AIに作ってもらった「価値観ポーカー」を業務改善に応用してみる~AIを活用した業務改善③(全5回)|あるく戦記
AIに価値観ポーカーのミニアプリを作ってもらった前回までの流れを振り返ると、私自身が「AI×ミニアプリ」という組み合わせに強い可能性を感じている理由が、少しずつ形になってきたように思います。
AI活用でミニアプリを作るというシリーズでここまでお伝えしてきていますが、今回の第3回のテーマは 「価値観ポーカーの構造を業務改善に応用できるか?」 です。
前回紹介したミニアプリ「価値観ポーカー」はいわば自己理解のためのワークです。
しかし、この仕組みを"自己理解"だけで終わらせるのはもったいないと感じています。
なぜなら、このワークの設計には “意思決定の構造” が埋め込まれているからです。
■ 価値観ポーカーの本質は「優先順位付けのプロセス」
価値観ポーカーの流れを抽象化すると、次のようになります。
多数の選択肢がある
その中から手札(=暫定的な優先候補)が配られる
捨てるカードと交換候補を選ぶ
これを複数ターン繰り返す
最後に残った5枚が「自分にとって本当に重要な価値観」
つまり、価値観ポーカーは 「優先順位付けを段階的に行う意思決定プロセス」 なのです。
この構造は、自己理解だけでなく、業務改善にもそのまま転用できます。
なぜなら、この構造は「優先順位付け」をできるようにするのが本質であるため、ほかのケースでも応用が利くからです。
■ 業務改善の現場で起きている“属人化”の問題
私はこれまでに様々な業務の現場を見てきましたが、どの組織でも共通している課題があります。 それが 「属人化」 です。
例えば最近よく耳にする「1on1」。
もちろん会社でシステムや環境を整えて体系化できているところもあるとは思いますが…上司個人の力量に任せてしまっているなんて会社も多いのではないでしょうか。
1on1の質が上司によってバラバラ
話すテーマが毎回違う
判断基準が共有されない
相談内容が記録されず、再現性がない
“なんとなく”で優先順位が決まってしまう
この属人化は、業務改善の大きなボトルネックになります。 なぜなら、属人化は 「再現性の欠如」 を生むからです。
再現性がないと、改善は個人の力量に依存します。 属人化した改善は、組織に蓄積されません。
■ 価値観ポーカーの構造は、属人化を減らす“意思決定エンジン”になる
というわけで、価値観ポーカーの構造を「1on1」の業務改善に応用して、属人化の負担を下げることを考えてみます。
1on1では「何を話すか」が毎回曖昧になりがちです。 しかし、価値観ポーカーの構造を使えば、
1on1テーマカードを60枚用意する
その中から手札として5枚が配られる
捨てるテーマと交換候補を選ぶ
これを数ターン繰り返す
最後に残った5枚が「今話すべきテーマ」
という流れで、1on1のテーマ選定を“構造化されたプロセス”に変えることができます。
属人化していた「話すテーマの決め方」が、 ミニアプリによって 再現性のある意思決定プロセス に変わるのです。
■ 「カードを交換する」という行為は、業務改善の本質そのもの
価値観ポーカーの面白いところは、 “交換する”という行為がそのまま優先順位付けのメタファーになっている 点です。
業務改善でも同じことが起きています。
どの課題を捨てるか
どの課題を拾うか
どのテーマを優先するか
どの改善案を後回しにするか
これらはすべて「交換」です。
つまり、価値観ポーカーは 業務改善の意思決定プロセスをカードゲームとして可視化したもの と言えます。
この構造をそのまま業務改善に転用できるなら、 ミニアプリは「意思決定の属人化を減らすツール」になります。
■ 次回は、1on1版ミニアプリを実際に作ってみる
ということで、第3回の結論はこうです。
価値観ポーカーの構造は、業務改善に応用できる。 例えば「1on1」の属人化を減らす“意思決定エンジン”として使える。
次回の第4回では、 この構造を使って 「1on1テーマ選定ミニアプリ」 を実際にAIの力を借りながら作っていきたいと思います。
管理人あるく
