新未来世界からこんにちは・第2話未来人は子孫でした
第2話 未来人は子孫でした
「ええ、少しはね・・・・・・」
茶倉が、緊張した表情で口を開いた。
「あの、このまま俺達をさらってしまうなんてことはないですよね」
警戒している竹馬の言葉に、未来人は「大丈夫」と言うと、右手の指をパチンと鳴らした。
それに反応したのか、すぐに一台のロボットが現れた。
銀色に輝くガッチリとしたボディの上には、円筒状の頭部がズシリと乗っている。
オレンジ色の丸い目を点滅させながら、長方形の口をパクパクさせて言った。
「マスター、お呼びですか?」と金属質の声を発した。
「この二人に、ミューを持ってきてくれないか」
「わかりました」
ロボットは、軽く頷くと、金色に輝く円盤内の床をジリジリと踏み鳴らしながら去って行った。
茶倉と竹馬は、感心したように顔を見合わせた。
本物のロボットを目の前で見るのは、これが初めてだからだ。
茶倉は、子供の頃テレビで観た宇宙を舞台にしたSFドラマをふと思い出した。
やはり未来になれば、ロボット達の活躍の場が増えてくるのだろう。
未来人が、胸のポケットから複数のボタンのついた薄いリモコンのような装置を取り出すとボタンを押した。
長椅子近くの床が、一部静かに開くと、その中から銀色の丸いテーブルがゆっくりと出てきた。
「ああ、そうそう、まず言っておきたいんだけど、私を信用してほしい。なぜって、君達は私の遠い祖先なんですから」
「ええっ!」
二人は、驚きのあまり言葉を失った。
未来人は、別に気にもせず話し続けた。
「私の名前は、ゼモンドウシ。漢字で書くと、是門道士。私の父方が茶倉君の子孫で、母方が竹馬君の子孫なのだよ」
「何か、証拠でもあるのかい?」
竹馬が、信じられないという思いでゼモンを凝視した。
「科学的な検査をすれば、すぐにわかるけれど、まあ、そこまでしなくても家系図を見てもらえば納得してもらえるかな」
ゼモンが、丸テーブルの上についている緑色のボタンを押すと、目の前にあるブルーのボードが画面に変化すると家系図らしきものが現れた。
【続く】
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