前向きなコミュ障が、ソーシャルアパートメントで1年間サバイバルした話〜寂しいけど面倒臭い、その矛盾こそ大事〜
コミュ障の黒歴史が、まさか人類の住まい選びの判断材料になってしまうとは、誰が予想しただろうか。
「Googleで“ソーシャルアパートメント”調べたら、あきら君の記事が1番上に出てきたよ!」
友人からのLINEを見て、冷や汗かきすぎて風邪ひいた。
コミュ障である自分の薄っぺらい居住記録が、Google検索で公式HPの次に君臨していたのだ。

自分のコミュ障記録が、誰かの「住まい選びの判断材料」になってしまった。恥ずかしい。
実際この夏には、新しい住人の方に「この記事読んで、ここに住もうって決めたんです」とまで言われた。
いや、SUUMOとか健全なサイトを見てください!
しかし、この事態は自分に一つの責任感を植え付けた。
よし。このタイミングで、前向きなコミュ障がSAで暮らした一年間のリアルな記録を、もう一度、すべて晒け出すぞ。
【11〜12月】「毎日出没する人」→「一切出てこなくなる人」になるまで
引っ越した直後は「最初が肝心!」という謎の格言を背負い、毎日ラウンジに出没した。
名前を聞かれたら自己紹介。
「顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいね〜」と、まるでコミュ障漫才師の掴みのようなもんである。
起きて5分で仕事ができる場所は有り難い(部屋では仕事できない派)。誰もいないから1人貸し切り状態。あ、お掃除に来られているスタッフさんが来た。昨日から越してきましたとご挨拶しようか早速モジモジしてる。 pic.twitter.com/FrAQHypE9j
— 前田 彰 (@maeda_akira2416) November 8, 2024
しかし、そもそも大人数が苦手な人間に無理は続かない。
年末には、ラウンジ滞在時間が勝負かけてるウルトラマンくらい短くなった。「ジュワッチ」とだけ心の中で言い残し、即、M5⚪︎8号星に帰宅。
改めて気づいたのは、向いていない人が無理していても続かないという至極当然の真理だった。
【1〜3月】孤立しているのに孤独じゃない「ひきこもりの安心感」
年明けから春にかけては、完全に引きこもり期に突入した。
リビングの気配がすると無言でUターン。
「今日はカフェでも行きたい気分!」と言い聞かせて外に出る。誰かと会うエネルギーは、仕事や趣味など「別の場所で使いたい」期間だった。
でも、SAで暮らすと不思議と孤独じゃない。
ラウンジに行かなくても、「母国に帰る住人さんが冷蔵庫を置いていってくれる」など、誰かとゆるく繋がっている感覚があった。
コミュ障な僕がSAで暮らす一番の理由。
それは「何かあったときに、なんとなく誰かの気配がある」という最高の安心感があるからだと、この引きこもり期に気がついた。
2月からの新しい仕事。
— 前田 彰 (@maeda_akira2416) February 4, 2025
まずはオンラインで研修×2日。
キャリアブレイクを経て「仕事があるだけで有り難い」と心から思う。
過去にも未来にも意識がいかず、今に集中できることに胸いっぱい。
それ以上に頭が情報でいっぱい。
ふと見えた照明の明かりがハートに見えた。 pic.twitter.com/NdEwBMxtPO
【4〜6月】ココゾの時に救われる「超現代的な交流」
春になると、少人数の交流がじわ〜っと増える。
ある住人から「note読みました!よかったら話しましょう!」とDMが届いた。目と鼻の先にいる人の声が、一回電波を経由してスマホに届く。めっちゃ現代やん。
そこから繋がりが生まれ、久しぶりにラウンジへ行くと「久しぶり〜!生きてた?」と笑顔で迎えてくれる住人たち。
人付き合いってめんどくさい。でも、ココゾの時に救われるのも、また人間関係。
めんどうなことも踏まえて繋がっておくことが、人生のコストを下げてくれるんだと思う。
久しぶりにソーシャルアパートメントのリビングに行った。
— 前田 彰 (@maeda_akira2416) May 18, 2025
ゲームしてたり麻雀してたりすき焼き作ってたり様々だった。
自分たちは真っ暗な屋上でしっとり他愛ない話をしてた。
他愛ない話って至福の時。
どうにもならないストレスが有耶無耶になる雑談の力。
最後にお家を探検などした。
ありがとう。 pic.twitter.com/Yt304xlcMa
【7〜10月】最強の生存戦略、自分のペースを取り戻す夏
夏以降は、意図的に“頑張らない”を採用した。
気が向いた時だけラウンジで作業し、誰かと夕飯を食べる。逆に「今日はひとりでいたい」日は、誰とも会わない。
この“自分で決められる距離感”が今の自分にはちょうどいい。

無理に頑張って誰かと繋がろうとしなくてもいい。誰の目も気にせず、自分のエネルギー残量に合わせて生きる。
ナチュラルボーンオープンマインドでなければ、ナチュラルボーン陽キャでもない。
そんな人がコミュニティで暮らすためには、これが最強の生存戦略だと思った。
SA暮らしは、「特別なこと」ではないんじゃないか
「知らない人と一つ屋根の下で暮らすなんて考えられない」と、シェアハウス経験のない人に言われたことがある。
でも、普通のマンションに暮らしていて、ご近所付き合いのきっかけも交流もない方が、「同じ建物の中で、一つ屋根の下で暮らしてて怖くない?」と自分は思ってしまう。
SAとマンションの差異は、交流のキッカケと場所があるかないかだけ。だから、実はそんなに変わらない、特別なことじゃないと思ってる。
結局SAも“みんなで1人暮らし”をしているだけだから。
※それでも「家帰ってまで面倒なこと、家でしたくないわ!」って人は、SAやシェアハウスは絶対オススメしません!!
まとめ:【SA暮らしでコミュ障が出した生存戦略】
①全員と仲良くなる必要はない
仲良くなりたい時だけ、参加すればいい。みんな大人やし。
みんなと仲良くするのを諦める。
②コミュ障もたくさんいる(たぶん)
ラウンジにめっちゃ行く人は実は3割くらい。残りの7割は、それぞれ1人暮らしをしている人たち。同じ葛藤を抱えている人もいれば、快適に生活している人も山ほどいる。
③「別にこれでええんや」と思えたら無敵
他人の目を気にしなくなると、無敵。他人から見たらアホかもしれないが、これでええんやと思えたら、それは最強の武器。
なんとなくでも存在するコミュニティは、最高の安全装置。火事や台風、熊が出ても、なんとかなる気がする。
でも、生活している中で「寂しいな」って思うことが仕事や人生に影響するとわかった自分には、ちょっと面倒でもこの形が”今のベスト”だと思います(”今の”!)
寂しいけどめんどくさい

と、ここまで散々このSAの良さを散々語ってきたにもかかわらず、今日もラウンジには行っていない。
家から3駅ほど離れたタリーズで、ママ友の井戸端会議を聞きながら書いている。
誰かが嫌とかではなく、ただ単に「ちょっとめんどくさい」がずっと勝っている。
そんな矛盾を抱えながら、適度に適当に済むのがオススメかもしれない。
だって、ただの家やから。
考えすぎる必要なんてない。
コミュ障なのにSAで暮らしてきた1年。
わかったことは、一番めんどくさいのは自分だということだった。
