NotebookLMだけじゃない!+αで学校まるごとDX!✨ 未来の学校はもっと楽しい!(第5回:最終回)
学校DX事例紹介シリーズ、ついに最終回となりました!
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます!😭✨
思えば遠くへ来たもんだ…(しみじみ)
第1回では、NotebookLMが先生方の教材研究を爆速化するお話をしましたね!➡️第1回 教員編:先生の「教材研究」劇的チェンジ!
第2回では、管理職や指導主事さんの「情報戦」をNotebookLMがどうサポートするか、議会対応の切り札になるかも!?なんてお話もしましたね!➡️ 第2回 管理職&指導主事編:ヤバい書類も議会対応も乗り切る教育DX
第3回では、養護教諭さんや事務職員さんといった縁の下の力持ちの皆さんの、情報整理や分析、問い合わせ対応をNotebookLMがどう効率化するかを見てきました! ➡️第3回 養護教諭&事務職員編:情報整理も問い合わせ対応も楽々DX!
そして第4回では、NotebookLMのチャット機能や共有機能も活用しつつ、学校全体のコミュニケーションを円滑にする「チャットボット」の可能性について語り合いました! ➡️ 第4回 コミュニケーション編:学校への質問、チャットでやりとり!?
NotebookLMというAIツールが、学校の様々な立場で働く皆さんの「情報活用」をいかに効率化し、深い理解を助け、働き方改革に繋がる可能性を秘めているか、少しでも感じていただけたなら嬉しいです!
NotebookLMはすごい! でも、DXは「一点豪華主義」じゃない!
NotebookLM、本当に便利な「情報参謀」であり「相棒」です。あなたのデスクの書類の山を、あっという間に検索可能なデータベースに変えてくれます。(ただし、個人情報や機密情報はダメ、絶対!ですよ!)
でも、学校全体のDXを考えたとき、NotebookLMだけですべてが完結するわけではありません。
例えば…
・NotebookLMは、リアルタイムで更新される情報に自動で追従するわけではありません。(Googleドライブのドキュメントを読み込ませても、元のドキュメントが変わってもNotebookLMの回答は変わりません。再読み込みが必要です!)
・NotebookLMは、複雑な統計集計や、ピカピカのグラフ作成はできません。(養護教諭さんの統計作業、集計後の分析は手伝えますが、集計そのものは別のツールが必要です!)
・NotebookLMは、学校の様々なシステム(校務支援システム、保護者連絡システムなど)と自動で連携するわけではありません。
そう、NotebookLMは「情報活用」という特定の領域で超強力なツールですが、学校全体のDXは、もっと色々なツールや仕組みが組み合わさって実現するものなんです。
例えるなら、NotebookLMは最強の「情報分析官」だけど、学校という大きな船を動かすには、他にも「操舵手」(校務支援システム)や「通信士」(連絡ツール)、「機関士」(ITインフラ)など、色々な役割が必要、ということ!
NotebookLM + α で、学校まるごとDXの可能性を広げよう!
NotebookLMの力を最大限に引き出し、学校全体のDXに繋げるには、他のツールやシステムと「連携」させる視点が重要です。(直接的なシステム連携だけでなく、ツール間で情報をやり取りする、という意味も含みます!)
どんな組み合わせが考えられるでしょう?
NotebookLM + 集計ツール(スプレッドシート、Excelなど)
養護教諭さんの統計作業のように、スプレッドシートなどで集計した匿名化済みデータをNotebookLMに読み込ませ、分析のヒントを得たり、報告書のドラフトを作成したり。
「集計は表計算ソフト、分析はNotebookLM!」
という使い分けで、データ活用の効率がアップ!
NotebookLM + コミュニケーションツール(グループウェア、連絡アプリなど)
NotebookLMで作成した校内規程の要約や、よくある質問への回答案などを、グループウェアの共有スペースに貼り付けたり、保護者向け連絡アプリのFAQ機能に転載したり。
NotebookLMで効率的に情報を整理し、それを皆がアクセスしやすいツールで共有する、という流れです。
NotebookLM + 校務支援システム(将来的な期待も込めて!)
現状、NotebookLMと校務支援システムが直接連携することは難しいですが、将来的には、校務支援システムに蓄積された匿名化・集計済みのデータ(例:欠席状況の傾向、成績の推移など)をNotebookLMが分析し、個別の児童生徒への指導や、学級経営、学校経営のヒントを提案してくれる…なんて未来が来るかもしれません! (これはあくまで希望的観測ですが、技術的には不可能ではありません!)
このように、NotebookLMを核として、学校で既に使っている、あるいはこれから導入する様々なツールと連携させることで、情報がスムーズに流れ、必要な人に必要な情報が届く「情報が活きる学校」に近づいていきます。
学校全体のDXって、結局どういうこと?
学校全体のDXは、単に最新のデジタルツールを入れることだけではありません。それは…
学校文化の変革: 「紙でしかダメ」「やり方を変えたくない」といった固定観念を乗り越え、「どうすればもっと良くなるかな?」と皆で考え、新しいやり方を試してみる雰囲気を作る。
教職員の意識改革: デジタルツールを「難しいもの」「苦手なもの」と決めつけず、「自分の仕事を楽にしてくれるかも」「子どもたちの学びを豊かにしてくれるかも」と、前向きに捉えて使ってみる。
情報共有の仕組みづくり: 誰がどんな情報を持っているか、どうすればその情報にアクセスできるか、皆が分かりやすいルールやツールを整備する。
セキュリティ対策の徹底: デジタル化を進める上で、最も重要かつ忘れてはならないのが情報セキュリティです。個人情報保護の意識を高く持ち、安全な運用を徹底する。
これらの要素が組み合わさって、初めて学校全体のDXは成功に向かいます。NotebookLMやチャットボットは、そのための強力な「きっかけ」であり「ツール」なのです。
学校DXが創り出す、ワクワクする未来像!
学校全体のDXが進んだら、どんな未来が待っているでしょう? 想像してみましょう!
先生たちは、もっと子どもたちと向き合える!
書類仕事や情報探しに追われる時間が減り、一人ひとりの子どもたちの声に耳を傾け、寄り添う時間が増えます。授業準備も効率化され、より創造的で楽しい授業ができるようになります。
子どもたちの「個別最適な学び」が加速する!
蓄積された学習データや健康データ(もちろん適切に管理されたもの!)を分析し、一人ひとりの理解度や興味関心に合わせた教材や課題を提供できるようになります。
保護者・地域との連携がもっとスムーズに!
学校からのお知らせがタイムリーに届き、学校への問い合わせも手軽にできるようになります。学校と家庭、地域が一体となって子どもたちを育む体制が強化されます。
学校が、もっと「働くのが楽しい場所」になる!
無駄な作業が減り、自分の専門性や得意なことを活かせる時間が増えます。教職員同士の情報共有も円滑になり、チームとしての力がアップします。
どうですか? ワクワクしませんか?✨
さあ、学校DXの冒険へ、小さな一歩を踏み出そう!
学校全体のDXは、一朝一夕にできるものではありません。大きな目標に向かって、小さなステップを積み重ねていく「冒険」のようなものです。「NotebookLM、ちょっと使ってみようかな?」
「この会議の資料、NotebookLMに読み込ませてFAQ作っておこう!」
「保護者向けのよくある質問、リストアップしてチャットボットのネタにできないかな?」
まずは、そんな小さな一歩から始めてみましょう!
失敗を恐れる必要はありません。新しいことに挑戦すれば、うまくいかないこともあります。でも、そこから学び、改善していくことが、DXの本質です。
このシリーズが、皆さんが学校DXという冒険に踏み出す、その背中をそっと押すことができたなら、筆者としてこれ以上の喜びはありません!
未来の学校は、きっともっと子どもたちが輝き、先生たちが笑顔で、地域との繋がりも温かい場所になっているはずです。その未来を、私たち自身の手で創っていきましょう!
5回にわたる学校DX事例紹介シリーズ、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
あなたの学校DXの旅が、素晴らしいものになりますように!応援しています!!
ここから下は、今までの記事を基に書いたものを具体的に小説にしました
AIが使われるようになった未来の学校の物語です。
途中から有料になります。
AIと先生の1ヶ月 〜とある小学校のDX奮闘記〜
私、山田麻衣子は、42歳。
この町で生まれ育ち、そのまま地元の小学校の教師になった。勤続20年。中堅と呼ばれる年齢になり、それなりの自信と、それ以上の疲労が体に染み付いている。特に、年々増える事務作業や情報収集に、体力と気力を削られているのを感じていた。
新しい教育の波が来るたび、研修資料や手引きが分厚くなり、ついていくのが精一杯だった。
正直、
「もう、新しいことはいいかな…」
なんて弱気な自分が顔を出すこともあった。
私のPCスキルは、メールと簡単な文書作成、成績処理ソフトへの入力程度。新しいシステムやアプリにはどうも腰が重く、
「紙の方が早いし確実」
「新しいことを覚えるより、今までのやり方の方が効率がいい」
が、いつしか私の心の壁になり、ため息の数だけ壁は高くなっていた。
今日の帰宅時間も、午後8時を回っていた。職員室にはまだ数人残っていた。明かりが消える気配がない。
私のデスクには、山積みのプリント、作成途中の指導案、会議用資料の作成資料等々…。どれもこれも、やってもやっても終わらない。
隣の席の佐藤健太先生は、今年採用されたばかりのピカピカの一年生だ。彼はいつもPCに向かっている。何やら楽しそうに画面を見ていることも多い。ただ、彼もまた、最新の教育技術に詳しいというよりは、新しいものへの好奇心が旺盛なタイプだった。
「AI?なんか面白そうですね!」
とは言うものの、具体的にどう仕事に使えるかは分かっていないようだった。彼もまた、日々の業務に追われ、時々頭を抱えている姿を見かける。
私たち二人は、どちらかというと「アナログ寄り」で、「最新技術?美味しいの?」レベルの、ある意味お似合いのコンビだったかもしれない。
1週目:校長先生の「丸投げ」という名の「始まり」
その週の月曜日。朝礼で、校長先生が興奮気味に話し始めた。校長先生は新しいもの好きで、何か新しい情報があるとすぐに職員に共有したがるのだが、いかんせん、その後のフォローが続かないのが常だった。
まるで、新しいおもちゃを自慢する子どものようだ。
「皆さん! 先日参加した校長会で、大変興味深いお話を聞いてきました! これからの学校には『DX』が必要です! デジタルトランスフォーメーションです!」
職員室には、戸惑いと眠気が混じった空気が流れる。「また始まった…」という顔をする先生もいる。
私も、正直「また何か始まったよ…」と思っていた。心の中で「この状況から逃げ出したい!」と叫んだのは言うまでもない。
「そこで! 皆さんにもぜひ使っていただきたい、素晴らしいツールがあるんです! 『NotebookLM』と言います! これを使えば、日々の業務が効率化され、働き方改革にも繋がる!…らしいです!」
「らしいです」に、私は思わず苦笑いした。やっぱり、校長先生らしいや。具体的な使い方や導入方法については一切説明せず、
「とにかく触ってみてください! わからないことは、若い先生たちに聞いてください!」
と言い放ち、颯爽と校長室に戻っていった。
若い先生たち、と言われて、佐藤先生と私は顔を見合わせた。私たちもよく分からないのに、誰に聞けばいいんだ…?
まさに「人任せとは、まさにこのこと!」である。
「…丸投げ、ですね。」
私の隣で、佐藤先生が小さくつぶやいた。
「みたいね。でも、NotebookLM、って何だろうね? 佐藤先生、知ってる?」
「いえ、僕も初めて聞きました。でも、なんか面白そうですね! よーし、僕、ちょっと調べてみます!」
「お、頼りになるね! じゃあ、私はお茶でも淹れてくるわ。」
「いやいや、山田先生! 丸投げされたんですから、一緒に調べましょうよ! 私だってよく分かってないんですから!」
と佐藤先生が慌ててツッコミを入れる。
放課後、私と佐藤先生は、校長先生から伝えられた「NotebookLM」とやらを調べてみることにした。学校のGoogleアカウントで使えるらしい、ということだけは分かった。
ログインしてみると、画面には「資料をアップロード」というボタンと、チャット画面が表示されている。シンプルな画面に、少しだけ安心した。これなら、私でもできそう…かも?
「へぇ、ここに資料を入れるんですね。何を入れましょうか?」
と佐藤先生。
「そうね… 来週の研究授業で『環境と生き物』をするんだけど、指導要領解説書を読むのが面倒くさくて困ってるのよね。あれ、読み込ませてみようか。」
「先生、勢いだけじゃないですか! もっとちゃんと考えて!」
と佐藤先生がツッコミを入れる。
指導要領解説書をアップロードしてみた。NotebookLMは資料を読み込み、「準備ができました。何か質問はありますか?」と表示した。
「よし、聞いてみよう! えーと… 『『環境と生き物』の単元を授業します。内容を分かりやすく教えてください』っと。」私がチャット画面に打ち込む。
数秒後、回答が表示された。
それは、分厚い解説書を読んでもピンとこなかった目標が、驚くほど簡潔に、そして私が知りたかった「子どもたちが自分たちにできることを見つける」という点に焦点を当てて要約されたものだった。
さらに、その回答が解説書のどの部分に基づいているか、出典も示されている。
「え…すごい…! 佐藤先生、これ見て! こんなにスッキリするんだ…! まるで、霧が晴れたみたい!」
「本当だ! すごいですね! これなら、いちいち分厚い本をめくらなくても、知りたいことがすぐ分かりますね!」
と佐藤先生も興奮気味だ。
調子に乗って、私は続けて質問した。「この目標を達成するための授業の進め方を、詳しく教えてください。」
NotebookLMは回答を生成したが、それは指導要領解説書に書かれている一般的な内容を並べただけで、私が期待していたような、具体的な授業展開のアイデアではなかった。
「あれ?なんか違うな… もっと具体的なことが知りたいんだけど。例えば、導入で子どもたちの興味を引くようなアイデアとか… うーん、思ったようにはいかないわね…」
「先生、AIは万能じゃないですよ! 資料に書いてあることしか答えられないのかもしれませんね。指導要領解説書や教科書には、具体的な授業の進め方や導入アイデアまでは詳しく載ってないから…」
と佐藤先生も首を傾げる。
次に、佐藤先生が試した。
「じゃあ、この単元で使える『発問』の例をいくつか教えてください。」
NotebookLMはいくつか発問例を提示したが、どれも教科書ガイドに載っているような、ありきたりなものだった。
「うーん、これもイマイチですね。もっと子どもたちが考えたくなるような、面白い発問が欲しいんですけど… AIって、もっと気の利いたこと言ってくれないんですか?」
「先生、AIに『気の利いたこと』を求めるのはハードル高すぎます! AIに聞けば何でも出てくるわけじゃないんですね…」
と佐藤先生も少しがっかりした様子だ。
二人は顔を見合わせた。どうやら、AIに聞けば何でも解決するわけではないらしい。資料の内容を理解してくれるのはすごいけれど、そこから新しいアイデアを生み出したり、資料に書かれていないことを推測したりするのは苦手なのかもしれない。
これが、私たち二人の最初の「AIあるある」体験だった。万能の魔法のツールではない、という現実を知った瞬間だ。
「先生、教科書も読み込ませてみましょうよ!」
「そうだね。教科書は子どもたちに分かりやすく書いてあるからね。『このページを授業するための計画を作って』という指示がいいかも!」
するとどうだろう。
先ほどの回答よりも具体的なアイディアが示された。
「じゃあさ、授業で使うスライドのアイディアも出してくれるかな?」
「どう言えばいいですかね?」
「『授業する計画を基に、授業で使うスライドのアイディアを作って』って言えばいいんじゃない」
悩むよりやってみる!
思いついたことを入れてみると、あっという間にアイディアを作ってくれた。
その日は、夢中になって、いろいろ質問した。
まだ使い方がよく分からないけど、こちらの入れる資料や聞き方によって回答が変わってくることがよく分かった。
「まあ、今日はここまでにするか。お腹空いたね。佐藤先生、付き合ってくれてありがとう。」
「いえいえ! でも、ちょっと面白かったです。 明日もまた使ってみましょう! 」
「お! 佐藤先生、良い心がけね! そうね、どんどん使ってみましょう!」
結局、その日の帰宅時間はいつもと変わらず遅かった。
でも、新しいツールに触れた、ほんの少しの新鮮な疲労感と、もしかしたら何かが変わるかもしれない、という小さな期待があった。佐藤先生との、こういうくだらないやり取りも、なんだか楽しい。
2週目:試行錯誤と小さな成功、そして広がる輪
NotebookLMの使い方が分からず、私と佐藤先生は試行錯誤を続けた。資料の読み込ませ方を変えてみたり、質問の言葉遣いを工夫してみたり。まるで、「迷宮からの脱出」である。
ある日、私は学級懇談会の資料準備で困っていた。昨年度の資料を参考にしたいのだが、議事録形式で書かれたPDFは読みにくいし、どこに何が書いてあるか分かりづらい。特に、保護者からどんな質問が出て、学校側がどう答えたのか、その部分だけを抜き出したいのだが、手作業で探すのは骨が折れる。
「佐藤先生、これ、昨年度の懇談会資料なんだけど、保護者からどんな質問が出たか、ここから探し出すの大変で… 何かいい方法ないかな? もう、頭がこんがらがっちゃって…」
「先生、こんがらがる前に相談してください! でも、NotebookLM、使ってみましょうか! 議事録みたいな資料だと、ちょっと工夫がいるかもしれませんけど、試してみる価値はありそうです!」
私たちは昨年度の懇談会資料のPDFをNotebookLMに読み込ませた。そして、
「この資料から、保護者からの質問と思われる箇所とその回答を抽出してリストアップしてください」
と質問した。
NotebookLMは、資料の中から質問らしき文章と回答らしき文章をいくつか抜き出してくれた。しかし、やはり議事録の形式が複雑なため、質問と回答が微妙にずれてしまったり、文脈が通じない箇所があった。NotebookLMは、あくまで資料中の「言葉」を手がかりに、関連性の高そうな部分を抜き出しているだけなのだ。
「うーん、やっぱり議事録は難しいのかな… 完璧にはできないみたいね。世の中、そんなに甘くないわね。」
「先生、そんなに落ち込まないでください! 完璧じゃなくても、何も見ないよりは、ヒントになりますよ! この辺が質問っぽい、って分かっただけでも探しやすいです。あとは、私たちが元の資料を確認して、正確な質問と回答を整理すればいいんです!」
と佐藤先生は、前向きな姿勢を崩さない。
二人は、NotebookLMが抽出した箇所を手がかりに、元のPDFを読み返しながら質問と回答を整理していった。NotebookLMが完璧にやってくれるわけではないが、ゼロから手探りで探すよりはるかに効率的だった。
「NotebookLMは、資料を『読んで』くれるわけじゃないんだね。資料の中の『言葉』を手がかりに、関連する部分を探してくれるイメージかな。だから、資料を読み込ませる側が、AIが理解しやすいようにちょっと整理したり、質問を具体的にしたりする工夫が必要なんだ。」
と私は気づいた。AIはあくまでツールであり、使う側の意図や工夫が重要だと理解した。まるで、「道具は使いよう」である。
「そうですね! AIが得意な『情報の中から関連する部分を見つける』っていう作業をAIに任せて、私たちが得意な『文脈を理解して正確に判断する』っていう作業を私たちがやる、みたいな分担ですね! これぞ『二人三脚』ですね!」
と佐藤先生も頷く。
この小さな成功体験から、私たちはNotebookLMとの付き合い方を掴み始めた。AIに「丸投げ」するのではなく、「AIが得意なこと」と「人間がやるべきこと」を分担するイメージだ。
私は、学級経営の参考資料や、過去の保護者向け配布文書テンプレートなどをNotebookLMに読み込ませてみた。配布文書の作成時、
「〇〇の行事について、保護者に伝えるべきポイントを要約して」
と質問すると、テンプレートの内容を踏まえつつ、必要な情報を整理して提示してくれた。
「これなら、配布文書のたたき台がすぐに作れるわ! あとは、自分の言葉で加筆修正すればいいんだから。今まで、一から文章を考えるのが大変だったけど、これなら楽になりそう! やったー!」
「先生、喜び方が子どもみたいですよ! でも、本当に良かったですね!」
と佐藤先生がまたしてもツッコミを入れる。
佐藤先生は、授業で使う資料のPDFを読み込ませて、
「この文章の難易度はどのくらいですか? 小学6年生に理解できるレベルですか?」
と質問してみた。NotebookLMは、使われている言葉の難易度や文章構成などを分析し、ある程度の目安を示してくれた。完璧な評価ではないが、教材研究の参考にはなる。その学年に難しいものは、
「小学校6年生に分かる文章で書き直して。」
と指示すればよい。
私たちのNotebookLM活用は、少しずつ他の先生たちの耳にも入るようになった。
「山田先生と佐藤先生、最近なんか仕事早くなったわね。いつも遅くまで残ってたのに。」
「なんか、AIとかいうの使ってるらしいよ。校長先生が言ってたやつ?」
「へぇ、どんなことができるんだろう? 私もちょっと使ってみたいかも…」
まだ半信半疑の先生も多かったが、私たちのデスクから聞こえる「へぇ!」「なるほど!」といった声や、以前より早く帰宅する姿を見て、興味を持つ先生が増え始めた。
まるで、「新しいおもちゃを見つけた子どもたち」といった雰囲気である。
この週も、帰宅時間はまだ午後7時を過ぎていたが、以前のような「終わらない」という絶望感は薄れていた。小さな成功体験が、私たち二人のモチベーションを支えていた。そして、他の先生たちからの関心も、私たちの背中を押してくれた。佐藤先生との、くだらないけれど息の合ったやり取りも、私たちの奮闘を楽しくしてくれた。
3週目:Geminiとの出会い、創造性の解放、そして子どもたちの熱狂
NotebookLMで情報整理の効率化を実感した私は、次に「表現」の部分で困っていた。
次の授業で使う掲示物用のイラストが欲しいのだが、フリー素材サイトを探してもイメージ通りのものが見つからない。かといって、自分で描く時間もスキルもない。(美術はちょっと苦手だった…子どもの頃から絵を描くのはどうも…「絵心がない」ってレベルじゃないんだよ! まさに「絶望的」!)
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