(平和教育云々ではなく) 安全管理!!
このnoteは辺野古沖転覆事故を追っています。
文部科学省の報告書発表以降、教育基本法違反とか平和教育そのものが偏向している等が、事故の背景だという論調が強めですが、それとこれとは違うでしょう、ということを書こうと思います。
※ 過去記事に一部リライトを入れています。
直近の動き
6/15,6/16あたりのこと。辺野古沖転覆事故 発生3か月にして、、ようやく大手メディアが取り上げだしたようです。
(しっぽ切りライン見極めができた等の)「うがった」を含む色々な見方がある中ではありますが、長らく報道規制でもかかってるかのごとくでしたから、それよりは格段に前進かと思います。
その報道特集の中では、以下の通りの遺族の声も取り上げています。
自分が求めるのは全容解明ですので、誰がどういう経緯でどういう責任を持って、今回生徒が船に乗ることになったのか、実態をきちんと解明して欲しい
是非、「全容解明」に向かってまっすぐ進んでほしいですね。これはすなわち、以下のようなことだと私は認識しています。
旅程決定プロセスの問題点
安全管理・リスク管理観点からの検証と再発防止策
「個人的な~~~」が全体プロセスを形骸化しないための強い仕組み作り
学校及び学校法人の責務、外部委託すべき範囲のガイドライン
事故(事件)自体の、総括/刑事責任/民事/補償 etc
平和教育が…について
偏向した教育が人を殺した 論法
そもそも「平和教育そのものがダメ」とは、文部科学省を始め、冷静な人たちは誰もそんなことを言ってないのですが…
仮に、(特定の政治思想影響が強い)今の平和教育が行われていることが問題だと強く指摘したとしても、個人的には、上記のタイトルのような、ある種の短絡的論理展開はダメだと思います。
if 抗議船に乗らなければ…
確かに、この(反基地抗議活動という)平和教育とつながらなければ、この団体の船に乗らないことはできたかもしれない。
そうしたら、このスキームでの事故は防げたことになります。
なので、平和教育がまともなら、結果として抗議船を遠ざけられた可能性があったということ自体には、意味があることかもしれません。
もっとも、文部科学省も含め、抗議活動と紐づいたことが原因の全てであるというような極論は言ってない認識です。
反証
ただし、その展開がなぜダメかというのは、逆説的に考えてみる必要があると思います。すなわち、以下のことです。
「この平和教育をやらなかったら、本当に事故は防げたのか」
私は、恐らくこれはNoだろうと考えています。
だからこそ、平和教育自体是非や妥当性検証という観点の掘り下げは、安全管理とは別でやるべきだと思うのです。
というのも、
「基地見学もするし、反対側の立場で抗議船にも乗る」という両極端な観点を入れた超アグレッシブ平和教育もやってしまっていたらどうなったでしょうか。
抗議船どころか、基地見学側でも、やり方次第では事故は起こり得ます。
そうなると、結局、平和教育の内容だけでは、安全管理を担保することはできないことになります。
ゆえに、安全管理としての専門的な観点を入れることで、「高校生には危険だ」という判断基準を入れるしかないわけです。
私の主張
教育コンテンツと事故には因果関係がない
事故の直接原因は、海上運送法などが定める安全な運航管理義務を果たせない団体の問題
修学旅行の安全管理としては、「何があっても子供たちを危険から守る」という、内容に依存しないリスク管理のこと。
旅行・課外学習の安全性の担保
頭出し
課外学習の意義は言うまでもないことです。
修学旅行が学校生活の一番の思い出になることが多いのも、体験でしか得られない学びに、一生モノの価値があるということだと思います。
だからこそ、「安全な旅行」です。
事故の初動が悪かった…
平和教育の是非などとは別の観点として、「海難事故が起きた後の初動がヒドイ」というのもありました。
それは「事故発生後」の話としてはその通りです。ただ、初動の話は、安全管理全体として考えることの中での、ごく一部です。
安全管理の全体像
リスク管理が何より大事という風土づくり
未然防止(設計・チェックプロセス・管理体制準備)
早期検出・対処 → 初動はここの話
抜本対処 → 原状復帰、リカバリ対策
再発防止
システム障害であれ、天災であれ、この手の事故であれ、全体としてはこうなるかと思います。
今回の事故の最大のポイント
なぜこんな船に乗せることになったのか
今回は「未然防止」部分が何もできなかった。(なかった。)
だから、有事の際にすべてが想定外になり、一番行動力があった生徒とツアコンの人だけが辛うじて動き回れただけ。なのでしょう。
すなわち、学校組織として本来持つべきものが完全に欠落した、ガバナンス不全でしょう。
言いたかったこと
安全管理を強化するのは、教育内容の是非とは完全に別の話
同じく、団体が法令遵守できるか否かどう責任取るかも、学校側の安全管理観点とは完全に別の話
学校は、被害生徒及び保護者に対して、組織としての対策をあらゆる点で講じないといけない
旅行においては、、、から先は、別のnoteでも既に書いていることとリンクするのでここでは掘りません
どうか、全国の修学旅行で、正しい「安全管理」について、改めて徹底してほしいですね。
危険なカリキュラムを除外
治安の悪い場所等の選定をしない
民泊等が仮にリスクありとするなら、適切なところを宿泊選定する
保険加入その他、リスク管理観点での当たり前を実行できるチームで案現管理を担保する
リスクがダメ。ではない。ちゃんと説明し、同意の上で、それをやることでしか得られない体験を生涯の財産にしてもらう
(このnoteについて)
以下の想いで連載?しています。よかったらご一読ください
