【毎ショ】不貞代行(410字)
依頼内容は社長の愛人になれという事だ。俺は顔も名前も性別も偽り、偽造された身分証を持って社長とホテルへ向かった。
社長と二人でホテルに入る、その姿を依頼人が写真に収める手筈だ。ホテルの入口のドアを開けた時、背後に人の気配を感じた。
「社長」
「うむ、計画通りだ」
社長が指を鳴らすと、男たちが夜闇から現れ、カメラを持った依頼人を取り押さえた。
「おや、副社長ではないか」
社長に見下ろされる依頼人は狼狽している。
「社長!何の真似ですか!?私を始末してもこのカメラに証拠が…」
社長はこちらに目配せする。俺は変装を外し、正体を見せた。
「お前!何をしている!依頼人は俺だぞ!」
「じゃない不倫、と呼ぶそうだな?」
依頼人の顔に焦りが浮かぶ。
「我が社で横行している美人局の一種で、役員失脚を狙って不貞をでっちあげ、役職を奪う。君も手を染めたか、副社長」
依頼人は顔を青くし、項垂れた。お客様よ、不貞を弄して自分だけ安心できると思うな。
▼参加させていただいた企画
▼恋愛月間・関連作品
▼浮気洗浄機(参考にした過去作)
