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🌅「いつの間にか孤独だった」と気づくとき――『50歳からのむなしさの心理学』第1章③から学んだこと

50歳前後になると、
これまでとは違うモヤモヤした気持ちを抱くことが増えてきました。

そんなときに手に取ったのが、
榎本博明さんの『50歳からのむなしさの心理学』です。

本書は、50代以降に突然訪れる空虚感やむなしさ
心理学の視点から整理し、それを「生きる意味を再構築するチャンス」
として捉えるためのヒントを教えてくれる一冊です。

今回は、第1章③「いつの間にか孤独な人生になっていた」
の内容を紹介します。

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■第1章③「いつの間にか孤独な人生になっていた」

この節では、50代前後になってから、
自分でも気づかないうちに人間関係が細くなり、
孤独感が前面に出てくる過程について語られています。

孤独は、
ある日突然始まるものではありません。

仕事や家庭での役割に追われるうちに、
人とのつながりを丁寧に育てる時間が減り、
気づかないまま心の距離が広がっていくことがあります。

そして、少し立ち止まったときに初めて、
「いつの間にか孤独になっていた」と気づくのです。


■概要

50代になると、
家族との関係や職場での立場が少しずつ変化していきます。

子どもが成長して親を必要とする時間が減ったり、
職場での役割が固定化されたりすることで、
以前ほど人と深く関わる機会がなくなることもあります。

毎日が忙しい間は、
その変化になかなか気づきません。

しかし、ふと時間に余裕ができたとき、
「自分には本音を話せる相手がいるだろうか」と考え、
孤独を意識するようになります。

本書では、この孤独を単なる寂しさとしてではなく、
これまでの生き方や人間関係を見直すよう促す心理的なサイン
として捉えています。


■孤独は突然やってくるものではない

孤独感は、
急に人がいなくなったから生まれるとは限りません。

忙しさの中で連絡を取らなくなったり、
役割を果たすことばかりに意識が向いたりするうちに、
人との関係が少しずつ薄くなっていきます。

自分の周囲に人がいても、
心を開いて話せる相手がいなければ、
孤独を感じることがあります。

大切なのは、知り合いの人数ではなく、
安心して自分を見せられる相手がいるかどうかなのだと思います。


■「必要とされなくなる不安」

50代は、これまで担ってきた役割が
少しずつ変わり始める時期
でもあります。

家庭では子どもが自立し、
職場では若い世代が中心になっていく。

そうした変化の中で、
「自分はもう必要とされていないのではないか」
と感じることがあります。

必要とされている実感を、
自分の価値と結びつけてきた人ほど、
役割の変化を大きな喪失として受け止めやすいのかもしれません。

しかし、役割が変わることと、
自分の価値が失われることは同じではありません。

これまでの役割から少し離れたときに、
肩書きや立場に頼らない自分自身の価値を見つめ直すことが
大切なのだと感じました。


■つながりは数よりも質

孤独を感じると、
「もっと人付き合いを増やさなければ」
と考えてしまいがちです。

しかし、本書を読みながら大切だと感じたのは、
人間関係の数を増やすことではなく、つながりの質を見直すことです。

無理に大勢と関わらなくても、
自分の気持ちを安心して話せる人が1人いるだけで、
孤独感は大きく変わります。

誰と、どのような関係を築いていきたいのか。

これからの人間関係を、
自分の価値観に合わせて組み替えていく
ことが、
人生後半には必要なのだと思います。


■この章の核心

この節の核心は、
「孤独になったこと」を責めるのではなく、
「これまでの生き方では、人との結びつきを保ちにくくなっている」
と気づくことにあります。

孤独は、
人間関係に失敗した証拠ではありません。

これからの自分に合ったつながりを作り直していく
必要があることを知らせる、心からの合図
なのです。


■読みどころ

孤独を考えるときは、
どの場面で強く感じるのかを分けてみると、
自分の気持ちを整理しやすくなります。

家族との関係なのか、職場でのつながりなのか、
それとも友人との交流なのか。

「周囲に人がいない」のではなく、
「安心して話せる相手がいない」ことが、
むなしさの原因になっている場合もあります。

孤独を無理に埋めようとするのではなく、
自分はどのような関係を求めているのかを静かに考えてみる。

それが、新しいつながりを育てるための第一歩になるのだと思います。


■第1章を通して見えてきたこと

第1章では、50代のむなしさについて、
次の3つの視点から語られてきました。

心の中に生まれる空白
仕事上の行き詰まり
そして、いつの間にか深まっていた孤独感

一見すると別々の悩みに見えますが、
どれも「これまでの生き方だけでは、自分の心を支えきれなくなっている」という共通のメッセージを持っています。

むなしさは、
人生が終わりに近づいた合図ではありません。

これからの仕事、人間関係、生き方を、
自分らしく作り直していくための入口
なのだと感じました。


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