新未来世界からこんにちは第4話タイムトラベル
【あらすじ】
ある日茶倉光一と竹馬友和の所へ未来人がやってきて二人を円盤に乗せて未来へ旅立とうとしていた。
第4話 タイムトラベル
「タイムトラベルなんてできるものなんですかね?」
茶倉は、そこを知りたかった。
タイムトラベルなんてSFの世界のものだと思っていたからである。
「宇宙空間には、目に見えない歪みが多数存在しています。その歪んだ部分を通り抜けることによって、過去と未来を自由に行き来することが可能なのです。我々の世界の科学者達も技術的な面で、エイリアン達から指導されてきました。試行錯誤の末、約50年前にタイムトラベルが可能になったのですよ」
そう言うと、ゼモンはテーブルの黄色のボタンを押した。
グレイの鈍い光を放っていた円盤内の壁の一部が、すぐに巨大画面に変わった。
そこには、暗闇と多数の星々、空から見た地上の様子が映し出されていた。
鹿児島の街が、マッチ箱くらいに見える高さだ。
それを見た竹馬の顔が青くなった。
「あの、この円盤落ちたりしませんよね?」
それを聞いたゼモンが笑った。
「フウー、フウー、オカシイ!」
バックスも丸太のように太い二本の腕をブルブル振り回しながら、ゼモンにつられて笑い出した。
どうやらロボットにも感情があるようだ。
「心配しなくていいです」
ゼモンが軽く手を振って言った。
「円盤の操縦は、このバックスがひとりで行っています。我々の世界のロボットは、非常に優秀で知能も人間と変わりません。人間のように忘れることがないから、人間よりも優れているとも言えます。部品さえ交換すれば、永久に生きることも可能です。バックスは、私が子供の頃からいたロボットなので、私にとっては親戚のおじさんみたいな存在ですね。彼に行きたい世界の年月日を言えば、コンピューターでタイムコントロールセンターとの交信が行われ、適切な指示が下されます。円盤は、その指示に従って飛べばいいのです。もし危険な状況に陥ったとしても、我々の世界のタイムトラベル救助システムにより救助も可能なわけです」
「今この円盤は、飛んでいるの?」
茶倉は、そう言うと、ミューを一気に飲んだ。
慣れてみると、そんなに悪い味ではない。
ゼモンは、テーブルの青いボタンを押した。
巨大画面に、今度は、茶倉達が乗っている円盤が映し出された。
光り輝く多数の星々を背景に、円盤は動かずに宙に浮いていた。
【続く】
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