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書評家さんの対談に学ぶ 「書く目的」

今回は、思いがけないところで、すとんと腹落ちした話。


おすすめは時々、いい仕事する

先日、たまたまアマプラに勧められた映画が面白かった話を書いたのだけれど、今回はたまたまYouTubeにおすすめされた動画に突き動かされて記事を書いている。

YouTubeは興味ないな。流行りに乗った企画動画や、Vlogでしょ?と思う方も、ちょっと待ってほしい。最近は、いろいろな業界のプロの方が登場する動画も多く、面白い話が聞けるのだ。

三宅香帆さんつながりで

普段、本に関する動画を多く見ているわけではないけれど、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」著者の三宅香帆さんが一万円を持って本屋で買い物する動画を、先日再生した。

知らない本が山のように登場して、三宅さんの専門に関するお話も聞けて、面白い。

昔から、熱量をもって語られる話を聴くのが好きだったので、誰かが「これが良いんです…!」と話す姿を見られるこの企画は大好きだ。

過去には、メタルギアシリーズなどで有名なゲームクリエイター小島秀夫さんの回が語り口も心地よく、ご本人の頭の中を覗くようで、ゲームをやったことがないにも関わらず、たまらない神回だった。

…話が逸れてしまった。本題へ戻そう。

三宅さんの登場する動画を再生したことで、こんな動画がおすすめされた。

この動画は、三宅さんを含め書評家さんが集まって「書評家の仕事とは」「魅力を伝えるテクニック」「書き出しの話」など、様々なテーマで語っている。

やりたいことはこれだった

この中で、杉江松恋さんが紹介していた「ロンドンで本を読む(著・丸谷才一)」の紹介文が、心を捉えた。

イギリスの書評は知的で面白い読み物だ。
読むに値する本の魅力を、普通の読者に向けてすっきりと語る。
そして読者を本屋さんまで走らせる―そんな見本が41本。

動画内テロップより


この本を引用しつつ、杉江さんは語る。

書評家の仕事というのは
本の要約をきちんとするということ
どんな本か伝えるということ
買うべきか買わないべきか
読者の購買の判断をする手助けになるということだと。


あ、これだ。直感的にそう思った。
私がやりたかったこと、これだった。
霧が晴れるような感覚だった。


noteをはじめてから、「私はどうなりたいんだろう」「好きなものについて書きたいけど、自分を表現するのが好き、とは何か違っている気がする」とずっと思っていた。

けれど、思わぬところから
「はい、あなたの目指す道、きっとこれね。」
ドーン!と差し出された感じ。

しかも、そこに「読者がこの本を買うべきかという判断を助ける」という明確で、かつ難しい課題がついている。

作品を売り込む、宣伝するのではなく
買うべきかの判断を助ける、というのがしっくりきた。
これ、私がやりたかったことだ。
これが出来たら、すごく嬉しい。
震えるような気付きだった。

目標が大きすぎるかもしれないけれど、なんだかたくさん足掻いてみたい気持ちになっている。1つの動画で、こんなに変わることがあるなんて。

ひとまず今日の読書感想を一度保留にして、練り直すことにした。考えすぎると書けなくなりそうだけど、やってみよう。

三宅香帆さんが1万円企画の出版区に出演していなかったら、気付くのはずっと先だったかもしれない。いい出会いだったと思う。

対談動画の内容

先に紹介した対談動画は、文章を書いている人なら頷きたくなる話や、為になる話がたくさん含まれている。たとえば。

・文字数によって、書くべきこと、やるべきことが変わる。
・感想を書ける人は沢山いるのに「書評家」に依頼が来た理由を考える。
・WEB媒体用に、最初にフックをつける。
・書評全体を書いて、一番面白いところを頭に持ってくる。
・目が滑る文章にならないように、目に留まる部分を作る。

などなど。もし気になる方は、是非。
個人的には「締切をとうに過ぎて本当にギリギリなのに最後に1度は訂正をいれたい時」のとんでもないハックにも笑ってしまった。(笑ってはいけないと思いつつ)

そして、「本が溢れすぎている話」で出てきた「書斎曼荼羅」という本を検索したら、京極夏彦、有栖川有栖、村山由佳、など著名な作家さんの作業場を知ることができるルポとエッセイだったので、これも1度、読んでみたいと思っている。

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