8.【乳がん】平成おばさん、がんセンターへ行く 前編【治療計画まで】
こんにちは。平成おばさんミツクニです。
前回、がんセンターへの紹介状を書いてもらったので、今回はそこでの受診や検査についてお話ししていきます。
少し長くなりますので、前編・後編に分けてお送りします。
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【本日の流れ】
がんセンター受付
お薬外来
身長体重測定
看護師説明
診察(エコー検査)
説明(ざっくりした治療の流れ、本日の検査項目について)
満員電車の御礼と、ホテルのようなロビー
5月29日、がんセンター初診当日。
予約時間が午前9時だったため、出勤した夫を追いかけるようにして、8時すぎに家を出た。
引っ越して来てからこの時間帯の地下鉄に乗ったことがなかった私は、通勤ラッシュという概念をすっかり忘れていた。
引っ越し前は自転車通勤だったし、独身時代は始発駅を利用していたので、座れるのが当たり前だったのだ。そのため、満員電車に揺られるのは本当に数年ぶりのことだった。
総合受付で、予約している旨と紹介状があることを伝える。
前のクリニックから預かった、採取された組織サンプルの入った分厚い封筒を渡し、しばし待機した。
改めて周りを見渡してみる。ホテルのように綺麗なロビー、全員が同じ制服を身にまとった受付・会計スタッフ、そして3階までジグザグに架かるエスカレーターと開放的な吹き抜け。その洗練された空間を見て、やっぱりここにしてよかった、と強く思った。
古めかしい病院というのは、良くも悪くもたくさんの人の想いが染み付いていて、色々と影響を受けてしまう。新しい建物というだけで、安心感という点で大きなアドバンテージがあると私は思う。
診察前にいくつか検査を受けてほしいとのことで、フロアマップと検査順序が記載された紙を受け取り、指定された場所へと向かった。
まずはお薬外来だ。現在服用している薬についてヒアリングを受ける。
サプリメントを1種類飲んでいることを念のため伝えると、『今後処方される薬の薬効に影響が出てはいけないので、今日から服用を中止していただけますか?』と丁寧に説明してくれた。
後に、生理痛のためのロキソニンは飲んでもいいか聞けばよかったと後悔することになるので、皆さんはちゃんと確認してください。
次は2階に上がって、身体測定。
引っ越してからほとんど身体を動かしていなかったツケが回ったのか、体重がまさかの3kgも増加していて絶望した。間違いなく、これまでの人生における最大重量である。
『服の重さもありますからね!』というスタッフの優しい励ましが、かえって私にはツラかった。
3番目は診察室近くでの待機となり、空いている診察室にて男性看護師から説明を受けた。酸素濃度を指先で測ってもらいつつ、これまで聞いたことのある内容の確認みたいなものだった。取り立てて重要な内容こそなかったものの、CTやMRIの説明書や同意書はこのタイミングで手渡された。
一応私がAYA世代(思春期・若年成人)に該当するということで、関連するパンフレットや冊子をいくつか受け取る。
さらに奥の乳腺外来の診察室の前まで移動し、再び待機。
そこは乳腺外科、消化器(食道、肝臓、膵臓)など様々なカテゴリが集まっているエリアだったため、患者も老若男女様々だ。
ここにいるほとんどの人ががん患者なのかと思うと、なんだか不思議な感覚がした。
しかも、自分自身も間違いなくその一員なのだ。
対岸の火事などではなく、私は今、まさに火中にいる。
それでもやっぱり、心のどこにも実感が湧ききらないでいた。
女医とエコーの誘惑
診察室に入ると、そこには綺麗な女医がいた。
マジマジと顔を見つめるわけにもいかなかったので記憶はおぼろげだが、髪型や全体の雰囲気が、俳優の浅見れいなさんや経済アナリストの馬渕磨理子さんに似ていると思った。
早速上半身の服を脱ぎ、エコー検査が始まる。
いつも思うのだが、どの病院もエコーのジェルがいつも温かく保たれているのは本当に有り難い。ただでさえ塗られるだけで不快なのだから、冷たかったら不快感は倍増しているだろう。
それはそれとして。
お願いだから、乳首を執拗にこねくり回さないでほしい…感じてしまいそうになる。
乳首付近に器材が当たるたび、必要以上に身体を硬直させて呼吸を意識して止めないと、思わず「ひえっ!」と声が出ちゃいそうになるからダメなのよ。
とはいえマンモグラフィと違って痛くないから、乳がん検診はついついエコーにしてしまう。
これ、共感してくれる人いない?
エコー検査が終わると、すぐに現状の説明が始まった。
白紙のコピー用紙を1枚取り出し、女医がサラサラとペンを走らせていく。非常に丁寧な説明だった。
前回のクリニックでもらった冊子に書いてあることと基本は同じ内容だったが、目の前でプロがきちんと説明してくれるだけで、安心感がまるで違う。
医師を信頼できるかどうかにおいて、患者への丁寧な説明がいかに重要であるかを、身をもって痛感した。
また、書いてもらったメモがとても分かりやすく、夜に夫に説明する際にも使えそうだった。
ダメ元でもらえないかとお願いしてみたところ、いとも簡単に「いいですよ」と手渡された。
私が保険の営業をしていた頃は、どんな些細なメモであっても、後々お客さまに誤解を招く可能性があるとして、決して渡してはいけないという厳格なルールがあった。そのため、あまりにもあっさりもらえたことに、少し拍子抜けしてしまった。
今思えば、国家資格である医師免許を持つ人が書くメモなのだから、病院側にしてみれば誤解を生むという懸念もないのだろう。
誰でも取得できる生命保険募集人資格と比べること自体、あまりにもおこがましく、恥ずかしい話であった。
そして、話題は乳房切除の話へ。
手術には「温存(一部切除)」と「全摘」があり、温存を選んだ場合は放射線治療が必須になるという。
また、腫瘍の大きさや場所によっては、例え温存を選んだとしても、乳首まで切除してしまう可能性もあるとのことだった。
そこで初めて私は、自分の身体に大きな傷ができるという現実を、本当の意味で自覚した。
なお、抗がん剤やホルモン療法に関しては今後の病理検査の結果次第となるため、現時点では手術が先になるか、抗がん剤治療が先になるかは分からないとのことだった
大間違いじゃん!
診察終了後、「このままMRI以外の検査を受けてきてほしい」と言われ、内心かなり驚いた。
これも前のクリニックの先生から聞いていたことなのだが、「初診日は軽いスクリーニング検査しかしないから、本格的な精密検査は次回以降になるよ」と言われていたからだ。
大間違いじゃん!
手術までの期間についてもそうだったけど、脅す(実際より厳しめに伝える)のはまだいいとして、実際より緩く伝えるのはアカンよ、先生!
私がたまたま無職の暇人だったから何の予定も入ってなかったけど、これ仕事中の方とかだったらてんやわんやの大さわぎ。ワテほんまによう言わんわ!
温泉と入浴着
診察が終わると、今度は看護師が心身ケアのために来てくれて、色々質問に答えてもらった。
私が特に気になっていた「温泉には入れるのか」という問いに対して、彼女は優しく教えてくれた。
「最近は、入浴着を着用したまま入れる温泉の一覧がネットに載っていたりしますよ。それを見ながら選んだり、事前に宿へ直接連絡して確認を取っている患者さんもたくさんいらっしゃいます」
入浴着にも様々なタイプがあるらしく、詳しくは一度検索してみてほしいとのだった。
私は旅行で大浴場付きのホテルに泊まることが多いので、こうして具体的な対策を教えてもらえたことは大変有り難かった。
今まで全く気にしたこともなかったが、過去に訪れたホテルや旅館も、実は入浴着OKだったのだろうか?
機会があれば、自分でも調べてみようと思う。
次回、怒涛の検査が始まります。
※買い物ブギー知ってる人って今いるのかな。私は当時のKinKi Kidsが歌っていたので知ってるだけですが。
