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香取慎吾『Not Too Good Not Too Bad』は、ままならない日々のエンドロール

日々、どうにもならないことばかりだ。
人間関係、仕事、将来、健康、お金。
ひとつ解決したと思えば、また別の不安が顔を出す。

夜、ぼんやり天井を見つめて、ため息すら出なくなる。

そんなとき、香取慎吾さんの『Not Too Good Not Too Bad』を聴く。

何も問題は解決していないはずなのに、
「まぁ、これでいいか」と心が許されて、ひとまず今日を終えられる。

ままならない人生を、そっと肯定する歌

ままならない人生だけど 
そんな君も愛してあげよう


答えなんてわからないし 
この人生も悪くない


人生は、最高でも最悪でもない。
揺れ続ける日々の中で、香取さんは「そんな君も愛してあげよう」と歌う。

甘やかしではない。
突き放すわけでもない。
ただ、同じ場所に立って、そっと頷くような肯定。

「がんばれ」とも「休め」とも言わない。
ただ、「そのままの君を認めてあげて」と、静かに語りかけてくる。

香取慎吾が歌う「ままならない人生」

表舞台に立つ香取さんの裏側にも、きっと語られない痛みがある。
明るく笑い、無邪気に振る舞う“慎吾ちゃん”の仮面の奥には、
誰にも見せない葛藤があるのではないかと、つい邪推してしまう。

この歌には、そんな彼だからこそたどり着いた「深く、静かで大きな愛」が滲んでいる。
誰も否定せず、ただ寄り添うような、海のように広い優しさ。

歌声の奥から、「それでも大丈夫だよ」という言葉にならない祈りが、ゆっくりと滲み出してくる。

自分の「つまずき」にも寄り添ってくれる歌

人は誰しも、胸の奥に、他人には見せられない傷を隠している。
明るく振る舞っている人ほど、なおさら。

『Not Too Good Not Too Bad』は、そんな“日々のつまずき”にそっと寄り添う歌だ。
「大丈夫だよ」なんて簡単に言わない。

それでも「今日をここまで生き抜いた自分」を、そっと認めてあげたくなる。
声に出さなくても、耳の奥にその言葉が残る。
「それで、いいんだよ」と。

「終わりの歌」ではなく、日常へ帰る歌

アルバムの最後にあるこの歌は、まるでエンドロールのように流れはじめる。

でも、これは“終わり”ではない。

むしろ、夢のような時間から、現実に帰るための橋渡しのように思った。

余韻を残したまま、そっと日常へ送り返す。

人生は、ままならなくて当たり前

こんな不安定な時代だからこそ、
「ままならない人生だけど、それでも大丈夫」という緩やかな肯定は、誰にとっても灯りになる。

完璧じゃなくていい。
最高じゃなくてもいい。
でも、だからこそ、この人生も、自分自身も、愛してあげよう。

1日のエンドロールに、そっと耳元で鳴らしたい一曲。

『Not Too Good Not Too Bad』を聴きながら、
また明日がはじまる。

ままならない明日が、きっとまたやってくる。
でも、それでいい。

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