新未来世界からこんにちは第10話未来人の超能力と魔法猫カキブチの魔法
【あらすじ】20世紀の日本に住む大学生の茶倉と竹馬は、子孫の未来人ゼモン達とともに円盤に乗って50世紀にやってきた。ゼモンの妻エレナの愛車であるセレナ三世に乗って、茶倉達は空を飛んでいた。
第10話 未来人の超能力と魔法猫カキブチの魔法
「う~ん、未来人て何でもできるんだね」
竹馬が感心して言った。
「恐竜を化石から甦らせる位のことは、君達の世界の科学のレベルでも可能だよ。君達に比べれば、そりゃあ、できることは多いけれど、魔法使いのように魔法を使えるわけじゃない。君達の世界で言う超能力レベルの力は発揮できるよ。でもその力は、人間が本来持っていた力であり、使わないうちに退化してしまったんだよ」
「ええっ!ゼモンは超能力を使えるの?ちょっと、見せてよ」
竹馬が子供のような目でゼモンに催促した。
ゼモンが苦笑しながら右手を差し出して見せた。
手の平には何もなかったが、数秒後に青く輝く小石が出てきた。
「なんじゃこりゃ!」
竹馬がゼモンの手を凝視して叫んだ。
「ところで、その青い石は、何なの!」
茶倉が尋ねた。
「まあ、一種のエネルギー体だね」
ゼモンは窓を少し開けて、その石を空中に放り投げた。
石は空気に溶けるようにして消えていく。
「君達二人ともトリックがあると思っているんだろう。じゃあ、今度は君達の体を浮かせてみよう」
ゼモンが、二人を見ながら気持ちを集中させると、茶倉と竹馬の体が宙にゆっくりと浮いてまた降りてきた。
「わわわ、わかったから、もう何もしなくていいよ。お願い、しないで!」
竹馬が、両手で頭を抱えるようにして、やや悲鳴に近い声を上げた。
「まったく、あなた達ったら、一体何に驚いているの。そんなこと誰にでもできるわよ」
エレナが、目を大きく開けて笑っている。
「超能力位で、驚くんじゃねえよ」
カキブチの声が、どこからかしてきた。
「どこにいるの?」
茶倉が、カキブチのいる場所を探した。
よく見ると、ゼモンの右肩の上に小さな黒と白の模様をした丸い虫のようなものが止まっていた。
どうやらカキブチのようであった。
「しかし、カキブチって凄いな」
竹馬が尊敬して言った。
「おいおい、そんなに褒めると照れるじゃないか。タケマ」
「カキブチの魔法は別として、どうして未来人は、そういうことができるの?」
好奇心旺盛な茶倉が、首をやや捻って質問した。
「それはチャクラが目覚めているからよ」
エレナが当然のように言う。
「チャクラって、茶倉のこと?」
竹馬がわけのわからないことを言う。
「チャクラというのは、人間の身体の中にある七つのエネルギーの場のことだよ。第一のチャクラは脊椎の底部、第二のチャクラは生殖器、第三のチャクラは腹部、第四のチャクラは胸、第五のチャクラは喉、第六のチャクラは額、第七のチャクラは頭頂部にあるんだ。二十世紀に生きる僕達のチャクラは、普通目覚めていないのだけれど、ある修行をすることにより、それが目覚め、超人的な力を発揮できるようになるのさ。つまり七つのチャクラが、すべて目覚めると神通力を使えるんだ」
茶倉が、竹馬に向かってわかりやすく説明した。
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