ドラマ日記『ムショラン三ツ星』(最終回)
イタリアンの超一流シェフ・銀林葉子(小池栄子さん)が、なぜか刑務所給食を作ることに。調理仲間は料理初心者の受刑者たち。刑務所の厳しいルールと限られた予算の中、目指すはミシュランならぬ『ムショラン三ツ星』の最終回となる第5話。
刑務所を一般の人に公開する矯正展に炊場チームも出店することになり、葉子は新しいドーナツ作りを決意する。矯正展に向けて意気上がる炊場にテレビ局の取材が入ることになるが、テレビ放送が思わぬ事態を引き起こす。
二十代の頃、貧困層と向き合う仕事をしていました。親族に援助を頼んだり、亡くなれば遺骨の引き取りをお願いしたり。拒絶されることがほとんどでしたが…。娘に唐揚げを作ってあげたいと思いながら亡くなった竹田(温水洋一さん)の想いは、通じることはなく。まあ、現実はそういうもの。
テレビのインタビューで、やや能天気に応えてしまった葉子の言葉が、ネット上で炎上。受刑者には「臭い飯」で十分という、自らの現状に不平不満を感じている人からすれば、そうなるだろうなと。長期的視点に立てば、再犯率を下げることが、周り回って自分にも利するんですけどね。
川口(玉置玲央さん)の想いに、他の受刑者も共鳴し、上に直訴。現場から外されていた葉子も復帰が許され、矯正展にも出店が可能に。ドーナッツは大好評で、完売。
初回から受刑者役ではメインキャストと扱いだった玉置さん。最終回では、被害者家族と向き合うシーンも。心からの謝罪をするも、すぐに許されるというわけもなく。ずっとその姿勢を見続けるという息子の言葉。さだまさしさんの「償い」ですね。車を運転する人は、一度聴いた方がいいですよ。
出所した川口でしたが、職場では身バレして陰口を叩かれるも、遺族に送金しながら懸命に働いていました。そして、葉子に手紙とクッキーを届け。再犯することなく、彼の夢が叶うことを願います。いや、全5回と短い作品ではありましたが、さすがのNHKクオリティ。
余談:最近、Twitter(現X)を見ていたら、現在の上皇が退位される前の園遊会の写真が流れてきました。妻を庇うように肩を濡らす当時の今上天皇。相合傘の「肩濡らし」の背後には、「愛」があります。皇室の方々が、人としても尊重されますように。
