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理由:「軽いから」。HONDAがTOYOTAともKawasakiとも違う、その企業姿勢がメーターに凝縮されている件

誰も文句を言わないモンキーのメーター。

キーオンでぱちぱちと「まばたき」をする。もう、、それだけでかわいい。

一方、誰もが文句を言っているCB1000FそしてCB400”New”スーフォアのメーター。

見やすさ抜群。でも

理由は単純明快。「似合っていない」からだという声。

私もそう思う。クラシカルなデザインに寄せていったのに、メーターがいわゆる最先端のSSに搭載されているような…取ってつけたようなデザインのものが搭載されているのだ。

見慣れてしまえばどうということもないのだが…気になる人はすごく気になるということも

あげく、アフターパーツメーカーから「メーターカバー()」が発売される始末。

気持ちは分からなくもないが…これはこれでかえってダサい

直接のライバルとされるZ900RSは、伝統的な2眼アナログメーターである。誰も文句を言っている人はいない。

2台並ぶと…こんな感じ。うん、気になると言えばなる。ならないと言えば、全くならない。

世界一のバイクメーカー、ホンダ。つまりその開発陣は世界一とも言える。そんな彼らが、このライバルを研究しないわけがない。そして、こうしたユーザーが抱く感情、声を理解できないわけがない。モンキーのようなかわいいメーターをいちから開発し搭載することだってできる底力もある。つまり、これは「明確に」「意図を持って」「数々の稟議を経て」、「似合わない」と噂されることをわかった上で、こちはのメーターは制式採用されたのだ。その本当の理由を知りたかった。そして…ついに見つけた。

レーサーであり、ホンダで車輌開発にも携わってきた経歴をもつAndy氏のYoutubeである。いわゆるCB1000Fではない、こんど出る予定のCB400NEWスーフォアが初めて出展展示された、モーターサイクルショーにて、ホンダの開発エンジニアさんの声を聴くという激レア動画が公開されている。

5:56秒あたりから、その理由が説明されている。
若干音声品質が悪いのが悔やまれるが、

明確に、「軽いから」という理由が告げられている。ホンダが”今”持っているメーターのなかで、一番軽いから、だ、と。

見た目よりも、ユーザーの所有欲よりも、トータルデザインよりも、バイクという乗り物であること。これからの400ccネイキッドのスタンダードとして君臨すること。ホンダはこれを目指し判断したのだ。

バイクとは、クルマ以上に「重量」と「重量配分」が如実に運転に影響する乗り物だ。停止状態での押し歩きや、走行中右へ左へ車体を倒し、積極的に「操る」テクニックを要求してくる乗り物だ。

だからこそ昔のバイクに比べ、昨今のバイクは「マスの集中化」を意識した設計になるし、かつてのレーサーレプリカが採用していた極太アルミフレームのような構成はナリを潜め、トレリスフレーム構造のような技術が確立され、「1gでも軽く」「重い部品は1mmでも車体の中央に」を意識して開発がなされるのだ。

「運動性能の向上」というともう極限状態でサーキットでレースをしているバリバリマシンのようなケースを想像するかもしれない。しかしながら、それはむしろサーキットよりも一般公道でこそ価値を発揮するとされている。実際、素性が良く、バランスが良いバイクというものは操作していてとてもスムーズだし、変なクセがないし、楽なのだ。教習所を卒業して、いろんなバイクに乗った後、もういちど当時の教習車CB400スーフォアに乗った時に分かる、「教習車に選ばれる素性の良さ」。昨今のバイクに比べると重いな、とは思うけどね。

そこなのだ。重さなのだ。

新スーフォアにはVTECが搭載されない。その理由は「軽くするため」。これも動画の中でエンジニアさんから語られる。本来VTECが「機械的に」実現していた、低回転域から高回転域までできるだけフラットに気持ち良くパワーを出すことができる仕組み。それがいつしか「カムが切り替わったときの音ガヤヴァい」という副次効果のほうがフォーカスされるようになっていった。21世紀になり、キャブからFI制御へ世界が進み、燃調技術やコンピュータ制御が加速度的に進化したことによって、機械式ではなく「制御」でそれを実現できるようになった。

で、あれば、だ。単に重量物となってしまうVTECを実現するための機構は取っ払ってしまうことで、何キロも軽量化ができるというわけだ。

メーターも、同じ理由だという。1グラムでも、軽く。

ハーレーとくにクソでかいカウルが搭載されているバイクは、言うまでもなく取り回しに苦労する。デカいからだけではない。アホほど重いのだ。もちろん走り出してしまえば、有り余るパワーで全然問題なく走れるのだが、駐輪場から出す時。高速のPAからバックでよっこいしょ・・・と出発するとき。どうしても「重いなぁ」と思うケースがある。軽いは、正義なのだ。

ストリートグライド (FLHX):約 368 kg。ロードグライド・スペシャル(FLTRXS): 約391kg也。実質、軽自動車0.5台分だ。

一方で、バイクは趣味の乗り物である。1キロ重くなっても「かっこいい」のであれば二眼メーターを搭載しようじゃないか、と振り切ったのがZ900RSだ。なぜなら、Z1の復活こそが至上命題であり、かつてZに憧れた世代のリターンライダーたちの心を鷲掴みにすることこそが必要だったからだ。

そういう意味では、KawasakiはTOYOTAっぽくもあるのかもしれない。アルファード/エルグランド競争がそれだ。

技術よりもマーケティングを意識し、初代アルファードの足回り(特にリア)にはトーションビームという、、、どだい高級車ではありえない(とされる)機構を採用していた。なんせワゴンRとかのリアと同じ構造よ?

見るからにシンプルですね

理由:「室内空間が広く取れるから」。そして部品点数も少なく、安く済むから。そのぶん、よそにお金をまわせる。内装。塗装。キャプテンシート。「そういう車を欲するユーザーが何を期待しているのか」の部分にコストをかける。

TOYOTAでは他車種でも同じ事が起きる。「売れるから」「かっこいいから」というマーケテイング方針と判断が、技術に優先するケースが多い‥と感じる。中のエンジニアさんたちは「いやーそれどうなの」と思うケースもあるかもしれない。

アルファードよりも先に世に出た日産エルグランドは、足回りにも技術的に拘り、マルチリンクを採用。よりよい走行性能を実現していた…とされる。マルチリンク。画像を観ただけでもう複雑そうで、いかにも路面のギャップをきれいにいなしてくれそうじゃあないですか。

マルチリンク。見るからに部品点数が多そうじゃあないですか

が、マーケティングが技術屋を超えないのが日産だ。なんせ”やっちゃえ日産”とか言い出す前は「技術の日産」をウリにしていたのだ。クルマとして、高級ミニバンとして、こういう素晴らしい足回りこそ必要じゃあないですか。人を快適に運ぶ乗用車に最適な技術はどちらか?は明らかじゃあないですか。そのためにはトータルコストが上がって、内装や塗装やシートにかけるお金が減ってもしかたないじゃあないですか。

「パッケージ」という、大人4人が快適に移動するためには?という起点で居住空間を極めた設計・デザインを採用した初代プリメーラP10。それを生み出したのが日産
かつてのTOYOTAのセダン。居住性を犠牲にしても屋根は低いほうがかっこいい。そして実際売れた。いやほんと信じられないと思いますけどね、昔ぁこういうセダンが売れたんすよ

結果、圧倒的に売れ、市場をかっさらっていったのはTOYOTAアルファードだった。

「ユーザーが欲しいと思うことを提供することこそが商売」という哲学。そのためには、性能的に劣る選択を、冷徹にする。それがTOYOTAだ。

HONDAは日産ぽくもあるのかもしれない。「我々の思う最適な技術こそがユーザーを幸せにする」という哲学。そのためにはメーターがデザイン的にちぐはぐでも、軽いほうをチョイスする。

コストとの兼ね合いなども当然あるだろう。が、その話をするならモンキー専用のメーターを開発する金はあるのだ。そして、たまにyoutuberがしたり顔で語っているが「スマホ連携」をする必要があるから四角いメーターにしている?という見解もあったが、今回の話も踏まえ、やっぱりそれはない。という結論に私の中で至っている。

何故か?ハーレーの水冷ナイトスターには丸形メーターでありながら液晶表示が実現されており、スマホ連携なんかもばっちりする仕様のモデルが存在するのだ。(今年度から採用が見送られてしまったため、日本では中古市場にあるモデルのみで体験できる)

丸型でも、スマホ(ナビ)連携はできる。

つまり「やりゃあできる」。けど「やらなかった」。理由は明快で「軽量化」のため。HONDAらしい。実にHONDAらしい。


いずれにせよ、あと数日で新世代スーフォアが世に放たれる。

これをみて、KawasakiがZ400RS…いや、ちがうな。ゼファーまたはZ400FXとして復活させてくるのではないかと予想をたてておく。予想なんてもんでもない。素人の僕が妄想するくらい、ネットの記事などでもスクープ!落書き記事がアップされているくらい、誰でも思いつく話だ。

4気筒エンジンのZX-4Rを既にKawasakiは発売し、数少ない4気筒、400ccマシンとしてラインナップ。確固たる地位を確立している。そこにスーフォアの復活なのだ。これをみて、何もしないはずがなかろう?そして、Z650RSがいまいちハネていない‥どころか、「正直全く売れていない」。あえてデータは貼らないが、芳しくない販売台数の情報を確認している。理由は単純明白。2気筒だからさ。このテのバイクを乗り回したい世代(我々)は、あのF1のような、楽器のように美しく鳴る音と、無骨なネイキッドスタイルが欲しくてチョイスするのだ。

それはすなわち、下記記事などにもある「Z900RSでは重いんだよね」というユーザーの受け皿としてZ650RSは機能しないことを意味する。
「Z650RSはザッパーの再来だ!」というストーリーも…正直弱い。

ザッパー??”その”世代にとっての憧れは鬼塚のZⅡであり、特攻の拓のゼファーなのだ。クリーンで、誰でも乗れる、フレンドリーなHONDAのバイクも素敵だが、Kawasaki車の持つ独特の「毒」を欲するのも、また人間の欲求なのだ。

この現状をKawasakiは打破したいと思っているはず(と思いたい)だ。新型スーフォアが爆売れしていくのを(間違いなく爆売れするだろう)、黙って指をくわえて観ているはずがない(と思いたい)。

スケジュール的には
2027年 モーターサイクルショーでコンセプトモデルが出展
2028年 モーターサイクルショー限り無く市販モデルにちかいモデルが出展
2029年 市場投入 

というところだろうか。

間違いなく二眼メーターを搭載して。

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