ハッピーライティングマラソン#3「あなたが文章を書くとき、どんな喜びやうれしさを感じますか?」
「あなたが文章を書くとき、どんな喜びやうれしさを感じますか?」
文章を本格的に書くようになったのは、昨夏のタイ・ラオス旅行がきっかけだった。
帰国後、まずは旅の思い出をフォトブックにまとめた。
31日間の旅。
メンバーは入れ替わりながら、いちばん多い時で6人。
写真の選別もレイアウトも大変だったけれど、旅を振り返りながらの作業は、とにかく楽しかった。
旅の終盤はひとり旅になった。
私は口で説明するのが得意ではない。
「こんなことがあったんだよ!」と家族や友人に伝えるには、文章にしたほうがうまく伝えられると思った。
ひとり旅期間のフォトブックは、いつの間にか文章だけのページも生まれていた。
たとえ自分たちしか見ないものだとしても、残るものだから、ちゃんとした情報を載せておきたい。
訪れたお寺の成り立ち、出会った果物、気候のこと……。
たくさん調べた。
――訪れたお寺が実は「第一級寺院(タイのお寺における最上格)」だったと知った。もっと隅々まで見ておけばよかった!
――初めて食べた果物は、短い旬の期間にたまたま出会えたものだとわかった。やったー!
――ラオスでは1日だけ快晴で、あとはずっとどんより⇔じとじと雨。 雨期だとはわかっていたけど、バッと降ってバッと晴れるタイの雨期とこんなに違うとは思っていなかった。
年間の天気図を見てびっくり。8月のラオスは、9割以上の日が雨だという。あの快晴が、まさかそんなにレアだったなんて――!
もちろん予習してから旅に出たのだけど、偶然知ったものや生まれた疑問は帰国後に調べるしかない。
調べるたびに果てしない量の情報に触れ、旅の体験がさらに深くなっていった。

けれどフォトブックに載せられる文章は、ほんの一部だけ。
「せっかく調べたのにもったいない!」と思って、旅行記を書くことにした。
最初に5日分(母が先に帰国するまでのパート)を書いて、スキルマーケットでプロの人に見てもらった。
「メンバーの反応を書いてこそ家族旅行記」と指摘された。
そこからまた、旅の記憶を掘り起こしながら書いていった。
あとから旅に加わる義父母との期間は、実は憂鬱だった。
嫁としては気を遣うに決まっている。
でも孫との海外旅行――義親孝行のまたとない機会だから「義父母を誘おう」と言い出したのは自分だった。
それでもどんな雰囲気になるのか見当がつかない不気味さがあった。
旅ではいろんなハプニングが起こった。
みんなでそれに対峙していくうち、義父母との関係性に変化を感じた。
(これから公開予定の旅行記のネタバレになるからここでは割愛)
漠然と感じていた自分の変化。
それがなぜ起こったのか……書くことで、気づくことができた。
謎解きのように、長年の自分の過ちがあぶりだされた。
日ごろの人間関係の煩わしさに、実は助けられていた面もあるということにようやく気づくこともできた。
「書くこと」は、ただ記録するだけじゃない。
自分でも気づいていなかった気持ちや出来事に光を当ててくれる。
私にとって文章を書く喜びは、そんな「再発見」にあるのかもしれない。
これまではタイから帰国するとすぐにまた行きたくなって、そんな自分を持て余していた。
今は帰国して10か月も経つのに、「まだ行けない」と思う。
旅行記を電子書籍として形にして、ようやく旅が完結する気がする。
文章を書くことで、私はまだ、旅の途中にいるのかもしれない。
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お読みいただいてありがとうございました。
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旅行記の「目次」と「はじめに」だけ先に公開しました。
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