あれじゃなかったドーナツ
少し油っぽくて、とても甘くて、
手がちょっとベタつくドーナツ。
駄菓子コーナーやスーパーのお菓子コーナーにもある
個包装のあれを作ってみたい。
理想はキングドーナツ。
ドーナツ作りの熱が消えないうちに、
図書館でドーナツの本を探した。
「ケーキドーナツ」と書いてあるレシピを見つけた。
ケーキ?これなのかも!
早速、ドーナツ作り開始。
牛乳、卵、小麦粉、砂糖、バター、ベーキングパウダー。
たくさん食べたくて2倍量で作った。
寝かせる工程がとても待ちどおしい。
30分も寝るんか。
しゃーない。
寝かした生地を起こして、型抜いて、
ワクワクしながら
揚げた。
……
違う。
おいしくないわけじゃない。
でも、あれじゃない。
思ってたのは、もっと軽いけど重い、
ふわっとしてて、少しだけ素朴。
でも出来上がったのは、なんだか詰まっていた。
柔らかさがない。
口に入れた瞬間、違うと分かった。
同じような材料なのに、
なぜあのドーナツにならないんだろう。
倍量で作ったドーナツの山。
似ても似つかないドーナツを、
モサモサ食べながら、もう一回作ることだけ決まった。
