮮の人権状況

  • 韓国メディアの報道紹介

  • 海外報道の翻訳・解説

  • 東アジア情勢

  • 難民・移民・人権問題との接点

基本的には有料記事を中心にし、冒頭のみ無料公開、単品100円、メンバーシップ月500円程度から始めることを想定しています。

AKATALEとは別ブランドにする理由は、読者層と関心が異なるからです。

AKATALEは、ケニア、難民、商品、現場、連帯、手仕事のブランドです。

一方で、北朝鮮・韓国情勢Noteは、知識、分析、報道、人権、東アジアを扱う専門コンテンツです。

この二つを無理に混ぜるのではなく、それぞれ独立させた上で、プロフィールや記事内で相互に紹介していく形を考えています。


第四の柱:専門業務

第四の柱は、専門業務です。

具体的には以下です。

  • 韓国語翻訳

  • 原稿執筆

  • 講演

  • メディア出演

  • コンサルティング

  • 調査協力

これらは、AKATALEの売上とは別に生活と事業を支える収益源になります。

AKATALEの利益をすべて生活費に回さなくてもよい状態をつくるためには、こうした専門業務をきちんと収益化していく必要があります。


5. 中長期の収益目標

中長期的には、以下のような収益構成を目指します。

  • AKATALE本体:月30〜50万円

  • AKATALE Note:月10〜20万円

  • 北朝鮮・韓国情勢 Note:月10〜20万円

  • 翻訳・講演・執筆等:月10〜20万円

合計で、月100万円規模の収益を目指します。

これは単に「たくさん稼ぎたい」という話ではありません。

AKATALEを継続可能な事業にするためには、運営者の生活、商品の制作、現地支援、渡航、撮影、広報、在庫、発送体制をすべて支えるだけの基盤が必要です。

月100万円規模の収益が見えてくれば、AKATALEはようやく短期的な資金繰りに振り回される段階から抜け出せます。


6. 収益構造を変える目的

この改革の目的は、AKATALEの利益だけで生活することではありません。

むしろ逆です。

生活費を複数の事業から得ることで、AKATALEの利益をAKATALE自身に再投資できるようにすることです。

具体的には、AKATALEの利益を以下に使えるようにしていきます。

  • 新商品の開発

  • ケニアでの生産体制強化

  • 現地メンバーへの報酬

  • 家賃支援

  • 品質向上

  • 撮影費

  • 渡航費

  • 広報費

  • 発送体制の整備

  • 海外展開

短期的な資金繰りに追われ続ける状態から、計画的に投資できる状態へ移行する。

それが、この事業改革の中心です。


7. ケニア事業の優先順位

AKATALEにとって、ケニアは出発点であり、現在もっとも重要な現場です。

今後の優先順位は以下です。

  1. ナイロビ郊外のムグガ、キノオを中心とした現地体制の安定

  2. 商品品質の向上

  3. 生産量の増加

  4. 家賃支援の安定

  5. 現地メンバーへの継続的な仕事づくり

  6. 将来的な新国展開

まずはケニアの体制を安定させることが最優先です。

その上で、将来的には、バングラデシュ、マレーシア、ジョージア、
南アフリカ、ガーナなどへの展開も視野に入れています。

南アフリカのクィアアーティストのFREE PALESTINEデザインを
ケニアにいるクィアの難民が商品にして、
韓国の光州の独立系書店で販売する。
そんなトランスナショナルな流通網を作る。

ただし、いきなり広げるつもりはありません。

まずはケニアで、商品制作、販売、支援、収益化、雇用創出の循環をしっかり作る。
そのモデルを確立した上で、他の地域にも広げていきます。


8. コンテンツ戦略

今後は、発信の役割も整理します。

AKATALEの発信は、現場と感情を伝えるものです。

  • 商品

  • 難民

  • シェルター

  • 手仕事

  • 現地の生活

  • 連帯

  • 日本で買う人とのつながり

一方で、北朝鮮・韓国情勢Noteは、知識と分析を届けるものです。

  • 北朝鮮

  • 韓国

  • 人権

  • 東アジア

  • 海外報道

  • メディア分析

この二つは、ブランドとしては分けます。

ただし、私自身の関心としては、人権、移民、難民、国家暴力、社会的排除という点で深くつながっています。

別々のブランドとして運営しつつ、必要に応じて相互に紹介していきます。


9. 5年間の目標

今後5年間で、以下を実現したいと考えています。

  • AKATALE本体の事業安定化

  • AKATALE Noteの継続収入化

  • 北朝鮮・韓国情勢Noteの立ち上げと収益化

  • 翻訳・講演・執筆事業の拡大

  • ケニアでの雇用創出

  • 商品品質の向上

  • 映像制作資金の確保

  • 海外展開の準備

  • 必要に応じた他国での事業開始

AKATALEを、単なる小さなブランドで終わらせるつもりはありません。

ケニアを出発点に、世界各地のLGBTQ+難民、移民、周縁化された人々が、自分たちの表現と手仕事で収入を得られるプラットフォームへ育てていきたいと考えています。


10. 2026年の最優先事項

ただし、長期計画を語る前に、まずは足元を安定させなければなりません。

2026年の最優先事項は以下です。

  • 7月12日までに40万円の売上を確保する

  • 7月末までにさらに20万円の売上を確保する

  • 法人登記・社名変更・税務関係を完了する

  • 8月に法人としての運営体制へ移行する

  • AKATALEの月商50万円を6か月以上安定して維持する

  • AKATALE Noteの継続収入を増やす

  • 北朝鮮・韓国情勢Noteを立ち上げる

  • 年末までに映像制作資金として約50万円の確保を目指す

直近では、7月12日までに40万円、さらに今月末までに20万円、合計60万円の売上が必要です。

そのため、現在、前売りクーポンを販売しています。

8月以降のお買い物に使えるクーポンです。
今すぐ商品を選ぶのが難しい方でも、先にAKATALEを支えていただける形になります。

もちろん、Tシャツやバッグなどの商品をご購入いただくことも大きな支えになります。

お買い求めはこちらからお願いいたします。



11. 最後に

AKATALEの最終的な戦略は、「AKATALEだけで生活する」ことではありません。

複数の収益源で生活と事業を安定させ、その利益をAKATALEへ再投資することです。

この構造を確立できれば、短期的な資金繰りに左右されず、ケニアをはじめとする世界各地で、LGBTQ+難民や周縁化された人々が継続的に仕事を得られる仕組みを育てていくことができます。

AKATALEは、まだ小さなブランドです。

発送も、在庫管理も、発信も、資金繰りも、現地とのやり取りも、まだまだ整っていない部分がたくさんあります。

それでも、ここまで続けてきたことで見えてきたことがあります。

支援は、仕事に変えられる。
買い物は、連帯になり得る。
小さなブランドでも、人の生活を支える仕組みをつくることはできる。

その可能性を、ここで終わらせたくありません。

まずはこの7月を乗り越え、8月の法人化へ進みます。

引き続き、AKATALEをどうかよろしくお願いいたします。

AKATALE
植田祐介

ここから先は

0字

AKATALEが連携するケニアのNGO「FHI」が運営する、LGBTQ+難民を中心に受け入れるシェル…

シェルター家賃・応援プラン

¥100 / 月
あと975人募集中

シェルター・サポータープラン

¥300 / 月
あと1000人募集中

医療・食糧支援プラン

¥500 / 月
あと976人募集中

AKATALE・公式スポンサー

¥1,000 / 月
あと988人募集中

シェルター・ガーディアン

¥5,000 / 月
あと998人募集中

ありがとうございます!