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喫茶YOHAKU(余白)の物語

頑張りたいのに頑張れない。

自分にも周りにも優しくしたいのにできなくなった。

「もぉいいや…」

仕方なく5分だけぼーっとしてみた。

スマホを伏せて

息を吐いたそのとき小さな扉が見えた。

「“喫茶YOHAKU”心に、ひとさじの余白を…?」

見たことのない喫茶店の前に立っていた。

懐かしい匂いのするドアを開けると

空気がすっと軽くなった

静かで、誰も急いでいない。

見ず知らずの女性が微笑んで

「ここどうぞ」と言った。

椅子に座ると、ふうっと息がこぼれて

先に座っていた女性と目が合った。

「余白って、こういうこと?」

私は、少しだけ背筋を伸ばした。

「あのここは…?私、家にいて…それから…」

女性がそっと微笑んだ

「ねぇ、ちょっと行き詰まってたんでしょ?

でも顔色は悪くないわね。

ここに来られたってことは

あれ、持ってるのよね?」

私は目を見開いた。


「メニュー表どうぞ」

マスターが差し出した紙には

・内省ブレンド

・ひらめきソーダ…

おかしなメニュー名と、金額のない欄。

「まさか高級店…?」と戸惑っていると

「お代は“余白”だよ」



「え?そんなの…持ってないよ」

「“余白”なんて持ってないよ」

スマホで決済しようとしたら

マスターが静かに

「ここでは、お金なんて何の役にも立ちません」

諦めてポケットにスマホをしまおうとしたその時

不意に何かが見えた。

もしかしてこれが…余白?

「あ、私、ちゃんと“余白”持ってた」

そう安心して

“がんばりスパイスティー”を頼もうとした。

だけど…

「本日、こちらはお楽しみいただけません」

そう言われて、私は言葉を失った。

「ほぐしジンジャーミルクをどうぞ。

“がんばる”前に、味わうものがあるようです」

渋々ジンジャーミルクを口にする。

ほんの一瞬だったけどじんわり癒された。

「あ、娘のお迎えに行かなくちゃ」

急いでお店をあとにした。

3日後、私は再びあの喫茶店の前に立っていた。

「…あの後、娘の話にじっくり耳を傾けられました」

マスターと彼女への感謝と共に、そう語った。

「そうですか。それはよかった。

では、今日のご注文どうなさいますか?」

「今日も“ほぐしジンジャーミルク”

それと“おすそわけサンド”をお願いできる?」

「はい。かしこまりました」

優しさを感じる味だった。

「さて、晩ごはんにコロッケ作ろうかなぁ」

「うぅん…」と、マスターの困り顔。

「あ、子どもたちコロッケ大好きなんだよね」

「そうなんだね。
でもさ、それって今日やることかな?」

とマスター

「そういえば、今日は娘と一緒に

あのアニメ観る約束してたんだった…」


「昨日の晩ご飯、お惣菜で済ませて

娘と肩を並べてテレビ観ましたよ」

「そうですか…

“やらなきゃ。やった方がいい”ことの中には

今じゃなくてもいいことって案外あるんですよね」

「“余白”がないと気づけないんですが…」

「本当、余白があれば気づけるのにね。

私は手作りじゃなきゃって思い込んでて…

うちの両親そういう考えだから

それが当たり前って思ってた…

でも、夫も子どもたちもそんなことは全然思ってなくて…

ちょっと、複雑なんだけど…

でも、おかげで本当に大切なことに時間を使えるようになったの」


それから毎日のように喫茶YOHAKUを訪れるようになった。

多くのメニューを楽しめるようになったり、

新メニューが追加されたり…

「そういえば、あの女性最近見かけないね?

どうしたのかな?」

マスター「…森にでも迷い込んだのでしょう。」

「ん?」

「がむしゃらの森に足を踏み入れてしまう方は少なくない。ここの常連さんでもね。」

がんばり妖精に取り囲まれる女性

「え?じゃあ…」

「じゃあ、マスター助けてよ‼︎」

「それはできない。

私は、ここを訪れたお客様に最大限のおもてなしをすることが仕事なんです。

来られないお客様には、何もすることはできませんよ。ただ…」


「私にはできない。

ただし、きみなら、彼女を救うことができるかもしれない。」

「へ?どういうこと?」

「思い出してごらん。きみもあの森へ行ったことがあるだろう?」

「私?…あっ…たしかあのとき」

私、たしか、ずーっと“がむしゃらの森”で迷ってた。

「私は何者?どこに行きたい?」ってもがいてたっけ。

抜け出したくて、がむしゃらに歩いてみた。

で、あるとき「このまま進みなさい」って誰かの声が聞こえたんだ…

天から聞こえる声に導かれて先に進んでみた。

「もっと調べようよ」 

「もぉ疲れてるのに…」

今度は何人かが言い争うような声が聞こえたの。

そおっと近寄ってみたら、そこには10人の小人。

ストレングスファインダーの資質を擬人化

「これってもしかして、私の資質たち?」

もっと知りたい“学習欲”に

気持ちがついていってない“共感性”。

資質たちが喧嘩して  

がむしゃら状態になってるのと同じ。



私の場合まずは“共感性”を満たさないと…

ストレングスの資質“共感性”を満たすには睡眠が必須…。

「そういえば最近ちゃんと寝てなかったかも」

“共感性”が回復するまで、

他の資質も休ませる必要がある。

“共感性”が元気になると、

他の資質も安心して働けるんだ。

“共感性”が満たされたとき、

私の資質は秩序を取り戻す。



1日ぐっすり眠ったら、資質たちは穏やかな表情。

「30分で完成させるよ‼︎今回は詳しさよりも、分かりやすさ重視で」と“目標志向”

「ここからは、私の出番…」と“内省”

「僕たち資質はみんな、あなたの味方なんだよ」
“自己確信”

あ、きっとあの女性も、かつての私のように、

資質同士が上手く連携できてないのかも。

「まずは、休んでって伝えなきゃ」



私は「一度休んでください」って伝えた。

でも「休めって言われても、そんな時間ないの。休んだら遅れてしまうし、成長が止まる気がしてソワソワするの」とひと蹴り。

それはすごくよく分かる。

だけど、

「急がば休め…寝て起きたら、だいたい何とかなる。しかも――休んでいるようで、実は進んでる」

ソワソワしてる時点で、すでにパフォーマンスは落ちてる。



「休んだ方がむしろ早く進めます‼︎」

がむしゃらに時間や労力を使うことからは

得られないものがある。

閃きは余白の中からしか得られない

私にとっては、その閃きが何よりも尊い

「もう一度YOHAKUへ、いらしてください。待っています」



🌱さいごに
・Xで毎日ポストした25話分の「喫茶YOHAKUの物語」をまとめてみました。

私が考える余白について書いてみたい…と思っていました。普通に書くと堅苦しい説明文になってしまい、私には合わないなと感じ、何とかたどり着いたのがこの形でした。

・物語なんて書いたことないですが…私の性格的に、押し付けるような文章は読むのも書くのも好きではないので、余白って何かが少しでも滲みでてたらいいなと思い、物語にしてみました。


最後まで読んでいただき本当にありがとうございました😭


“がむしゃらの森”や“がんばり妖精”についての詳細はこちら▼


私が考える“余白”について▼

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