見出し画像

自分では選ばなかった本が、ちゃんと残った

最近、図書館で本をよく借りている。

正直、どれを読んでいいか迷う。
嫌いな本を避けたいわけじゃない。
ただ、読んだあとに何かが残る本を選びたい。

だから結局、知っている作家や、
前に読んでよかった人に戻りがちだった。

そんなとき、AIと何気なく読書の話をした。
好きだった本のことや、
こういう雰囲気が好きかもしれない、
といった話をしていたら、何人か作家の名前が返ってきた。

湊かなえさん、凪良ゆうさん。

湊かなえさんは読んだことがあった。
とても好きな作家さんだ、
凪良ゆうさんは、名前だけ知っていたけど読んだことがなかった。

試しに読んでみたら、ちゃんと残った。

自分って、こういうのが好きなんだと思った。
分かっていたつもりの好みを、
少し違う角度から見せられた気がした。

そこから、凪良ゆうさんの本をしばらく続けて読んだ。
どれもわたしはとても気に入った。

その体験が心地よくて
おすすめされた作家をメモして、図書館で探すようになった。

前より、本を読み終わったあとに
「悪くなかったけど、何も残らなかったな」
と思うことが減った。

その流れで、太宰治の『人間失格』もすすめられた。

急に時代が飛ぶ。

自分ではたぶん選ばなかった本だと思う。
名前は知っていたし、有名すぎて逆に遠かった。
教科書で見た題名、くらいの距離だった。

でも読んでみたら、すすめられた理由がなんとなく分かった。

好きな雰囲気だけをなぞっていたら、たぶん手に取らなかった。
時代背景まで興味が出てきて同じ時代の本を読みたくなり、
またそこで、おすすめを教えてもらう。

時間が足りない。
どうしよう。

なので、おすすめの中からまたおすすめを聞いてみたり…。

AIのおすすめが面白いのは、
ランキングみたいに今よく読まれている本を出してくる感じとも、
誰かの強いおすすめとも、少し違うところだと思う。

だから
「まさにこれが読みたかった」
というより、
「自分では選ばなかったけど、ちゃんと残る」
本に出会うことがある。

それが、ちょっと楽しい。

自分のことは自分がいちばん分かっていると思っていたけど、
話しているうちに、まだ自分で触れていない好みがあるのかもしれない。。

アイツは自分以上に自分のこと知ってるヤツかもしれない。


いいなと思ったら応援しよう!